サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
TGS2024
tmiyadera.com
出典:Impossible Creatures「Don’t call it a comeback!」 前回の記事に引き続き任天堂とコロプラの特許訴訟の第8回戦(第7回弁論準備手続)であるが、今度はいよいよメインであるコロプラの主張を解説していきたい。 任天堂 VS コロプラ特許訴訟・第8回戦(前編) 「訂正審判大勝利で任天堂がドヤってた」 第8回戦は本来コロプラだけのターンであるが、第7回戦と第8回戦の間に任天堂勝利の結論が出た訂正審判の結果を任天堂が猛アピールして来た。そのおかげでこれまでコロプラのターンの度に毎度のように増やして来た無効資料が22個から13個にまで減ってしまった。 果たしてコロプラは訂正審判で特許庁にダメ出しを食らった既存の無効資料についてもまだ反論を続けるのか、それともまだまだ後出し無効資料を繰り出すのか。 結論から言うと両方であった。コロプラは訂正審判で負けた無効資
出典:任天堂ホームページ 令和元年7月12日(金)午前11時30分。参院選真っ最中に東京地裁で任天堂とコロプラの「白猫プロジェクト」特許侵害訴訟の第8回審理が行われた。 私はこの訴訟はずっと非公開で行われるという事をすっかり学習したので、落ち着いてから東京地裁に行く事にしていた。だが自分の仕事やら参院選の記事作成やらでなかなか行く事ができず、あの個人的に悪夢のような参院選が終わった週である7月25日(木)にようやく東京地裁に行く事ができた。 そして14階の資料閲覧室で裁判資料をゲット。当然、第7回弁論準備手続であったのは良いのだが資料が膨れに膨れ上がってついにバインダー8冊になってしまった。一番最初は2冊だったので、あの時に閲覧した人はどれだけ膨れ上がったかわかるだろう。 さて、第8回戦はコロプラのターンである。第7回戦では任天堂がシルエット表示の仕様変更に回答が窮した場面も有ったが、ぷに
出典:イラストAC 参院選・東京選挙区の終盤情勢は各マスコミで下位予想が異なるという異例の混戦模様になっている。 2019年参院選・終盤情勢。東京選挙区の各マスコミ情勢予想まとめ 当初は劣勢だった音喜多氏もかなり巻き返して来ているようだ。一体何があったのかと思うが、その理由の1つが自民党支持層からの支持だと思う。 JX通信社・米重氏「音喜多氏は無党派層から一定の支持を受けるほか、自民党支持層の一部からも支持を集めている音喜多氏は無党派層から一定の支持を受けるほか、自民党支持層の一部からも支持を集めている」 確かに7月13〜15日の3連休辺りから 「自民党は2枠が確定している。しかしこのままでは立憲民主党も2枠当選してしまい、改憲勢力が過半数を超えない。自民党支持者は維新の音喜多氏を応援して改憲勢力を応援しよう」 という意見がネットで多く見られるようになった。実際、静岡選挙区では官邸の指示で
出典:立憲民主党・参院選比例名簿登載者 第25回参議院選挙の公示され、各マスコミも選挙モードに入って来た。そんな中で私が血眼になって探しているのが立憲民主党の比例候補者の情勢予測である。 今回、立憲民主党からは芸人のおしどりマコ氏が出馬している。おしどりマコ氏はただただ無知で歪んでいる放射脳だ。東日本大震災以降、福島を中心に見るに堪えない風評被害をまき散らしている。 だから私は今回の参院選での最優先事項がおしどりマコ氏の落選だと思っている。それだけ酷い候補だ。 そんなおしどりマコ氏の当選を阻止するためには、立憲民主党の他の候補に投票しておしどりマコ氏の比例順位を下げることが最も有効だ。 たった「1万票」で立憲民主党のおしどりマコ氏を落選させる方法 立憲民主党の候補の落選のために立憲民主党に投票するとは、心理的に抵抗を感じる人もいるだろう。だがこれが選挙戦略である。私と同じ「とにかくおしどり
出典:立憲民主党・参院選比例名簿登載者 6月26日、「元モーニング娘。」の市井紗耶香さんが参議院選挙の全国比例に立憲民主党から出馬すると発表した。 元モー娘。市井紗耶香氏、参院選に立憲民主党から出馬表明 4人のママとして政界に 市井紗耶香さんのモー娘。時代の活躍はアサヤンのオーディション時から見ている私にとってはとりあえず「えー、あの子どもがそんな大人になっちゃったの」って感想だけである。 別にタレント候補が出馬するのは今に始まった事では無いし、被選挙権は国民の権利だ。そして選挙権が私たちに有るのだから嫌なら落とせば良い話だ。 しかし既に出馬を表明している他のタレント候補に比較しても否定的な世間の声は多い。 「こういうタレント候補が政治を劣化させる」 「蓮舫を意識し過ぎ。完全なデッドコピー」 「政策について全く答えられなくてワロタ」 とまあ散々である。これは市井紗耶香さんの知名度が圧倒的に
出典:twitter 【公式】最果てのバベル 6月21日(金)の夜7時ごろ、いつものようにURLだけ採番して書くのが遅れていたブログ記事をようやく書き上げUPしたとき、異変に気付いた。 なんか、妙にブログのアクセスが増えているのだ。その時UPしたのは「老後2000万円足りない」について書いたお堅い記事なので、まさかこれにアクセス殺到という事はあるまい。 そう思いながらアクセスされている記事を見ると、過去に書いて来た「任天堂とコロプラの特許訴訟」に関するものばかりだ。 これはピンと来た。まさか特許訴訟の判決が出たはずも無いので、任天堂かコロプラのどちらかに大ニュースが有ったのだろう。それも多分、コロプラ。そう思って「コロプラ」でググるとビンゴだった。 コロプラ「当社従業員による不適切な取引について」 役職者を含む従業員2名が関与し、セールスランキングの操作を目的として自社費用 850 万円を
出典:白猫プロジェクト ぷにコン操作ムービー【株式会社コロプラ】 5月8日(水)午前11時30分、東京地裁で任天堂とコロプラの「白猫プロジェクト」特許侵害訴訟の第7回審理が行われた。 私は自分が訴訟の当事者になったおかげで、訴訟は被告原告双方が希望すればずっと非公開で行われるという事を学習した。 そのため第7回審理も非公開で行われることがわかっていたので、ようやく当日に東京地裁に行っても無駄足だったという事を回避できた。 そして2日後の5月10日(金)に裁判資料を閲覧し、やっぱり第6回弁論準備手続であった事を確認できた。 さて、第7回戦は任天堂のターンである。第6回戦ではコロプラがシルエット表示の仕様変更と無効資料の嵐でかなりの攻撃を繰り出していたので、任天堂がどこまでそれに対応できるか。 任天堂 VS コロプラ特許訴訟・第6回戦(前編) 「またユーザに内緒で白猫の仕様が変わってた」 任天
出典:疑似科学 – Wikipedia 前回の記事では、歴史研究に蔓延する自称・歴史研究者の歴史小説家と本物の歴史研究家を見分けるために、あの小保方女史のSTAP細胞実験が良い例えになると書いた。 歴史研究と歴史小説の違いはSTAP細胞実験で例えるとわかりやすい さて、小保方女史を輩出しておきながら心苦しいのだが私が所属する自然科学(物理学、化学、生物学など)では疑似科学がはびこる余地は少ない。実際、小保方女史も短期間で捏造を暴き排除出来ている。 しかし歴史研究が属する人文科学(哲学、歴史学、宗教学など)や、 「自分に不利なエビデンスはもちろん隠す。それが悪いことだと思ったことはありません」 でお馴染みの東京大学名誉教授・上野千鶴子氏が教える社会科学(政治学、経済学、社会学、憲法学など)の2分野には疑似科学が蔓延していると感じている。 疑似科学が湧いて出るのは自然科学も同じなのだが、余りに
出典:『時間・真理・歴史』 フランシスコ・デ・ゴヤ作 最近になってあの「応仁の乱」の著者で知られる呉座勇一さん(実は同い年なのだ)と相互フォローになったので、ちょくちょく呉座さんのタイムラインを拝見させてもらっている。 あの百田尚樹氏が書かれた大ベストセラー歴史書「日本国紀」への批判に端を発した、歴史研究家を自称する歴史小説家とのバトルは依然として続いている。今日はバトル相手の井沢元彦氏と、本郷和人氏の週刊ポストでの対談が話題になっている。 井沢元彦×本郷和人 歴史研究家よ、行き過ぎた実証主義にとらわれるな! この対談では歴史研究者である本郷和人氏が「歴史小説家の空想も大事な歴史研究だ」的な発言をしており、歴史小説家の妄想にお墨付きを与えているだ。専門外の学問とはいえ同じ科学者仲間として頭が痛くなる。 まあ呉座さんの主張がこんな対談でどうこうなるなんて無いんだけど、世間の歴史研究に対する理
出典:「白猫プロジェクト」公式サイト 前回の記事を書いたのが昨年の12月8日。それから実に4ヶ月以上。。。 任天堂 VS コロプラ特許訴訟・第5回戦(中編) 「後出し無効資料でコロプラが会心の一撃」 任天堂とコロプラの特許訴訟の情報を待っていた皆さん、本当にお待たせいたしました。 2月25日(水)午前11時30分、東京地裁で任天堂とコロプラの「白猫プロジェクト」特許侵害訴訟の第6回審理が行われた。私は「またまたまたまたまた非公開なんだろうな」と思いながら東京地裁に着いた。当然、第5回弁論準備手続であり非公開であった(もう本当に学習しろよ・・・)。 そしていつもの通りにその翌々日以降、2月28日か3月1日にでも裁判資料を閲覧しに行こうと思ってた。ところがなんとこの私自身が訴えられるという情報をキャッチ! 楽しみにしてもらっている皆さんには申し訳無いと思いながらも、自分の訴訟の事を考えて情報発
出典:NHK統一地方選2019 北区長選 私、宮寺達也が元都議会議員で北区長候補者の音喜多(おときた)駿氏(以下、音喜多氏)に提起された事をご報告してからもう3週間が経ちました。 これまでに44名に上る方から総額70万円近い寄付をいただいております。本当にありがとうございます。本当に嬉しいです。皆様のご厚意と訴訟への怒りをひしひしと感じ、身が引き締まる思いです。 しかしながら訴訟はこれからが本番になります。なお、第1回口頭弁論は5月16日(木)午前10時から東京地裁721号法廷で開かれます。 引き続き訴訟費用のご支援・ご協力のお願いをさせていただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。なお寄付の方法については下記の報告ブログをご参照ください。 音喜多(おときた)駿氏から提訴された損害賠償請求訴訟のご報告と、訴訟費用の支援のお願いについて さて、私を提訴した音喜多氏には「政治家がスラップ訴訟
私、宮寺達也は平成31年3月13日付けで元都議会議員で現北区長候補予定者である音喜多(おときた)駿氏(以下、「音喜多氏」)から訴額280万円の損害賠償請求訴訟を提起されましたのでご報告いたします。 また、本訴訟に必要となる費用を皆皆様にご支援いただきたく、誠に恐縮ではございますが寄付のお願いをさせていただきたく存じます。 損害賠償請求訴訟の内容について 原告である音喜多氏は2018年12月9日に私が記載した2本のブログについてて、2019年3月13日、名誉棄損、著作者人格権の侵害、及び人格権侵害による不法行為による精神的苦痛の損害賠償として慰謝料と謝罪広告の掲載を求めた訴額280万円の損害賠償請求訴訟を東京地裁に提起しました[東京地裁平成31年(ワ)第4778号・民事第47部係属]。 音喜多氏が問題にしている私が記載した2本のブログは以下の通りです。 音喜多都議が隠蔽していた希望の塾の会計
出典:強い女メーカー|Picrew どうもパテントマスターです。 2018年の年末にはブログ更新しようと頑張ったのですが、結果的にはURLだけ採番して空っぽの記事を量産し「ブログ借金」を増やしただけでした・・・ 年が明けて2019年もありがたい事に本業が忙しくさっぱりでしたが、2月25日には任天堂・コロプラ裁判の第6回戦もあった事ですし、また皆様に記事をお届けするべく頑張ります。 さて、そんなパテントマスターが最近気になった知財ニュースがこちら。 「Webサービスをスクショで紹介したら50万円請求された」―― 物議を醸した「強い女メーカー」問題の争点は 詳細は上の記事を読んで欲しいが、「強い女メーカー」というWebサービスを個人ブログで紹介しようとスクショ画像を貼ったら、作者から「商用利用は禁止している。規約違反だ。50万円払え」と訴えられたという話である。 この事件は様々に議論されている
出典:ドラゴンクエスト“ロト伝説”シリーズ 公式プロモーションサイト 前回の記事では特許1「ぷにコン」を巡る争いの中、コロプラがこっそりぷにコンの仕様変更をしている事が明らかになった。 任天堂 VS コロプラ特許訴訟・第5回戦(前編) 「ユーザに内緒で『ぷにコン』の仕様が変わっていた」 しかしこの仕様変更はコロプラに有利になるどころか、「信長の野望Online」を持ち出して「特許1は無効だ」と第4回戦で主張していた事への特大ブーメランになっていた。 さて、前回までの記事を読んでいた人は「任天堂の勝ちで決まりだ」と思った方が多いだろう。私もそう思っていた。 しかし、第4回戦でコロプラが往年の名ゲームを大量に持ち出して「任天堂の特許6件は全て無効だ」と訴えた作戦は、一部で「会心の一撃」になっていた事がわかった。 数撃ちゃ当たるという事か、それともこれがコロプラ弁護団の実力なのか、「会心の一撃」
出典:「白猫プロジェクト」公式サイト 12月5日(水)午前11時30分、東京地裁で任天堂とコロプラの「白猫プロジェクト」特許侵害訴訟の第5回審理が行われた。私は「またまたまたまた非公開なんだろうな」と思いながら東京地裁に着いた。当然、第4回弁論準備手続であり非公開であった(学習しろよ・・・)。 だが慣れっこになったので全然気にせず、12月7日(金)に再度東京地裁を訪れ、裁判資料を閲覧できた。前回の裁判でコロプラは「信長の野望」「PSO」「ザ警察官」といった往年の名ゲームを持ち出し、「任天堂の特許は無効だ」と徹底反論を繰り広げていた(前回までの取材結果は以下の記事をどうぞ)。 第3回弁論準備手続 任天堂 VS コロプラ特許訴訟・第4回戦 「コロプラの切り札(?)として『信長の野望』が出陣」 そのため、今回の任天堂の反論も大ボリュームになると予測はしていたが、227ページにも及ぶ想像以上のビッ
出典:YouTube・野茂英雄、YouTube・佐野慈紀(https://www.youtube.com/watch?v=0k7mcS2bJRk) 前回の記事に書いたように、9月13日(木)に任天堂とコロプラの特許訴訟の取材に東京地裁を訪れたら、思いがけず「13:30 民事第4部 貸金返還請求事件第1回弁論 原告・野茂英雄 被告・佐野重樹 405号法廷」という裁判を見つけてしまった。 私は本来の目的も忘れて「超見てー。野茂って、あのトルネード投法で近鉄・ドジャースで大活躍したあの野茂英雄。佐野って、もしかして野茂の近鉄時代の盟友『佐野慈紀』の事なのか。あんなに仲良かった2人がまさか裁判を。。。」と心ここに在らずであった。 それから1週間、居ても立ってもいられなくなって9月20日(木)に裁判資料を閲覧するべく、三度東京地裁に足を運んだ。 そしてわかったのは、あの近鉄を支えた名選手であり盟友同
出典:「信長の野望・大志」公式サイト 9月13日(木)午後2時、東京地裁で任天堂とコロプラの「白猫プロジェクト」特許侵害訴訟の第4回審理が行われた。私は「またまた弁論準備手続なので非公開なんだろうな」と思いつつ一応東京地裁に足を運んでみたが、やはり第3回弁論準備手続であり非公開であった。 なお、確認中に「13:30 民事第4部 貸金返還請求事件第1回弁論 原告・野茂英雄 被告・佐野重樹 405号法廷」という裁判を見つけて「超見てえー」となり急遽405号法廷に向かったのだが、終了した後であった。こちらも機会があれば是非レポートしたい。 さて任天堂とコロプラの特許訴訟はこれで第4回戦。第1回口頭弁論からいつの間にか7ヶ月も経ってしまった。なお、前回までの取材結果は以下の記事を読んでください。 第2回弁論準備手続 任天堂 VS コロプラ特許訴訟・第3回戦 「遅延行為を繰り返すコロプラと怒れる任天
出典:ヒトラー ~最期の12日間~(字幕版)(プレビュー) 6月15日(金)午後4時、東京地裁で任天堂とコロプラの「白猫プロジェクト」特許侵害訴訟の第3回審理が行われた。私は「多分、弁論準備手続なので非公開なんだろうな」と思いつつ一応東京地裁に足を運んでみたが、やはり第2回弁論準備手続であり非公開であった。 そのため前回に引き続き傍聴は出来なかったが例によって裁判資料は閲覧できる。前回(第1回弁論準備手続)でコロプラが本格的に主張した内容について、任天堂の反論が出揃っているはずである。 そういえば任天堂とコロプラの特許訴訟が始まってから4ヶ月経った。最初の2月16日が第1回口頭弁論、2回目の4月23日が第1回弁論準備手続きであるので、両者の顔合わせはこれが3回目である。なお、これまでの裁判の取材結果は以下の記事にまとまっているので読んで欲しい。 第1回口頭弁論 任天堂 VS コロプラ特許訴
出典:NO.1 – Lookbook – VALENTI 4月23日午後2時、任天堂とコロプラの特許侵害訴訟の第2回口頭弁論が東京地裁で開かれるはずであった。私は第1回口頭弁論を傍聴し裁判資料を読み、 任天堂 VS コロプラ特許訴訟・第1回戦 「裁判資料を読んだけど、コロプラの勝ち目が見えません」 というブログを書いた。そこで「第2回の口頭弁論も取材する」と約束していたので再び傍聴すべく、時間に余裕を持って東京地裁に到着した。しかし民事訴訟の開始予定をいくら探しても任天堂とコロプラの訴訟は見つからなかった。 手ぶらでは帰れないと思い、せめて裁判資料だけでも読んで帰ろうと資料閲覧室に行ったところ「今日は『弁論準備手続』(※1)だから、傍聴出来ないよ。資料もまだ読めない」と教えていただいた。 という訳で裁判の傍聴は出来なかったが、4月25日に改めて東京地裁に赴き裁判資料を閲覧することはできた。
出典:戦国無双 総合サイト 3月29日、カプコンが知的財産高等裁判所での審決取消訴訟で勝訴した事を発表した。 この審決取消訴訟とは「この特許に書かれている発明は、出願前から世の中に広まっていたものである。だから特許は無効だ」と、一度登録された特許を無効にするように訴えるものである。 審決取消訴訟を提訴したのは「信長の野望」「戦国無双」「三國無双」などで知られるゲーム会社・コーエーテクモゲームスである。しかし、コーエーの訴えは却下されてカプコンの特許を維持する判決が出たのである。(なお、特許庁でも特許を維持する審決がすでに出ている) 一見すると、ただカプコンの特許が維持されただけである。しかしカプコンとコーエーは審決取消訴訟とは別に、3年以上もこの特許を巡って特許侵害訴訟を続けているのである。 一審である大阪地裁ではコーエーの実質的勝訴となる判決が出ていた。しかし、今回の審決取消訴訟の結果を
出典:リコー ニュースリリース 「リコーが創業以来最大の赤字1600億円に」という衝撃的なニュースを見て居ても立ってもいられず、リコーの赤字の原因についてブログを書いてから1週間。最初はあまり読まれなかったが4月4日あたりから急にアクセスが伸び出している。 赤字1600億円の衝撃。リコーはいつ・どこで・何を間違えたのか?(前編) 赤字1600億円の衝撃。リコーはいつ・どこで・何を間違えたのか?(後編) NewsPicksに取り上げられたのは知っていたが、アクセスの大半は直接URLを参照しているので、どこかにリンクでも貼られたか、リコー関係者にでも見つかったか。 いずれにしても本心からリコーを思って書いた記事なので、リコー関係者には是非読んで欲しい。私にとっては何のメリットも無く、今までボカシて来た前職を明らかにするという身バレリスクを冒しただけだ。それでも愛する古巣であるリコーには立ち直っ
出典:IPSiO SP C731 前編はこちら。 「今のリコーの大赤字の原因になったのは、リコーが決定的に間違えてしまったのは、2013年以降の近藤会長なのだ」 と前編のラストで書いたように、リコーはスマホやクラウドアプリの普及に伴うペーパーレス化の波に押され、徐々に経営が悪化していった訳では無い。 ペーパーレス化が進む事も、ハードウェアの販売でも受け続ける事が難しい事も、複合機一本足打法には限界があるので新規事業の立ち上げが必須な事も、全部全部わかっていた。 リコーは2008年のリーマン・ショックの影響による赤字転落を創業以来初のリストラを含む経営改革を断行して乗り切り、2013年には売上2兆1956億円、営業利益1203億円と全盛期にも匹敵する業績にまで回復していた。 しかし、その回復が長くは続かない事は経営陣はもちろん、社員全員理解していた。そのためこのタイミングで回復して稼いだ利益
出典:RICOH SP C261 ずいぶんと久しぶりにブログを書いている気がする。 3月は確定申告やら年度末の追い込み仕事やら忙しかった上に、森友の文書改竄問題で何かを書きたいと思ってもあまりにも私の常識を超えた事態に頭が付いていかず、なかなか筆が進まなかったのである。 そんな中、「リコーが1800億円の減損処理。創業以来最大の赤字1600億円に」というニュースが飛び込んで来た。 気づいている人はとっくに気づいているだろうが、私が前に働いていた「大手事務機器メーカー」とは株式会社リコーである。2005年4月1日に入社し、2016年4月10日をもって退社した。丸々11年間、思う存分に働き、成長させていただいた。私にとっては今でも感謝と愛着がある、大好きな会社である。 そんなリコーが経営破綻すらしかねない大ピンチに陥っている。しかしリコーの業績不振を報じるマスコミは「ペーパーレス化で事務機器の
出典:Wikipedia 東京地方裁判所 私の弟と故・金正日総書記の誕生日でお馴染みの2月16日、私は東京地裁を訪れていた。その日は任天堂とコロプラの特許侵害訴訟の第1回口頭弁論が有ったからだ。 私は任天堂とコロプラの特許侵害訴訟が明らかになった時、 任天堂 VS コロプラ特許訴訟・ニュース発表 「任天堂に訴えられたコロプラが妙に強気な真意を分析してみた」 という記事を書き、過去最高の3万PV越えを果たしている。その記事でもさらなる解説を約束していたので、参加しない訳にいかないのだ。 なお、裁判が始まる10分前に着いたが30人近く並んでおり、入廷したら42席ある傍聴席が満席になった。裁判傍聴でお馴染みのお笑い芸人・阿曽山大噴火さんまでいる注目の高さだ。 しかし、第1回口頭弁論は次回の日程を4月23日午後2時と決めただけであっさりと15分で閉廷してしまった。ノートとシャーペンを準備し、一言一
出典:クラッシュ・オブ・クラン 公式サイト 1月24日、グリーがスマートフォン向けゲームアプリ「クラッシュ・ロワイヤル」「クラッシュ・オブ・クラン」を運営しているSupercellを東京地裁に特許侵害で提訴した事を発表した。(参照:グリー プレスリリース) つい2週間前に任天堂が白猫プロジェクトのコロプラを訴えたばかりであるので、何ともタイムリーなニュースである。 なお、その時に書いたブログ「任天堂に訴えられたコロプラが妙に強気な『真意』を分析してみた」はなんと3万PVを突破し、人気アプリへの高い関心に私自身が驚いた。 さて今回の特許訴訟は、グリーが現在配信中の人気アプリに対して十数件もの特許侵害を主張しており、Supercellが「特許侵害の事実は無いと確信している」と徹底抗戦の姿勢を示している。任天堂とコロプラの特許訴訟と非常に似ているように見える。 しかしグリーとSupercellの
出典:ANNnewsCH 2021年東京都議会議員選挙の投票がいよいよ目前に迫って来ています。 僕は神奈川県民ながらあらゆる意味で東京都政には深く関わっていますので、本当に我が事として見守っております …
出典:白猫プロジェクト 公式サイト 1月10日、コロプラが任天堂から白猫プロジェクトの配信差し止めと損害賠償44億円の支払いを求めて提訴されたと発表した。(参照:コロプラ プレスリリース、白猫プロジェクト ニュース) 白猫プロジェクトはコロプラが2014年7月にリリースしたスマートフォン向けのゲームアプリである。サービス開始から3年以上が経過するが、今でも年間200億円近い売り上げを叩き出すコロプラのNo.1アプリだ。 そんなコロプラの収益の柱を「配信停止しろ」というのだから穏やかではない。44億円の損害賠償も大変な負担であるが、配信停止になってしまったら将来の飯の種を失ってしまう。コロプラにとってはまさに生きるか死ぬかだ。 だが私が気になったのは特許訴訟の行方ではない。「えっ。コロプラさん、絶体絶命のはずやろ。何でそんな強気なん?」である。 コロプラは特許侵害を指摘された機能を修正もせず
出典:ITmedia ビジネスオンライン ニコニコ動画を運営しているドワンゴが11月15日、FC2動画等のコメント機能がドワンゴの特許を侵害しているとして、運営元のFC2とホームページシステム(大阪市)を東京地裁に提訴した(参照:ITmedia ビジネスオンライン)。 ドワンゴとFC2は7月に「ブロマガ」の商標権を巡ってお互いを提訴しており、訴訟合戦の様相を呈してきた。 ネット上では「著作権を侵害しまくって来たドワンゴがどの口で」「盗人猛々しい」等、辛辣な意見が多い。しかし、今のニコニコ動画は違法動画を減少し、多くのアニメの公式配信を行ったり、ニコニコ生放送で声優やクリエイターの生トークを配信したりと、日本のアニメには欠かせない存在だ。なので、アニメファンの私としてはドワンゴを応援している。 しかし、特許侵害の訴えが正当か否かは全く別問題だ。この特許訴訟はどちらが勝つのか、パテントマスター
出典:都民ファーストの会規約 9月11日、突然に都民ファーストの会の代表が野田数氏から荒木千陽都議に交代した事が発表されたが、多方面からバッシングの嵐である。 そもそも6月1日に特別顧問だった小池都知事が「二元代表制が機能しない」との批判もどこ吹く風で代表に就任したと思ったら、都議選直後の7月3日に「二元代表制に懸念がある」との理由で代表を再び野田数氏に戻したばっかりである。 そんなコントみたいな代表交代の直後に、また代表を交代するのである。しかも55人の都議を要する公党でありながら、またもや代表選挙もせずに密室で決めるやり方である。 これに対して、荒木新代表や小池都知事は「規約にのっとっているから問題無い」と答えている。 しかし、都民ファーストの会の規約はウェブサイトで公開されていない。音喜多都議によると「所属都議にも規約が示されたことはない」との事だ。ならば、本当に代表選出は規約にのっ
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『パテントマスター・宮寺達也のブログ』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く