京王線・代田橋~明大前間の車窓を眺めていると「古代の要塞」のような建物が突如現れます。これはいったい何でしょうか。ライターの野村宏平さんが解説します。 京王線の代田橋~明大前間で南側の車窓を眺めていると、線路と並行する「井ノ頭通り」の向こう側に特徴的な古い建物があるのが目に入ってきます。まるで古代の要塞(ようさい)かコロシアムを思わせる巨大な円筒形の建築物で、中心部には白亜の塔がそびえ立っています。東京都水道局和田堀給水所(世田谷区大原)の1号配水池です。戦前から千代田区、渋谷区、世田谷区、港区、目黒区などへの配水をおこなってきた重要な施設ですが、現在、周辺では大規模な工事が進行中です。 敷地の外側では、京王線の連続立体交差事業(高架化)にあたり、井ノ頭通りの車道を南側にずらす工事がおこなわれています。 一方、敷地内では老朽化した施設を建て替える工事が2016年から進められています。 以前