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ノーベル賞
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『日本学報』第23号、大阪大学大学院文学研究科日本学研究室、2003年3月 この文章は、筆者(広岡)が在籍する研究室(大阪大学大学院文学研究科日本学講座)の紀要『日本学報』第23号の「対話と方法」欄に掲載された原稿を、公開するものです。校正前のファイルをもとに、できるだけ校正を反映させましたが、漏れがあると思います。引用などの際にはできるだけ、印刷されたものでご確認ください。ご意見ご感想は、電子メールで広岡宛にお送りください。(2004年6月22日) 「書いたもの」のページに戻る How Burakumin Talk about " Who I Am " : Implications of INTERVIEW " Buraku Persons ": 12 Person's Now and from Here. HIROOKA, Kiyonobu 部落民にとって〈わたし〉を語る言葉とは ――
在日沖縄人という言い方は、ピンとくるだろうか。私が自分のことを沖縄県出身の日本人ではなく、日本に住む「オキナワン」だと思うようになったのは、つい最近だ。 とは言っても、別に無政府主義者でも独立論者でもない。沖縄島から九州に移り住んだごく普通の会社員。ただオキナワンは大和民族とは違う、歴史的背景や生活文化、社会を取り巻く「共同幻想」が違うということに気づいただけだ。一人のウチナーンチュ(沖縄人)の視点からヤマトンチュ(本土の人)に異議申し立てをしたい。 ▽・・▽・・▽ 話の前に、やや乱暴かもしれないが、歴史をちょっと説明しておく。昔、琉球という小さな国があった。独自の政治・文化圏を持っていたが、明治時代に「日本国」という近代国家ができる時に吸収された。「琉球人」と呼ばれ、アイヌや朝鮮人とともに「二等国民」扱いだった。戦前の徹底した皇民化教育の強化の中で「日本人」という意識を強め、沖縄戦でもお
ようこそ釜ヶ崎へ JR大阪駅から環状線内周りに乗って二十分。新今宮で下車すれば、そこはもう釜ヶ崎だ。あなたがもし、目隠しと耳栓をされてここに連れて来られたとしても、改札を出て階段を降りれば、あなたはすぐに嗅覚によって何処に連れて来られたのかが判るだろう。大阪広しといえども、匂いで何処の駅だか判るのはこの新今宮駅と、鶴橋駅の二つだけである。勿論、鶴橋の匂いは周りに立ち並ぶ焼肉屋の匂いであり、新今宮のそれは駅の下で生活するホームレスの小便の匂いであるという、ささやかな違いはある。 一般によく知られているように釜ヶ崎は地図に載っていない。従ってどこからどこまでというはっきりとした境界はないが、ほぼ西成区萩之茶屋に花園北、天下茶屋二丁目を合わせた地域だといわれている。人口は二万人程だと言われているが、これも景気や季節による変動が激しい。景気が悪ければ労働者は長期契約で出稼ぎに行くし、冬になれば体力
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