ウクライナ経済は厳しい状況に置かれている。ウクライナ銀行間通貨市場では1ドル=10フリヴニャ(グリブナ)付近で推移。ウクライナ国立銀行の外貨準備高は178億ドル(約1兆7800億円)から150億ドル(約1兆5000億円)まで減少。外国からの資金流入は鈍化し、逆に流出は大量に起こっている。 アルセニー・ヤツェニュク暫定首相は27日、最高会議でこう述べた。「ウクライナの国庫は略奪されている…。統一財政資金で残っているのは400万フリヴニャ(約4000万円)。これでは何もできない」。ウクライナの対外債務は総額1300億ドル(約13兆円)だという。イギリスの市場調査会社「キャピタル・エコノミクス」のアナリストによると、対外債務不履行を回避するためには、緊急的に200~250億ドル(約2兆~2兆5000億円)が必要だという。 ヨーロッパは支援を急いでいない。欧州連合(EU)は1週間半前、ウクライナを