1917年にロシア革命が起こり史上初の社会主義政権が誕生したのだが、その後しばらくは混乱が続いている。一般的な教科書にはこう解説されている。 「パリ講和会議の開催中、日・米・英・仏の4ヵ国はそれぞれソヴィエト領内に出兵し、干渉戦争(1918~22年)を戦っていた。またソ連国内の反革命派も反乱にたちあがり、革命政府は一時苦境におちいった。しかし外国の干渉はかえってロシア国民の愛国心を高め、政府は赤軍を増強して反撃したので干渉は失敗し、内戦も終わった。この危機のなかで、ソヴィエト政府は1919年3月世界の共産党が参加する第三インターナショナル(コミンテルン,1919~43年)を設立し、世界革命を推進しようとした。」(『もういちど読む 山川世界史』p.230) 社会主義国家がソ連一国ではこれからも諸外国の干渉を受け続けることは避けられないのだから、ソ連が「世界革命を推進」を目指す組織であるコミン