1. Andrew Vincent, "The Nature of Political Theory" (Oxford, 2004)の「政治理論史」の方法論についての項を読解・ノート。分析的政治理論学派、スキナー(およびポーコック)の「意図−文脈」学派、レオ・シュトラウス学派の対比。僕は個人的には、歴史性・文脈性を捨象して論理のなかに埋没する第一の立場も、それとは逆に思想家の意図と歴史的文脈の再現に終始して歴史研究の現代的意義を顧みない第二の立場にも、賛同できませんでした。三つの方法のなかでは、歴史的文脈性を重視しつつも過去の哲学に普遍的な問題への接近を見出そうとするシュトラウスの問題関心に、一番共感できました。 The Nature of Political Theory 作者: Andrew Vincent出版社/メーカー: Oxford Univ Pr on Demand発売日: 2