<前回までのあらすじ> 「真のファッションノウハウを確立すべく、持っている服を全部燃やし、全裸から出直す!」 そう宣言した水野。そして彼は全ての衣服をゴミ袋につめて、家を飛び立った。 AM3:00。 服を全て車に詰め込み、目的地に向かっている私は、色々なことを考えていた。 昔から、こんなだったな――。 中学3年の時。 古文の授業中に頭に紙袋をかぶり、全裸で登場してパーマンの曲を最初から最後まで歌いきれるかどうか、また、その時、古文の教師である「直(チョク)」は私のことをパーマンだと思い込むかどうか、という実験を行うことになった。 どうしてそんな実験をすることになったか、覚えてない。 しかし、その時、そうすることによって 「盛り上がるような気がした」 それだけだった。 結果として、私は、古文の授業中 「お腹が痛くなったのでトイレに行ってきます」 と教室を後にし、 数分後、「パーマン」の耳の部