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クボタの「喧噪音が飛び交う」組み立てラインに静寂を呼んだ、四角いブロック:シリーズ「モノづくりの現場から」(クボタ 枚方製造所)(1/3 ページ) 製造業の組み立てラインには、アンドンシステムや信号灯といった作業トラブルを知らせる仕組みが広く導入されている。クボタの枚方製造所はこの「お知らせ」を安価に高度化し、作業効率を劇的に改善した。現場主導でなされた、その取り組みを紹介する。 「強烈な音」が響く組み立てライン 製造業の組み立てラインにおいて、材料待ちや設備故障、停電などのトラブルとその対応時間削減は大きなテーマである。もちろんこうした事態は起こらないに越したことはないが、現実問題として完全な根絶は困難であり、そのため、アンドンシステムや信号灯といった、「作業のトラブル」を知らせる仕組みが広く導入されている。 しかし、これらの仕組みは「トラブルの発生」を管理者へ知らせることを主目的として
IoTを設計に活用するためのキーワード「デジタルツイン」とは:超速解説 デジタルツイン【設計領域】(1/2 ページ) IoTを活用して取得したデータは、製造現場の“見える化”に代表される下流工程の改善だけではなく、上流の“設計”にも活用すべきだ。そのキーワードが、現実世界の製品の動きや振る舞いを、デジタル世界で完全にコピーする「デジタルツイン」である。本稿では、設計におけるデジタルツインの活用事例を交えながら、その概要と有効性を詳しく解説する。 「デジタルツイン」とは? 下流だけでなく、上流工程でも活用すべき理由 世間では、猫も杓子も「IoT(Internet of Things:モノのインターネット)」という時期は過ぎつつあり、実際に現場でどのようにIoTを活用すべきか? という具体的な使用方法に焦点が移ってきています。おそらく多くの企業では、インダストリー4.0やスマート工場の実現に向
IoT開発と運用の13問答、IPA/SEC「つながる世界の品質確保に向けた手引き」より:IoT時代の組み込み系ソフトウェア品質(10)(1/6 ページ) とかく難解なIoT時代の組み込み系ソフトウェア品質を問う際、1つの指針となるのがIPA/SECのガイドブックである。今回はこの冊子を元に、「IoT開発と運用での13問答」を例示したい。 組み込み系ソフトウェアにおける「品質」をテーマに掲載してきたこの連載だが、今回は番外編として、2018年3月に公開されたIPA/SECの「つながる世界の品質確保に向けた手引き」を元に、IoTの品質問答を紹介する。果たしてIoTの開発と運用では、どんな問が投げられ、どんな答が返されるのか。 IoTはソフトウェアの世界を変えるのか IoTの品質問答をする前に、「IoTとは何だろう」という疑問から始めたい。これはIoTがソフトウェアの世界を変えるのかという疑問に
今回は図書館でおなじみ「本の分類」を取り上げます。情報処理系の本は007(情報学、情報科学)に547(通信工学・電気通信)、548(情報工学)とバラバラに分類されていますが、この分類を「仕様書」と考え、その問題解決に取り組んでみましょう。 前回のバグのバグ 今回、バグを見つける問題を出題する前に、「前回のバグ」にバグがあったことをおわびします。 前回は『将棋の名人位挑戦規定のバグ』と題し、2017年6月から2018年3月まで行われた第76期名人戦の順位戦に潜むバグを取り上げました。 第76期は三浦弘行九段の冤罪事件の救済措置として、三浦九段がA級の11位となったため、A級には通常より1人多い11人が在籍することになり、いろいろな箇所で「例外」や「異常事態」が発生しました。最大の異常事態(というより「珍事」と表現した方がいいでしょう)は、最高成績の6勝4敗が6人もいたことです。結局、パラマス
図書分類法のバグ これまでの問題は、「仕様書のバグ」が連続していたので、別のテーマにする予定でしたが、「将棋の名人位挑戦規定のバグ」に恥ずかしいたバグがあったことから、もう1回、「仕様書のバグ」を取り上げます。 問題編(制限時間30分) 図書館で書籍を借りると、本の背表紙にある分類番号に気が付く方は多いでしょう。日本の大部分の図書館で使われている分類法が「日本十進分類法」です。 書籍を大分類として10の分野に分け、さらに中分類、小分類も同様に分けて、数字を振っています。コンピュータやソフトウェアの情報処理系の本は、「新参者の学問」であるため、007(情報学、情報科学)に336(経営管理)、418(計算法)、547(通信工学・電気通信)、548(情報工学)とあちこちにばらまかれていて、図書館の書架を行ったり来たりして不便な思いをしたエンジニアが多いと思います。 それはそれとして、10の大分類
「チープカシオ」の組立を自動化、国内回帰を低コスト実現したカシオのモノづくり:シリーズ「モノづくりの現場から」(カシオ計算機 山形カシオ)(1/2 ページ) カシオが低価格時計「チープカシオ」の生産を、国内で自動化する。基本的に腕時計はデザインバリエーションの多さなどから生産自動化に向かない製品であるが、あえてカシオは自動化に踏み切った。その理由と手法を紹介する。 腕時計の生産ライン自動化、2018年内に本格稼働 カシオ計算機がロングセラーデジタル腕時計の生産を、国内工場にて全自動化する。山形カシオ(山形県東根市)に新造した自動生産ラインは1日5000個の生産能力を有しており、2018年内に本格的な自動生産を開始する予定だ(関連記事:山形カシオで“チープカシオ”の自動組み立てラインが稼働、生産効率が約3倍に)。現在は、日本、中国、タイの生産拠点で手作業による生産が行われている。 対象になる
MBSE(モデルベースシステムズエンジニアリング)とは? 昨今、自動運転技術やIoT、AI、AR/VRなどの話題がメディアの見出しを賑わしており、新しいテクノロジーやサービスによって、社会全体の仕組みが大きく変わろうとしています。これに伴って、製品/サービス開発技術やそれを取り巻く環境もドラスチックに変化しており、今まさに“あらゆるシステムとつながる製品開発が必要とされる時代”が到来しています。 こうした背景から、それぞれの領域のスペシャリストが共通認識の下で、複数領域が複雑に関係し合うシステムの開発を実現する「MBSE(Model-Based Systems Engineering)」に注目が集まっています。 最初にMBSEへの関心を示したのは、NASA(米航空宇宙局)をはじめとする航空/宇宙/防衛の領域で、続いて通信、医療、自動車などで活用が進みました。これらの領域に共通するのは、1つ
CPUの脆弱(ぜいじゃく)性「Spectre」「Meltdown」に関して、Intelは新しい実装を搭載したCascade Lakeを2018年後半に投入する事を表明した一方、Microsoftの対応パッチがWindows 7/Windows Server 2008 R2で新たなバグを引き起こすという報告が2018年3月末にあり、おまけに同年3月24日から開催されていたASPLOS2018(ACM International Conference on Architectural Support for Programming Languages and Operating Systems)では新たに「BranchScope」と呼ばれる、予測分岐ユニットを利用したアタックが公開されている。 このBranchScopeもSpectreやMeltdownと同様、最新のIntel CPUで問題と
セキュリティの予防予見を担う「SOC(セキュリティオペレーションセンター)」に注目が集まっている。トレンドマイクロは「工場系SOCに対する優先度は高い」と、製造業のセキュリティ確保に注力する考えを示した。 「つながる世界の安全を守るためには、一元的な可視化と素早い対応を行うためのセキュリティオペレーションセンター(Security Operation Center:SOC)が重要になる」 トレンドマイクロが2018年3月28日に行った法人向け事業戦略説明会の中で、同社代表取締役社長兼CEOのエバ・チェン氏はこう語り、IoTの普及や実用化の迫る5G、ランサムウェアをはじめとしたサイバー攻撃の激化などから、安定した企業活動のためには、インシデントごとの個別対応ではなく、SOCを通じた一貫性のある対応が重要になるとの見解を示した。 加えて、同社取締役副社長の大三川彰彦氏は「工場系SOCに対するプ
「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策。しかし、堅苦しい内容はちょっと苦手……という方に向けて、今日から使えるセキュリティ雑学をお届け! 今回は、IPAが公開した「情報セキュリティ10大脅威 2018」を基に、注目すべきトピックについて紹介します。 2018年1月、情報処理推進機構(IPA)は「情報セキュリティ10大脅威」の2018年版を公開しました。個人、組織それぞれで注目すべき10個の脅威を紹介し、あらためてその内容を確認するために公開されている、大変有用な資料です。 2018年の組織における10大脅威については、これまで上位を独占してきた「標的型攻撃」や「ランサムウェア」に加え、「ビジネスメール詐欺」「セキュリティ人材の不足」などが新たにランクインしました。今回は、TechFactory読者の皆さんが注目すべき、幾つかの脅威をピックアップした
はじめに 今回も問題を解きながら、組み込み系ソフトウェア開発の「現場力」を鍛えましょう。前回「若き組み込みエンジニア、B君の憂鬱」は、デバッグフェーズの進捗状況から問題点を洗い出しました。 さて今回のテーマは「仕様のバグ」です。まず、「仕様書を見たらバグと思え」「仕様書の全ての行にバグがある」という性悪説に基づいて、意地悪な視点で仕様書を読んでください。バグは簡単に見つかるでしょう。それをどう修正するかが今回の課題です。 問題編(制限時間30分) 小学生用の算数アプリケーション・プログラムのバグ 若き組み込みエンジニア、A君のプロジェクトは、小学校高学年向けのアプリケーション・プログラムを開発しています。ある日、プロジェクトマネジャーから、「小学5、6年生向けの算数のアプリケーション・プログラム、『算数で遊ぼう』を開発することになった。A君には、その中の1つである三角形判定プログラム、『ど
ヒトが品質を作る ヒトが品質を向上させるのは原始的な欲求である。生活を便利にしたい。生活を効率良くしたい。生活を楽しくしたい。これらは人間が持つ根源的な生きる動機であり、その動機が糧となり、生きる原動力になる。ヒトが品質向上の活動をするのも同じである。 規則やテストで品質は向上しない 品質を作り込むために、品質計測から品質制御、品質管理までの作業が会社の規則で事細かに決まっている。テストも同様に細かな規則が用意されていて、それに沿ってテストをする。これが実際の開発現場で行われている現実である。しかし、規則で品質は作れない。 関連記事 プロジェクトを成功させるモデリングの極意(完全版) ソフトウェアの開発において「モデル」へ求められるものはなんでしょうか。モデルの分かりやすさの基準=モデルの良さの基準を紹介し、“プロジェクトを成功させるモデリングの極意”として、モデリングを成功させるコツを学
関連記事 北朝鮮関与のランサムウェア「WannaCry」は実験だった 製造業にとっても大きな脅威となったランサムウェア「WannaCry」について、カスペルスキーの分析官が「攻撃実験の失敗だった」という見解を示しました。増加するサイバー攻撃に製造業はどう対処していくべきなのでしょうか。 製造業へのサイバー攻撃、メール経由もいまだ多く カスペルスキーが2017年上半期の脅威分析レポートを発表した。攻撃を受けた制御コンピュータの約3分の1が製造業に属することが明らかになった。攻撃はマルウェアなどインターネットを利用したものが目立つが、メールからの攻撃もいまだ多く注意が必要であるい。 製造業が狙われる日も近い、制御情報系システムをITセキュリティの力で死守せよ 製造業に革新をもたらすといわれる「IoT(Internet of Things)」。スマート化された工場の明るい未来だけがフォーカスされ
品質の作り込み 品質は結果として得られるものではなく、自らの意志で作るものである。言い換えれば、品質は「上流工程から始める品質活動で作りあげていくもの」である。 テストでは品質の弱点、上流では品質の美点 テストはどうしても作った製品や途中の成果物を確認して、その品質の弱点を見つける活動になる。つまり、弱そうなところ、バグが多そうなところを見つける活動になるが、上流工程での品質活動は、全体を考えて品質の美点を作りこむことに主眼が置かれる。いずれも品質に関する取り組みながら、姿勢は大きく異なる。 関連記事 プロジェクトを成功させるモデリングの極意(完全版) ソフトウェアの開発において「モデル」へ求められるものはなんでしょうか。モデルの分かりやすさの基準=モデルの良さの基準を紹介し、“プロジェクトを成功させるモデリングの極意”として、モデリングを成功させるコツを学んでいきます。 ソフトウェアテス
IoTセキュリティはデバイス防御のみにあらず! 「分散連携防御」という考え方:パートナー連携によるNFVで実現(1/2 ページ) リソースの限られるIoTデバイスは、一度運用を開始するとアップデートもままならず、セキュリティリスクが残ってしまう。そのため、運用開始後に脆弱性が見つかった場合、IoTデバイスが悪意ある第三者の管理下に置かれ、大きな被害をもたらす可能性もある。こうした状況を打破する最良のアプローチは何か? それは「IoT機器のセキュリティをデバイス単体で考えること」から脱却することだ。その考え方を紹介しよう。 IoTデバイスの多くは非力な処理能力、限られたメモリ、細い帯域で活用されるものだ。一度運用を開始したらアップデートもままならず、結果的にセキュリティリスクが残ってしまう――。狭義のIoTでは、そのような厳しい状況に置かれている。 万が一、運用開始後にデバイスの脆弱(ぜいじ
2016年7月に発表された際には「関係性が希薄で、相乗効果は見えにくい」と評されたソフトバンクによるArm買収だが、あれから1年半、その関係性はどうなっているのだろうか。ソフトバンク副社長兼COOの今井氏が現状を語った。 Armがソフトバンクによって買収されて約1年半が経過した。2016年7月に買収が発表されたときには「直接的な関係性が希薄で、相乗効果は見えにくい」と評されたが、その関係性はいま、どうなっているのだろうか。 2017年12月8日に行われたArmのプライベートイベント「ARM Tech Symposia 2017 Japan」のキーノートにはソフトバンク 代表取締役副社長 兼 最高執行責任者 今井康之氏が登壇、ソフトバンクの事業戦略においてArmへ期待する役割について説明した。 関連記事 ソフトバンクが「自律化」ロボット販売へ、製造や物流も視野に ヒト型ロボット「Pepper
データや情報がばらばらに点在する“昭和な職場”のIT活用ビフォー・アフター:中小企業のためのIT活用のススメ(6)(1/2 ページ) 本格的な第4次産業革命の到来に向け、IoT活用への期待が非常に高まっている。この大きなビジネスチャンスをつかむべく、大企業を中心にさまざまな戦略、施策が打ち出されているが、果たして中小企業はどうすべきか? 第6回(最終回)では、これまでお届けしてきた内容を整理しながら、新しい時代の働き方や今後の方向性をまとめる。
単なる“ロボット用OS”ではない「ROS(Robot Operating System)」の概要と新世代の「ROS 2.0」:超速解説 ROS(1/3 ページ) PCやスマホ以外に目を向けると、OS(Operating System)の豊富さに驚かされる。ROS(Robot Operating System)もそうしたOSの1つだ。新世代の「ROS 2.0」も登場したROSについて、その概要を解説する。 これまでOS(Operating System)として「RTOS」や「組み込みLinux」などを紹介してきたが、こうした枠に収まらないOSは他にもある。今回紹介する「ROS(Robot Operating System)」もその1つだ。 「ロボット」とあるが人型ロボットの制御だけに使われるのではなく、一般には多関節システムや自律制御システム、多数のパラメータを同時に処理するシステムなどに用
ほんの数カ月前に書いたばかりなので「またか」と思われそうだが、投資ファンド(Canyon Bridge Capital Partner)に絡んだImagination Technologyまわりの話をしたい(関連記事:Appleの通告は「MIPSの終わり」の始まりか)。 Canyon Bridgeといえば、最近だと、中国政府からの資金提供を受けていることが判明したためトランプ大統領による大統領令を受けてLattice Semiconductorの買収が破談になった事や、その直後にMIPS部門を除くImaginationを7億4250万ドルで買収するといったニュースで注目を集めた。 Latticeに対しては13億ドルのオファーを出しており、結果としてこの13億は支払われる事はなかったから、Imaginationへの7億4250万ドルなど軽いもの……なのかもしれないが、もしトランプ大統領が大統
組み込みソフトウェアにおける「品質」とは、一体、何者であろうか。多用されている言葉であるがその実態はようとしてしれない。この連載ではIoT時代の組み込み系ソフトウェアの品質」をテーマに開発現場の目線で見ていく。出演者は情報系に籍を置く大学1年生の紅美 香美(くみ こうみ)と品質 寛容(しなしち ひろい)。
iPhoneの10周年を飾るモデルとして発表されたのは「iPhone X」(テン)でした。狭額の有機ELディスプレイに顔認証、ワイヤレス充電対応、新チップの搭載。初代から搭載されてきたホームボタンを取り去り、画面下部を指ではじくとホーム画面に戻るUIなどさまざまな新機軸を携えて姿を現しました。 シリーズ製品に比べて物理形状が大きく変化しており、実装技術や組み込みソフトウェア開発の視点からも興味深い製品ですが、個人的に興味深かったのは「X」のネーミングです。10周年モデルなので「X」(ローマ数字で10、テン)というのはやや直球ではないかと思ったのです。
「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策。しかし、堅苦しい内容はちょっと苦手……という方に向けて、今日から使えるセキュリティ雑学をお届け! 今回は、スマートホームのセキュリティの話題を通じて、工場セキュリティのチェックポイントについて考察してみたいと思います。 帰宅すると、照明器具のスイッチが自動でオンになり、リビングのドアを開けると室内は既に適温状態。そして「ただいま」の声に反応してTVの電源が入り、オーディオから音楽が流れ出す――。皆さんが、子どものころに夢見た“未来の家”は、このようなイメージではないでしょうか。 これが今や現実のものになろうとしています。GoogleやApple、Amazonが音声認識をベースとしたスマートスピーカーを発表して話題となりましたが、ネットワークにつながるスマート家電の存在はもう珍しいものではありません。“家がスマ
関連記事 2017年のエレクトロニクス分野M&A、主戦場はアナログかセンサーか 過去1カ月間のエレクトロニクス関連企業の動向をピックアップしてお届けする「企業動向を振り返る」。さすがに12月の動きは鈍く、業界を騒がせるような大型M&Aは見られませんでしたが、その予兆は既に現れているとの見方もあります。 ADIが中国の電力配送会社と共同研究、その背景と狙い エレクトロニクス業界の2016年12月にM&Aのような大きなニュースはなかったが、ADIが中国の電力配送会社と共同研究を開始すると発表した。中堅イメージのあるADIの将来を見据えた取り組みの狙いとは。 エレクトロニクス分野で相次ぐ買収劇、「パニックバイ」の可能性は 過去1カ月間のエレクトロニクス関連企業の動向をピックアップしてお届けする「企業動向を振り返る」。年末が見えそろそろ落ち着いたかと思いきや、SiemensによるMentor Gr
組み込みソフトウェアの「品質」とは何か――品質の始まりからその実態まで:IoT時代の組み込み系ソフトウェア品質(1)(1/7 ページ) 組み込みソフトウェアにおける「品質」とは、一体、何者であろうか。多用されている言葉であるがその実態はようとしてしれない。この連載では「IoT時代の組み込み系ソフトウェアの品質」をテーマに開発現場の目線で見ていく。まずはこの品質の正体を見破ることから始めたい。
数ある組み込み機器のなかでも、タッチパネルやネットワークなどある程度リッチな機能が必要となる際に選択されることの多いOSが「組み込みLinux」である。他OSとの違いや開発にまつわる現状を解説する。 組み込み機器の中でも、ある程度の機能が要求されるデバイスになると、ソフトウェア側にも相応に配慮が必要になる。例えば最近の旅客機に搭載される多機能エンタテイメント機器。オンデマンドでの映画や音楽の再生、飛行情報や地図上での現在位置の表示といった機能がてんこ盛りになっている訳だが、これの実装を例にして考えてみよう。 まずマルチタスクOSは当然必須で、機内のVODサーバと接続するためにはネットワークスタックも必要である。そして音楽や動画のコーデックも搭載して、プレーヤーも載せなければならない。地図表示も単に世界地図上に現在位置を表示するだけの簡単なものもあれば、3Dで地形や航路を表示するものまである
3Dプリンタ市場は「終わった」のか?:IDC Japan 国内3Dプリンティング市場予測(1/2 ページ) IT専門調査会社のIDC Japanは、国内3Dプリンティング市場における2014~2016年までの推移と実績、2021年までの市場予測を発表した。3Dプリンタ本体の出荷台数が低迷する中、3Dプリンタ市場に希望はあるのだろうか? 国内3Dプリンタ市場の動向は? 3Dプリンタ本体の国内出荷台数および売り上げが減少している――。 クリス・アンダーソンの「MAKERS」の出版、オバマ前大統領が一般教書演説で3Dプリンタに言及したことなどを受け、日本国内でも2013年から2014年にかけて一気に3Dプリンタ市場が盛り上がった。 IDC Japanの調査によると、2014年、この3Dプリンタブームに乗り、多くの企業が先行投資を行ったことで、国内3Dプリンタの本体出荷台数は前年比約3倍の9900
ARMはCPUの設計図(IP)を開発販売する企業だが、現在のような地位は「製品の素晴らしさ」だけで培われたものではない。Intelの牙城を侵食しつつあるまでに至った、ARMの強さの源泉を探る。 なぜARMは市場を席巻できたのか 前編(「ARMコアの普及」――AppleとNokiaに見初められたプロセッサIP)ではARMの歴史から現在の主力である「Cortexシリーズ」のラインアップまでを紹介した。では、なぜこれらがスマートフォンから車載機器、産業機器まで幅広く利用されるに至ったのかだが、これは単純にCortexシリーズが性能的に優れているからという話だけではない。理由の推測には、複数の立場からの考察が必要となる。 まず半導体メーカーだが、彼らは製造したチップを使ってもらわねば売上が立たない。特にデジタル半導体ベンダーの場合、CPUを組み込んだSoCが一番単価を高くできるので、できればこれを
人間を超えるセンシング能力をクルマに! デンソーが取り組むAIプロジェクト:テクノブレーン AIセミナーレポート(1/3 ページ) 安心、安全なクルマ社会の実現を目指し、人工知能(AI)を活用した高度運転支援システム(ADAS)/自動運転の研究開発に取り組むデンソー。その動きを加速させる同社の「AI R&Dプロジェクト」の取り組みについて、デンソー 技術企画部 担当部長/デンソーアイティーラボラトリ CTOの岩崎弘利氏が紹介した。
PLM(Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理)とは、企業の利益を最大化することを目的に、製品の企画、設計から生産、販売、廃棄に至るまでのライフサイクル全体における製品情報を一元管理することである。近年、従来の製品データだけでなく、IoTにより得られた情報もPLMで管理しようという動きが活発化しつつあり、PLMの重要性が再認識されている。 「PLM」とは何か? その基礎を解説 PLMとは、“Product Lifecycle Management”の略称で、日本語では「製品ライフサイクル管理」と呼ぶ。 「製品ライフサイクル」という言葉を使用する際、ミクロの観点、つまり特定の製品個体がたどる「企画⇒設計⇒生産⇒販売⇒メンテナンス⇒廃棄」という一連の流れを指す場合と、マクロの観点、つまり製品個体ではなく商品がたどる「企画⇒開発⇒量産開始⇒生産終了」とい
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