『クリぼっち』というスラングに、一抹のどうでもよさが伴ったのはいつからだろう?僕の周りの人間(20代独身男性オタク)は「クリスマスが楽しい」とも言わなければ、「クリスマスがつまらない」とも言わない。粉雪が降っても寒すぎてサムスになるだけだし、「4°Cってなに?」しかクリスマスに関連した言及をしなさそうな空気すらある。人々が弱さを語ることに飽きたのか。周りを見ても羨ましいと思えないのか。機会があっても楽しめなかったのか。そもそもクリスマスというイベントにプラスマイナスもクソもないらしく、イルミネーションの輝きもオフィスの照明も同じLEDと言っているよう。 かくいう僕もそうだ。残業でクタクタになっているオタク諸兄をパーティーに連れ出す度胸もないし、外食したりホールケーキなんか食べたら金かかってしょうがない。 恋人を必要としているのだろうか?とてもそんなふうには思えない。道すがらカップルに出会し