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衆院選
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はからずもバレンタインに、チョコ系メニューをご紹介。五十嵐大介先生の「リトル・フォレスト」に登場する、“ぬてら”です。 主人公・いち子の大好物のひとつで、 「ハシバミの実をなめらかになるまですりつぶし 鍋でココアパウダーと砂糖 少しの油と合わせてつやよく練りあげる」 という、母直伝の料理。 どこかで聞いたことある……という人はご明察。イタリアの有名なチョコスプレッド「ヌテラ(Nutella)」が元になってます。母から「塗って食べるから“ぬてら”」と教えられずっと信じていたいち子が、ある日スーパーで本物のヌテラを見つけて、母のテキトーさを思い知る……というオチでした。 市販のヌテラ、初めて食べたときはあまりに美味しくてうっとりしたけど、作中に描かれた手作りの“ぬてら”もそれに負けじと美味しそうです。 ※【コマ引用】:「リトル・フォレスト」(五十嵐大介/講談社)1巻より ちなみに作るにあたって
書店で「女の子の食卓」の最新刊を見つけてワクワク購入したら、「最終巻」の文字が……。なんだってー!とショックを受けつつ、最後の巻も変わらずすばらしくて読後はちょっと放心。 ちょうどズッキーニが安く出ている時期だったので、「母が調理したズッキーニ」のエピソードに出てくる味噌汁を作ってみました。 ※【コマ引用】「女の子の食卓」(志村志保子/講談社)8巻より 「やばい位」に田舎な実家に帰省した女の子のお話。 母親が近所でもらってきたものの、使い方がわからないというズッキーニ。主人公は定番のラタトゥイユを作ろうとするものの、なにせ田舎なのでオリーブオイルも簡単に手に入らない。 ちょうどプライベートがうまくいかないこともあり、イライラして八つ当たりしてしまった主人公に母親がふるまったのが、このズッキーニの味噌汁。 「お母さん 作るとこんなのになっちゃうけどねー」 と、ちょっとさびしそうに笑う母親。
先日6巻が出た「きのう何食べた?」より、ちょっと早いけど夏休みのエピソードのメニューを作ってみました。 ・チンジャオロースー ・きゅうりのピリ辛漬け ・焼きなす ・かぼちゃとみょうがのみそ汁 ピーマンにきゅうり、なす、みょうがなど、大好きな野菜がたっぷりなので、雑誌掲載時から作りたかった献立。夏って野菜に一番パワーがある季節だからか、スーパーの青果売り場に行くだけでテンションが上がります。 ※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)6巻より きゅうりのピリ辛漬け: きゅうりは麺棒などで全体をたたいてヒビを入れ(邪念が溜まってたのか、強く叩きすぎた…)、4等分に切った後、縦にも4等分する。 (単行本のよしなが先生の解説によると、この時、きゅうりの真ん中の種の部分をこそいでおくと、より◎とのこと) フライパンで豆板醤をごま油で軽く炒めて火を止め、しょうゆ、酢、砂糖、おろしに
先月発売された、福田里香先生の新刊「ゴロツキはいつも食卓を襲う」が大変面白かったので、ご紹介させていただきます。 福田先生はお菓子研究家としてだけでなく、漫画好きとしても著名。 特に最近は、漫画やアニメ、映画などフィクションに登場する食べ物(ステレオタイプフード)を考察した「フード理論」を提唱されていますが、その集大成といえるのがこちらの本。 目次から、「うわー、あるあるある!!」と叫びたくなるタイトルが並びます。 ・鼻持ちならない金持ちの子供は、食い意地がはっていて太っている ・絶世の美女は、何も食べない ・カーチェイスで、はね飛ばされるのは、いつも果物屋 具体的にどの作品かは思い出せないのに、誰もの記憶の片隅をくすぐるあのシーンについて、徹底的に考察&分析した労作。 世界各地の神話に共通点があるように、食べ物にまつわるイメージにも集合的無意識っぽいものがあるのかも……と、思ってしまう説
「……なんでそれ作るの?」と突っ込まれるのは承知の上で、気になってしまったものはしょうがない。というわけで、「ちはやふる」に登場する「飲む汁ようかん」、作ってみました。 「3月のライオン」にも出てきましたが、将棋の対局で棋士が食べるおやつって気になりますよね。 チョコレートを大量に食べる名人や、和菓子派から洋菓子派に転向した名人など、エピソードを読むだけで楽しい。 最近では、将棋やチェスなどを「マインド(頭脳)スポーツ」と呼ぶこともあるそうですが、ブドウ糖しかエネルギー源にならない脳をフル回転させるプロたちの「ガソリン」は千差万別なんだなあ、となぜか興味を引かれてしまいます。 頭脳だけでなく、身体も思いっきり使うため「畳の上のスポーツ」とも言われるのが、競技かるた。その世界を描いた「ちはやふる」は、少女マンガの繊細な描写とスポ根的興奮を同時に味わえる、言わずもがなの名作ですが、ここにも個性
2月27日に、リトルモアさんから書籍化することになりました。 私の作業が遅々として進まず、最初にお声掛けいただいてから、かなりの時間が経ってしまいましたが、ようやくお知らせできる段階となりました。 書籍の作業にあたって、たくさんの方にお世話になりました。掲載にあたってご快諾くださった漫画家様、出版社様、ありがとうございました。 左の表紙は、大好きな渡辺ペコ先生にイラストを描きおろしていただきました! ペコ先生の作中に登場する「食卓」のシーンがすごく好きなので、これだけで死んでもいいくらいの気持ちです。 そして、ブログを応援してくださった皆様ひとりひとりにも、感謝の気持ちとともに本を押し付けて逃げたいくらいですが、物理的に無理なので、ひと段落したら再びブログに専念して、色んな漫画とご飯を紹介する形で恩返しできればと思っています。 以下に目次を引用させていただきます。 素人作業ですが、すべての
大人になって読み返す『ドラゴンボール』もいいけれど、『Dr.スランプ』もまた、面白い。 ポップで個性的なキャラクターたちは、鳥山明先生のイラストレーターとしての天才ぶりを再確認できるのはもちろん、80年代カルチャーを振り返る漫画としても楽しめます。 ペンギン村の住民、皿田きのこちゃんもその一人。刈り上げたおかっぱ頭が印象的な、年の割りにおませな女の子で、そのヘアスタイルは80年代に一世を風靡したハウスマヌカンを彷彿とさせます。 彼女の大好物が、巨大なイチゴ(マンモスイチゴ)ののったショートケーキ。 スポンジの上でとろけるクリーム、さらにその上に鎮座するのは、ありえないほど大きなイチゴ。子どものころ強烈に印象に残ったスイーツでした。 ※【コマ引用】「Dr.スランプ」(鳥山明/集英社)5巻より さてこのケーキを、おやつの時間に仲良く食べていた皿田家。しかしお父さん(某社のマスコットに激似)が、
3連休の初日に首を寝違えて、自宅でロボコップ+湿布状態で過ごすはめになったけど、おおむね元気ですメリークリスマス!(健康ならコレに行く予定だったのに……関羽~) というわけで時間だけはたっぷりあるので、イブの日は久々に半日かけて料理に集中。 今月の「モーニング」に掲載された、「きのう何食べた?」のクリスマスメニューです(いつもどおり、ネタバレされたくない単行本派の方は、薄目でご覧くださいませ)。 ※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)モーニング1/8号より シロさんちのクリスマス、今年は小日向&ワタル君カップルと合同パーティという展開に。そこでメニューも、 ・鶏肉の香草パン粉焼き ・明太子とサワークリームのディップとバゲット ・ツナサラダ ・ほうれん草入りラザニヤ(揚げナス入り) ・ブロッコリーとあさりのペペロンチーノ と、2巻にも登場したクリスマスの定番料理と今年のお
柚子が出回るようになったら、作ってみよう……と思っていた料理。「おせん 真っ当を受け引き継ぐ」4巻に登場する、茗荷の味噌炊き柚子風味です。 ※【コマ引用】「おせん 真っ当を受け引き継ぐ」(きくち正太/講談社)4巻より 新シリーズになってからの「おせん」料理を作るのは初めてですが、相変わらずおいしそう。特に4巻は、これから旬を迎える柚子を使ったレシピが満載です。今の季節は黄色くなる前の青柚子が出回っていますが、この茗荷の味噌炊きに使うのは、むしろそっち。 茗荷も夏のイメージが強い野菜ですが、おせんさんいわく、味がいいのはむしろ秋らしい。……と、相変わらず季節感を大切にしたレシピ、期待しちゃいます。 材料: 茗荷、味噌、青柚子、みりん、ごま油。材料はこれだけ。 茗荷はとにかくどっさり! ……とのこと。近所の店で安売りしてたので、ここぞとばかり買い込みました。 作り方: 茗荷は洗って縦半分に
ご無沙汰しておりました。引っ越しやら仕事で忙しかったのですが、その間にオススメされてハマってしまった漫画が「ドロヘドロ」。 ※【コマ引用】「ドロヘドロ」(林田球/小学館)1巻より 血や内臓が惜しみなく飛ぶ陰惨さと、アメコミのように個性的でトボけたキャラたちのギャップが楽しすぎて、久々に一気読みしてしまいました。あと、ダークな世界に反して、出てくるご飯がやたらとおいしそう。 というわけで、今回は主人公のトカゲ男・カイマンの好物で、相方のニカイドウの得意料理でもある「大葉ギョーザ」にチャレンジしてみました。食堂「ハングリーバグ」の名物で、カイマンがおいしそうに食べるシーンが何度も描かれるこの料理、5巻のおまけ漫画に詳しい作り方が載っています。 作り方: まずは干し椎茸を水で半日ほど漬けて戻します。「ギョーザには干し椎茸を入れろーッ」と、煙さんもおっしゃっております。 ボウルに小麦粉(強力粉
大学のオタクサークル「現代視覚文化研究会」を舞台にした、青春マンガ「げんしけん」。笠原君たちの卒業で一区切りついた物語は、後輩たちを主人公にした「二代目」として再スタート。男子部員が多かった前作と比べて、今回は女子部員が中心。なかでも「男の娘(女装男子)」+「腐男子」という、ややこしい設定の新キャラ・波戸君が活躍してくれそうで、楽しみ。 でも「げんしけん」の不動のアイドルといえば、大野さんでも咲ちゃんでももちろんクッチーでもなく、やはり斑目!! です。 初登場時はテクノカットにヒョロヒョロの体格で、いかにも「脇役の先輩」だったのに……巻が進むにつれ愛されキャラ化してゆく過程は必見です。げんしけん唯一の一般人・咲ちゃんへのひそかな想いは、「クラスタ違いの恋」って「身分違いの恋」よりもヘビーだなあ……と切なくなったり。 10巻では、そんな斑目の意外な一面が垣間見えます。彼の部屋を女装用更衣室に
「おかめ日和」から、夏らしい献立を再現してみました。 ・うな玉どんぶり ・ゴーヤとツナのサラダ ・オクラと納豆のとろろあえ の3品です。 ※【コマ引用】「おかめ日和」(入江喜和/講談社)3巻より 夏らしさだけでなく、なんか妙にスタミナ感のあるメニューですが、やすこさんの「夫婦円満計画」にちなんだエピソードゆえ。このへんのリアルな夫婦関係の描写は、長年の連れ合いがいる人は色々と共感できる……かも? うな玉どんぶり: ※作り方はてきとう……結構前に作ったのでうろ覚えですみません 卵2個はほぐして、砂糖・塩・酒少々で味付け。 うなぎは一口大にカットして、酒と水で薄めためんつゆでさっと煮る。 卵を流し入れ、半熟に仕上げる。 丼にご飯をよそい、三つ葉を飾って完成。 「う巻き」があるくらいだから、卵とうなぎの相性はお墨付きですが、丼にしてもやっぱり美味しい。卵もうなぎも甘辛くふわふわになっていて食べや
・愛がなくても喰ってゆけます。(よしながふみ) ・アオイホノオ(島本和彦) ・青みゆく雪(宇仁田ゆみ) ・あさひごはん(小池田マヤ) ・あさりちゃん(室山まゆみ) ・あたりまえのぜひたく。(きくち正太) ・アルコール(西村しのぶ) ・一緒に遭難したいひと(西村しのぶ) ・海街diary(吉田秋生) ・うめぼし(小池田マヤ) ・おいしい関係(槇村さとる) ・美味しんぼ(雁屋哲/花咲アキラ) ・大奥(よしながふみ) ・おかめ日和(入江喜和) ・おせん(きくち正太) ・夫すごろく(堀内三佳) ・乙嫁語り(森 薫) ・オハナホロホロ(鳥野しの) ・おはようおかえり(鳥飼茜) ・女の子の食卓(志村志保子) ・かむろば村へ(いがらしみきお) ・鴨の水かき(空木哲生) ・カラスヤサトシのびっくりカレー おかわりっ!!(カラスヤサトシ) ・きのう何食べた?(よしながふみ) ・きりきり亭主人(きくち正太)
暑い日が続いています。「深夜食堂」6巻に登場する、山形の郷土料理「だし」を作ってみました。 ※【コマ引用】「深夜食堂」(安倍夜郎/小学館)6巻より 作中では、秋の「新米」のエピソードに登場しましたが、本来は夏の食べ物。コメント欄でも、山形出身の方から「食べるなら、ぜひ夏に」とオススメいただいたので、じっと耐え、ここ数日の猛暑でようやく解禁です。 作り方: だしの作り方は家庭によって異なるようですが、「深夜食堂」の説明では、ナス、キュウリ、みょうが、ねぎ、しそ、オクラ、昆布を使うようです。 ちなみに昆布は、ねばりのあるものを使う場合が多いよう。今回はがごめ昆布を使ってみました。 全部の材料を細かく刻んで容器に入れ、しょうゆを適当に回しかけてよく混ぜて完成。味を馴染ませたほうがいいかしらと思い、冷蔵庫で1時間ほど寝かせました。 がごめ昆布のおかげで、かなり粘りが出ています。入れなくてもいいらし
今週のモーニング掲載の「きのう何食べた」は、ひさびさにケンジ料理の回。落ち込み気味(?)のシロさんを励ますために、朝からコンビニに材料を買いに走って作った、愛ある朝食。 ・コンビーフオニオントースト ・キャベツのウスターソースいため ・バナナヨーグルト ・ケンジ・オレ ※【コマ引用】週刊モーニング2011年第30号「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)より 簡単そうなので、週末の朝にさっそく作ってみました。 作り方: (※詳しい分量は本誌をご確認ください) コンビーフの代表的メーカーノザキには、牛肉100%の「コンビーフ」と、馬肉がブレンドされた「ニューコンミート」がありますが、作中のコマをよく見ると、使われてるのは後者っぽい。 コンミートの方が安いし、味もそんなに変わらないし、家計に厳しいシロさん家では当然の選択か。 関係ないけど、コンビーフの缶を開けるときって、いつも妙に緊張する
森薫先生の、中央アジアへの愛が詰まった「乙嫁語り」。アミルとカルルクを主人公にした物語は前巻で一段落(?)し、3巻では英国人学者スミスと寡婦タラスの、しっとりした恋が描かれます。 この第二の「乙嫁」となるタラスが、アミルとまた違った魅力の美女で、ページを捲るごとに見惚れてしまう。森先生の漫画は美しい絵巻物のようで、描きこまれた一コマ一コマを眺めるのは至福のひととき。 大人のラブストーリーが中心の3巻のなかで、ひときわ楽しそうなのが、にぎやかな市場でアミルたちが食事するエピソード。店の奥座敷に席を設け(女性が外で飲食するのは、あまりよくないことのよう)、屋台で売られるさまざまな料理をテイクアウト。アミルは生きたキジを買って自らさばいたり、相変わらずのマイペースっぷりです。 「乙嫁語り」の舞台となる地域は諸説ありますが、今回の巻を読むと、ウズベキスタンあたりが近いのかも。宴会シーンで描かれる料
ひょんなことから日本最西端の小さな島に移住した、都会育ちの青年書道家・半田。着いたその日から、タクシーが来ない、住民にプライバシーの概念は存在しない……と、田舎カルチャーの洗礼を浴びます。しかも、謎の子ども「なる」に「先生」と呼ばれなつかれ、家に入り浸られることに。 「つまらない」と評された彼の字と頑なな心が、ちょっと変わった島の暮らしのなかで柔らかくほどけていく。笑えるシーンも満載ですが、ゆるりとした時間と人間関係にほっとします。 作者のヨシノ先生が「郷土愛を全力でぶん投げます」と宣言しているとおり、舞台となる長崎県五島列島の方言や文化が、色濃く出ている作品ですが、食べ物もしかり。やたらと夕飯にチャンポンが登場するのも、ご当地ならでは。 特に気になるのが、なるのじいちゃんからお裾分けされた「このもん」。方言で「漬物」の意味らしいですが、私の知っている漬物とは微妙に違うよう。 ※【コマ引用
簡単なのにハズれがない、サンレッドのヴァンプ将軍料理。巻を経るごとにレシピも充実してきて、ヴァンプ様が高津区の栗原はるみとなる日もそう遠くない……と目を細めてしまいます。 最新刊の12巻ではいよいよショウガ焼きが登場。ご飯に合うおかずの定番ですが、本格的に作ろうとすると、肉を調味料に漬け込んだり、ショウガをすりおろしたり、意外と手間がかかるもの。 サンレッドのレシピは期待を裏切らず、超簡単です。なんと「紅ショウガ」を使います。そしてこれが、ちゃんとうまい。 ※【コマ引用】「天体戦士サンレッド」(くぼたまこと/スクウェア・エニックス)12巻より 作り方: 材料は、豚肉(バラでもロースでもOK)、玉ねぎ、紅ショウガ、醤油、サラダ油。 豚肉と玉ねぎは、食べやすい大きさに切ります。 フライパンに油を入れて熱し、肉と玉ねぎ、紅ショウガを入れて炒めます。紅ショウガは多めがいいらしい。 火が通ったら、醤
「おでんの具ではずせないものは?」そんな質問に答えるとしたら、私は「牛すじ、大根」でしょうか。ぶっちゃけそれ以外の具はいらんな、と思えるくらいなんですが、家で作るときはちくわとかじゃがいもとか、それほど好きでもない具も総動員するのが常。なんかそうしないとトータルで「おでん」って感じがしないと思ってたんです。 安倍夜郎の「深夜食堂」1巻には、そんな固定観念を崩す魅惑のおでんが登場します。 営業時間は深夜0時?朝7時まで。壁の貼り紙のメニューは豚汁定食、ビール、酒、焼酎のみ。それ以外は「できるもんなら作るよ」そんなスタンスのお店と、そこに訪れるちょっと変わった人々を描いた短編集。 第5話に登場する、「牛すじと大根玉子入り」のおでんがそれ。ふくよかな(でも密かに男性ファン多し)まゆみちゃんの大好物で、作中の食べ方はこんな↓な感じ。 「牛すじでビール一本、大根で冷や二杯、ゆで玉子の黄身を半分出汁で
3月のモーニング掲載分の「きのう何食べた?」から、 ・水餃子 ・チンゲン菜のごまあえ ・じゃこなっとうキムチやっこ の三品。作ったのは震災の前だったんですが、今さらのアップです。 ※【コマ引用】週刊モーニング第13号「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)より 単行本派の方も多いので詳しいエピソードは省きますが、最近の「何食べ」は小日向さんカップル絡みのエピソードが続いてます。こないだ「風と木の詩」を読み出して、ジルベールのなんたるかをようやく理解できたので、ワタルくんが出てくると思わず笑ってしまう…。 水餃子といえば、よしながふみ先生の作品に度々出てくる料理。「愛がなくても喰ってゆけます」でYなが先生が熱く語る“トゥルットゥルの水餃子”や、「フラワー・オブ・ライフ」に登場する野沢菜入りの水餃子とか。しかし肝心のレシピが謎だったわけですが、「何食べ」でついに明かされて、思わず興奮。 今
これをグルメ漫画……といっていいのかわからないけど、広い意味ではそうかもしれない。 会社の金を持ち逃げされ、食うに困る身となった中年男・元。彼のもとに突然現れたのは、手持ちの箸で文字通り「何でも」食べてしまう美少女ヒヨス。目の前で、チンピラ男たちを一瞬のうちにたいらげ、しかも食べた物をリミックスして吐き出す能力(?)を持つ彼女。どうやら、宇宙からやってきたようで……。 SFとギャグをごちゃまぜにしたカオスな面白さで、作者の沙村先生は「無限の住人」のシリアスなイメージが強かったのですが、こんなコメディも描かれてたなんて。何より、ヒヨスがたまらなくかわいい! 家電から生ゴミまで「もちゃもちゃ」と食らい、「日暮里」と無邪気に微笑む彼女を見るだけでも楽しいです。 ※【コマ引用】「ハルシオン・ランチ」(沙村広明/講談社)1巻より 「皆既日食のリゾット」は、メタ子の家に泊まることになった元が、ありあわ
普段はうだつのあがらない考古学の非常勤講師。その一方、世界的な保険組合「ロイズ」の調査員として各国で活動し、過去にはSAS(英国特殊空挺部隊)でサバイバル術をマスターした男。そんな謎の経歴を持つ、平賀=キートン・太一の活躍を描く「MASTERキートン」。 残念なことに、諸事情で今は絶版となっていますが、古書店などで少しずつ集めて読んでいます。多くは一話完結なので、どこから読んでも楽しめるのもうれしい点。キートンの持つ豊富な考古学や歴史の知識はもちろん、ミステリーやサスペンスの要素もあり、ハッピーエンドからほろ苦いラストまで多彩な物語に圧倒されます。 世界各国が舞台になるだけあり、エピソードには度々美味しそうな料理が登場します。なかでも気になるのが、キートンが母の思い出の味を探る第8話のサマープディング。 ※【コマ引用】「MASTERキートン」(勝鹿北星/浦沢直樹/小学館)ワイド版1巻より
「おせん」レシピの第二弾。2巻に登場する「鰹節と山葵のお茶漬け」を作ってみました。 己の美意識に絶対的な自信を持つ下着メーカーのキャリアウーマン・山口主任と、おせんさんの対決(?)。バーでの酒豪バトルを経て、二日酔いの朝に振る舞ったのが、この茶漬けです。 ※【コマ引用】:「おせん」(きくち正太/講談社)2巻より この料理、シンプルなだけに、表面だけ再現しようとすればすごく簡単です。鰹節、わさび、お茶。メインの材料はこれだけなので、パック入りの削り節やチューブ入りのわさびをスーパーで買ってくればいいだけ。でもそれじゃ、アンチ・インスタントな「おせん」の世界観とは真逆になっちゃうんですよね。結局、できる範囲で少しずつ材料と道具をそろえて、やっと再現できる準備が整いました。 そろえた道具のひとつ、鰹箱。鰹節を削る道具で、昔は各家庭に当たり前にあった道具のようですが、私は恥ずかしながら実物見るのも
※【コマ引用】「天体戦士サンレッド」(くぼたまこと/スクウェア・エニックス)9巻より ヴァンプ将軍レシピには、手軽で美味しそうな鍋料理が多くて冬場は特に大助かりですが、これもそのひとつ。 サンレッドといえば、アニメの主題歌にもなってる鶏だんご鍋が有名ですが、これはひき肉の食感をそのまま楽しむ「とりひき肉鍋」。さらに作り方も、めちゃくちゃ簡単なんです。 材料: 鶏ひき肉、白菜、たまねぎ、ポン酢。 基本の材料はこれだけ! たまねぎを何に使うかはのちほどご説明しますが、これは必須アイテム。 まず鶏のひき肉ですが、これは包装パックの上から両手の親指でモミモミします。なんとなく練れたら、出汁をとった鍋(面倒ならお湯でもOKらしい)の中に、スプーンで一口大ずつすくって投入します。 ここまでの工程、手がほとんど汚れません。ワンダホー! さらに白菜(個人的に細めに切るのが好きです)を入れ、しばらく煮ま
先週のモーニングの「きのう何食べた?」から、 ・豚肉とちくわで八宝菜風 ・大根とハムとネギのピリ辛サラダ ・卵とコーンのスープ を作ってみました。 和食系のメニューが多い「何食べ」ですが、今回は珍しく中華づくしな献立。 ※【コマ引用】週刊モーニング第9号「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)より 単行本派の方も多いと思うので、ストーリーの詳しい紹介ははしょりますが、見どころは「シロさん、スーパーでヤケ買いする」の図。 意に染まぬ仕事を押しつけられて、「食材好きなだけヤケ買いしてやるぞ!!」といつものケチケチリミッターをついに解除。その散財ぶりは……。 ※【コマ引用】週刊モーニング第9号「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)より セール品のブロッコリー、クリームコーン缶、ロースハム、ちくわ、白菜、しいたけ、竹の子水煮……計1,000円もしない! ちいさい! あまりにもちいさい!
グルメマンガって、何故か少年誌や青年誌での連載が多いですよね。女性誌には意外と少ないのが不思議(そのかわりに、女性作家さんは作中で美味しそうな料理を描く率が高い気がしますが)。 槇村さとる先生の「おいしい関係」は、貴重な女性が主人公の料理マンガのひとつ。 何不自由なく暮らしていたお嬢様の百恵は、父親の死により自立を余儀なくされます。父親譲りの食いしん坊な彼女が選んだのは、料理の道。そのきっかけになったのは、街のビストロ「プチ・ラパン」でシェフをつとめる天才料理人・織田の料理でした。 ……とストーリーをかいつまむと、料理をスパイスにした恋愛モノに見えますが、巻を進むにつれて、むしろプロの料理人の世界を描いた、真摯なお仕事マンガであることに気付きます。そのなかで描かれる、厳しい職人タイプの織田シェフと百恵の恋愛未満のビシっとした師弟関係が、読んでいて楽しい&気持ちいいのです。 もちろん、美味し
うなぎの旬って実は冬だったんですね~、というわけで「深夜食堂」4巻に登場するうなぎ料理を再現してみました。といっても、本体は使わない「タレだけ」の丼です。 ※【コマ引用】「深夜食堂」(安倍夜郎/小学館)4巻より 亡くなったうなぎ屋の主人から、店のタレを譲り受けたマスター。そこで「うなぎのタレ丼」を食堂で出してみますが、これが意外なことに大好評。タレは現状ある分だけなので、「一人一杯、ただしご飯の大盛りはアリ」というルールまで定められるほどに。そしてタレがついに尽きた日、最後の一杯を食べることになったのは……。 と、今回もラストにホロリとさせられるお話です。 基本的には、タレとご飯があれば出来ちゃう料理ですが、市販のうなぎのタレを使ったのでは、再現としてちょっと面白くない。そこで、タレから作ってみることにしました。幸いなことに、うなぎ屋さんが公開されているレシピがあったので、参考にさせていた
「ピリ辛の家政婦さん」から、カレー2品。前回ご紹介したチキンファヒータのように、美味しそうなスパイス料理がたくさん登場するイヤサカ編。なかでも、バラエティー豊かなカレーが続々と登場する前半のエピソードは、読むと頭の中がカレー色に染まるほど強烈! ※【コマ引用】「ピリ辛の家政婦さん」(小池田マヤ/祥伝社)より 発端は、弥栄荘の住人の一人で、少女マンガ家のコンコンが依頼した、修羅場用のご飯。「手早く楽に食べれて何度も飽きずに食べれて食べる量も調節出来ておいしくて元気の出るごはん」……というリクエストに応えて、里が作ったのはカレー。しかもただのカレーではなく、スパイスたっぷりのチキンティッカマサラ。 美味しそうなカレー臭に釣られて、ほかの住人たちがご相伴に預かろうとやって来ますが、コンコンは「あげないわよ!」と一喝。次の日から、各住人が里に好みのカレーを依頼する事態に……。 さてこのチキンティッ
※【コマ引用】:「うめぼし」(小池田マヤ/スクウェア・エニックス)1巻より 柿が店頭に並ぶ季節になったので、「うめぼし」1巻に出てくる柿のラム酒漬を仕込んでみました。……といっても、飲めるのは3か月後らしいので、今回は準備編のみ。よろしければ皆様も柿の出回っている今仕込んで、年明けに解禁しませんか……?という誘い記事です(記事にしとかないと、自分が忘れそうという心配もある)。 そのままロックで飲んでもいいけど、お湯割りや、アイスクリームにかけて食べても美味しいらしい。作中では一年くらいねかせたものが登場してたので、我慢できそうならじっくり待つのもよさそう。 材料: ホワイトラム(今回はバカルディのを使ってみた)、柿、氷砂糖。この3点のみ。 作り方: 柿は洗って皮をむき、6つ切りに。今回は種なし柿を使いましたが、種がある場合は取り除きます。 清潔な果実酒用の保存容器に、氷砂糖と交互に入れます
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