サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
都知事選
wanzee.seesaa.net
香港暮し14年+北京13年半、今は東京2年目。再び脱出目論見中。一般メディアがあまり伝えない市民社会の話題をお届けします。 ●メルマガ「ぶんぶくちゃいな」配信中!:隔週2回(第1、3土曜日)に加え、現在第2、4土曜日も増刊号発行+月末特別号「読んでみました中国本」を月864円でお届けします!(購読初月は無料)●
8月25日、中国で広く使われている「壁越えソフト」(中国ネットユーザーが国のGreat Fire Wallによってアクセスできないサイトにアクセスするためのソフト)の一つ、「GoAgent」の作者が、エンジニアに広く利用されているオープンソースコミュニティ「GitHub」にあったメインサイトをクローズした。残されていたのは、「Everything that has a beginning has an end - GoAgent」(この世に終わらぬ宴はない)という言葉だった。 その5日前、著名なオープンソースプロジェクト「Shadowsocks」の作者が当局の事情聴取にあったという噂が流れ、その後作者はGitHubからオープンソースコードとプロジェクトファイルを削除した。この他、ここ最近では「fqrouter」「曲径」「紅杏」らの著名ブロック越えソフトがサービスを停止している。 これらのサ
「3本足の椅子」は一時期、香港で流行語になった。人々は繰り返しその意味を反芻した──「香港は 自分の立場をわきまえろ。返還するかどうか、いかに返還するのかは中国とイギリスの間の、二つの国の主権についての協議であり、香港の民意とはなんの関係もなく、香港人は根っから協議のテーブルにつく資格はないのだ」と。 中国側にとっては、それは外交において大きな知恵を求められる決断の場だった。だが、まだきちんと「植民地解放」の過程入りしていなかった香港に、目に見えない傷口を残した。「この傷口は今でも癒えずに残ったままだ。というか、人々の間で今になってやっとそれが意識された始めた」と、香港嶺南大学文化研究学部の羅永生・副教授は語る。 30年後の今、香港中文大学社会学部の陳健民・副教授が当時のことをもうひとつ、やはり尊子の漫画によく似た形で語る。それは── 「18歳になるまでは恋愛をしてはいけない」と両親は娘に
ツイッターに「DJポリス絶賛がうざい」という声が流れていて、賛同が広がっていた。ああーまた日本では美談を求めるメディアがあっちこっち報道しているのかなぁ、と考えていたところでした。 そんなにすごいのか、DJポリス報道。日本の環境にいないのでよくわからないのだけど、まぁ、尖閣関連とか中国でなにか起こった時の一辺倒な報道のことを考えると想像つく。 ニュースがコンビニ化している、みたいな。あなたの左右に五六軒、みたいな。 情報源は以前より確実に増えているのに、報道される話題が画一化されているってのは一体どういう社会現象なんだろう? DJポリス騒ぎも、警視総監賞が「月300個」も出ているとはわたしも知らなかった。というか、「DJポリスに警視総監賞!」って騒いでいる人は基本的に知らないのではないだろうか。つまり会社内の敢闘賞みたいなもんになっているってことですね。お堅い警察でソフトニュースが珍しい、
【橋下氏発言を非難する米政府当局者のコメント全文】 朝日新聞の「全文」とホワイトハウスが公表したやりとりを比べてみると、これはかなり強烈に違う。文字だけではなくニュアンスと、またこの発言による落とし方がぜんぜん違うんですが。これは関係者の説明を聞きたいなぁ。 ●朝日新聞版: 【原文】 Mayor Hashimoto’s comment is outrageous and offensive. As the United States has stated previously, what happened in that era to those women, who were trafficked for sexual purposes, is deplorable and clearly grave human right violations of enormous proporti
なんと言いますか、政治家の情けない発言が話題になる事件が続いています。それも、「意外」じゃないのが恐ろしい。ですが、何かが違いますよね、何かが。 今回も、こんな記事を目にして感じることがあったので書いておきます。 「橋下大阪市長、風俗業で働くのが嫌なら、他の仕事に就けばいいですか? 」 たぶん、橋下さんは「ぼくは風俗業の是非を言ったのではない」て言うだろうと思う。確かに彼は言ってない。その点はわたしも彼には同情するし、この記事もちょっと書き手の手前味噌っぽい流れになっているのはいただけないなとは思う。でも社会の広い面からの注目を浴びる政治家として、彼は発言する前にやはりいろんな方面への影響を考えるべきではなかったのか。 その後の言い訳のようなやり取りを見て、そして実は猪瀬知事のNYT記事事件の時にも思い出していたのが、ボストン爆発事件の直後にまずオバマさんが声明を発表した時、CNNなどで「
今朝、わたしのツイッターの日本語TLでは猪瀬知事のオリンピック誘致に絡む問題発言が討論されているが、ウォールストリート・ジャーナルの中国語版では先日英語版で流れた「安倍首相の民族主義発言」記事が翻訳されていて、タイトルを目にした瞬間、ちょっと引いた。 日首相民族主义言论考验与邻国关系-华尔街日报 http://goo.gl/wUiqU 確か2月の時点で騒ぎになったワシントン・ポストの安倍批判記事もあちこちで翻訳されていたし。 Japan’s Prime Minister Shinzo Abe: Chinese need for conflict is ‘deeply ingrained’ - Washington Post こういう流れが続くと、日本のイメージは悪くなるばかりだろうなぁ…わたしがここで言いたいのは、一つ一つの記事の視点が「正確かどうか」というよりもこぞって西洋で影響力がある
日本でてれんてれんと過ごして(でも寒かったけど)北京に戻ってくると、大騒ぎになっていた「アップル叩き」。なんでこんなに騒がれているかというと、「人民日報」の大騒ぎもそうなんだが、一体何をしたいかよく分からないこと、らしい。 香港で、北京で、日本から帰ってきたばかりのあたしも「で、あんたはどう思う?」ときかれた。知りませんがな、北京離れてたし、と思ったけど、彼らはその前日も前々日も周囲の人と「なぜなんだろうねぇ~」と話をしていたらしい。それもメディア関係者が「どうしてなんだろう?」とききまくっている、という話。 そうなんですよ、くだんの人民日報記事を読んでも、その騒ぎを伝えるメディアを読んでも、はたまたこの業界に詳しい人たちのブログやツイートを読んでも、「これだ!」というほどの決定打がない。 結局、これだけ騒いで、「中国政府はいったい何がしたいわけ?」 「ニューズウィーク」の原稿にも書いたけ
今日のNHKの「クローズアップ現代」はPM2.5特集だったけど、結局「中国の人たちの意識を高める。各層がそれぞれ環境について意識するように教育していく」で終わった…まぁ正しいんだけど、それができるのは教育も生活もほぼ平ぺったいレベルの日本的社会のお話で、中国でそれができれば誰も苦労しねーよー、というのがわしの感想。 マジな話、わしは今、日本大使館は微博やメディアを使ってばんばん日本の大気汚染対策の歴史、そして手段についての情報を中国に垂れ流すべきだと思うけどなぁ。 あれだけ尖閣でばきばきやられたんだから、日本企業ももっと胸を張って日本の環境技術をPRしていくべきだと思う。 でもね、実情は…先月、日本大使館で日本人居住者向けに「環境汚染についての説明会」が開かれた。専門家や医務官も参加して。でも、そこにも中国メディアは招待されなかった。「え、だって日本人向けだし」と某日本メディアさんも言う。
(このエントリは、昨日のエントリ「内向きの日本、日本人は気づいているのか?」の続きです。まだお読みでないかたは昨日のエントリからどうぞ) 日本の政治家や外交官は中国においても日本メディア相手にはたびたびぶら下がりを実施し、自分たちの活動状況を伝え、日本にいる人たちはそれを読んで「彼らも中国で頑張っている」と信じている。でも、その「彼ら」が中国メディアを呼んで自分たちの主張を伝えようとしていないことは、日本メディアも興味&テーマ外だから書くことはない。 つまり、我々日本人は日本メディアを通じて「中国に向けて我が国関係者は説得努力を、交流努力を続けている」と思い込んでいる話の多くは、当事者である日本の外交官、政治家の口からのみ知らされているだけで、実際には受け手である中国の人たちの状況などの事情は裏付けされていない。つまり、「言ったもん勝ち」。これじゃ中国政府と同じじゃん。 きっとそういう政治
いや、若者が外国に行きたがらない、とかいうレベルの話じゃないです。 昨夜また、友人の中国人記者から「臨時通訳待機要請」がありました。今日正午過ぎに終わる、山口公明党幹事長代表の記者会見に「中国語通訳ついていなかったら、電話でお願い!」 習近平と会った山口幹事長代表の帰国前会見。やっぱり中国語通訳付けない=中国メディア向けの発表なし、だったらしい。数人の日本人記者が知り合いの中国人記者向けに好意で通訳をしてあげた、という情報入ってきたよ。日本政府の内向き度、いい加減にしてほしい… つまり、顔見知りの日本人記者がいない中国メディアさんは山口さん(だけではない、数々の日本の要人)がしゃべっていることがてんで分からない。つまりつんぼ桟敷に置かれたことになる。 日本の人たちは「日本からたくさん中国に特使を送って…」と思ってるけど、その特使さんたちがまったく中国に向けて発言しないので、いつまでも中国で
この記事は、この大論戦を巡ってのツイッターの利用について、主に「市がどう使っているか」を見据えて書かれています。ですが、論調は「市がどうしてツイッターの意見を重視し、それをどういうふうに市役所内で判断しているか」については書かれておらず、タイトルにもあるように「監視」というネガティブな視点から論じています。 北九州にかかわらず、そしてツイッターにかかわらず、行政のネット世論の利用の仕方は今もそして今後も大きく議論されるべき「焦点」でしょう。ですが、ここに頭っから「批判」だけを書き込むのはいかがかと。北九州の場合、「がれき受け入れか否か」で真っ二つに割れ、また市外の人々の声も大きかったことを踏まえて、ツイッターを含めて世論を読もうとしているという努力を、もっと書き込むべきだったと思います。 さらに付け加えると、北九州市は地震直後からツイッターアカウント「北九州市 東日本大震災支援本部」を作り
げー今、電話が来て、11月14日に予約した北京-羽田のCA(中国国際航空)便がキャンセルになったと。残りの羽田行きは早い便で午後5時過ぎ発という。しゃーないから 午前中の成田行きに変更。最近、乗客の激減で軒並み羽田行きがキャンセルになって成田に振り返られているらしい。羽田狙いの方々、ご注意を。わたしは成田から東京駅かー、遠いのお。 (それにしても、中国のなんでもかんでも「できません」というサービスは、実は理論と「顧客大事」というポイントで怒鳴りあげれば、簡単にできるようになる、という経験をも一回した) 今気がついたけど、取り消された羽田行きCAって午前便なんだけど、夕方便はどの航空会社も飛ばせてるらしい。となるとさ、日本人ビジネスマンでも観光客でもたっぷり北京での時間を使えるから損しないわけだ。損するのは日本に到着してからの時間をたっぷり使いたい人だけ。つまり、中国から行く人(=ほとんど中
(121015 今日のツイートから抜粋。加筆してまとめました) わしの文章が長いのは、「知られた表層」下で「知られていない事情」「知られていない事実」「知られていない思考方法」「知られていない習慣」「知られて いない出来事」なんかを説明せんと、わしが見ている中国が伝わらんからだ。日本がもっと中国の現実を知っていたらそんな面倒なことせんわ。 だんだんわかってきた。脊髄反射系は読まずに批判する。あたしはそういう脊髄反射系が読めないような長い記事を書いて、きちんと読む人に届けているのだよ。 「結果だけ教えてくれればいいのに」みたいな言い分って、結局「洗脳してください」と言っているようなもんで、だったら中国が「洗脳」だのどうこうだと言っているあんたの立ち位置ナニ?て話なわけ。自分が民主国家に育った日本人だからって甘えちゃいけない。 別に批判するな、とは言わない。事実に反した内容に対する指摘や批判は
今日、偶然出先で中国の南方新聞グループが主宰する「南方伝媒研究」(南方メディア研究)というブックレットを数冊置いているところを見かけたので買ってみた。この南方新聞グループは、「南方週末」「南方都市報」といった新聞や、「南都週刊」「南方人物週刊」などなかなか切れのいい報道をする雑誌を発行している、広州のメディアグループである。メディア企業が独自にメディア研究をする、という目の付け所もなかなかよろしく、この「南方伝媒研究」は学者や傘下紙/誌の記者や編集者が主に原稿を寄せているが、中国のジャーナリズム事情をのぞくにはなかなか面白い記事がそろっている。 今日買ったうちの、昨年春に発売されたらしい、東日本大震災のメディア報道についての特集号には、日本留学中の学者や日本人学者が文を寄せ、それに実際に日本へ取材に行った、南方グループ傘下の記者がその見聞を寄せていた。 …が。 読んでいくうちに凍りついた。
加藤嘉一くん、という、日本の高校を卒業してすぐに北京大学に留学、その後わずか8年で中国でコラムニスト、コメンテーターとして有名になった若者がいます。彼のバックグラウンドについては、詳しくはここに出ています。 簡単にご紹介すると、中国では3~4年前から香港フェニックステレビをはじめとして多くのメディアに文字通り「露出」し、現在は香港のヤングエグゼクティブがよく読む「フィナンシャル・タイムス中国語版」にも寄稿しており、都会派中国人の間で「超」がつくくらい抜群の知名度を誇る日本人です。ここ数年、中国人の間の知名度で彼と並ぶ日本人は、「小泉純一郎」と「蒼井そら」くらいだと思います。後は、ほぼ知られていません。 その彼をめぐって先週の「Newsweek Japan」誌に、「歌舞伎町案内人」李小牧さんが書いたコラム「中国で一番有名な日本人、加藤嘉一君への手紙」が掲載され、ちょっと話題になっていました。
先週の5月11日は、東日本大震災からちょうど2カ月。その翌日の5月12日は、中国の四川省ブン(さんずいに「文」と書く)川地区で2008年に起こった大地震の3周年記念だった。 日本では今も、地震被災よりも福島原発に関する政府や東電の「情報隠し」が話題だが、中国の場合もご想像に漏れず、3年後の今も、現地政府の日常の不手際から起こった災害の実態は明らかにされていない。だから、今回の日本の「情報隠し」は中国の人にとってもとても残念なことととらえられている。「結局、東アジアでは民主主義といってもこの程度なのか…」と。 先週の東京新聞のコラムにも書いたが、中国の心ある人たちはまず、政府よりも何よりも、日本の一般市民の地震災害に対する態度に注目した。たとえば、東京で地震当日に電車が停まったとき、皆が黙々と自宅を目指して歩いて帰ったこと。実際にはJRが全線ストップを決めたのは正しかったのかどうかの議論は起
中国の社会派芸術家艾未未(あい・うぇいうぇい)が、4月3日に北京首都空港から香港経由で台湾に向かおうとしたところを拘束されてから、すでに1カ月が経った。日本では震災報道の陰でほとんど詳細な報道はなされておらず、わたしもいくつかの媒体に執筆の企画を出したが断られ、結局ほとんどの人が、艾未未という人物の存在から、この事件の重要性までを知らずにいる。 それでも艾未未の背景についてはネットで検索していただけば、だいたいのものが出てくるのでここでは詳しく述べない。彼はある意味、庶民的な生活を芸術行動に昇華させて、世界の人々に中国の姿(グロテスクさ、摩訶不思議さ、かわいらしさ、ハチャメチャさなど)を知らしめてきた。作品ジャンルは彫刻だったり、焼き物だったり、絵画だったり、写真だったり、パフォーマンスだったり、ビデオだったり、と、彼自身が混とんとする中国をそのまま表してきた。だから、彼の拘束は世界のトッ
東日本大震災から1カ月。今朝がた津田大介さんたちが気仙沼に入って、街を走りながらカメラを流し続ける様子を見ていましたが、もう何とも言えないですね。こういう光景をたぶん、日本で、日本のメディアを見て生活している人たちはもう「イヤ」と言うほど見てきたのでしょうが、海外にいる我々にとっては、どうしてもPCから目を上げた窓の外には普通の光景が広がっており、テレビをつけてもニュース以外はいつもの番組が続いている。なので、1カ月たってもあらためて、被災地にはまだこういう光景が広がっているということを知らされるのは本当にショックです。 昨日は統一地方選も行われ、悲喜こもごもの選挙結果が出ています。わたし個人は、統一選挙選は在外選挙の対象にされていないので投票はできませんでした。ただ、昨夜ツイッターで流れていた「東京都知事に石原氏当選」に対する多くの人たちの反応を見て、決して彼らの反応は間違っていないと思
うわっ。先日のエントリは、なんと1カ月ぶりの、(いつものことながら)なが~くわかりにくい文だったにもかかわらず、驚くべきアクセス数…と思ったら、津田大介さんがツイートしてくれてたからなのね(笑)。あ~びっくりした。 実は、前回のエントリではまだまだ言い足りなかったことがあります。というか、読んで勘違いなさっている方もおられるようですが、わたし、「新聞なくなれ、きれいさっぱりなくなってしまえばいい」とは全然思っていないんですね。それが、某新聞社(まだ秘密)からのご依頼を受けた理由です。なぜかというと、 1) 趣味や興味に関わらず、また年齢や性別差にも関わらず、やはり新聞を読んでいる人たちの層は広い。どーのこーの言いながら20代の人も目を通すし、80代のおじいちゃんにも読んでもらえる。これは、「うちの読者にはツイッターなんて分かりませんから」と、30代の某オピニオン誌編集者が、津田大介さんと安
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『§ 中 国 万 華 鏡 § 之 北京ごろごろ日記』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く