情報量がおなじでも、字数を多く費している文と、少なく済ませている文がありますね。 明日の天気は晴れとなるでしょう。(16字) 明日は晴れるでしょう。(10字) 明日は晴れ。(6字) 限られたマス目にできるだけ多くの情報を詰め込みたい新聞記者さんなどは、とくに1文字を埋めることの価値を感じているようです。体言止めや「だ。」で終わる文末が多いわけです。 「1字でも短く」ということを考える場合、「漢字カタカナひらがな」の「色のちがい」を考えることがよくあります。 たとえばファインマンという物理学者について述べる場合、次のように表現されることがあります。 物理学者ファインマンは言う。 「物理学者」という漢字のことばと「ファインマン」というカタカナのことばが並ぶと、「物理学者のファインマン」の「の」を省いてもさほど違和感はありません。 では湯川秀樹という物理学者について述べる場合はどうでしょう。 物