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(3)七夕祭りは一年に3回 各地で七夕祭りが行なわれる日付を見ていると、3種類あることに気づきます。一つ は現在の暦の7月7日で、二つめが旧暦の7月7日。そして三つめが8月7日に行なわ れるというもので、有名な仙台の七夕祭りなどはこれが当たります。 仙台の七夕祭りのように、現行太陽暦の日付の一ヶ月遅れでおこなう行事を「月遅れ の行事」といいます。これは明治期に太陽暦への改暦が行われた時、新暦でお祭りをす ると余りにも行事本来の季節とズレてしまうことに対処するため、1ヶ月遅れでお祭り をすることにしたのが始まりです。旧暦の日付が新暦に対して平均で約1ヶ月遅れとな ることに着目したアイデアです。これだと、旧暦の日付と大きくズレないため、それぞ れの行事が持つ本来の季節感との違和感が緩和されるのが利点といえましょう。 七夕祭りの日付に3種類あるというのは格好の話のタネで、「万一7月7日に雨が降
目次へもどる 3.中秋の名月は必ず満月なの? 旧暦の日付と月の形とを比べてみると、必ずしも15日が満月になるとは限りません。 だいたい13日から17日位までの幅を持っています。 ここ数年の中秋の名月の日(旧暦8月15日)と満月の日をあげてみると、 次のようになります。
このリストは、清朝時代の星表『欽定儀象考成』巻1の 「恒星総記」から星座名を抜き出しました。星座名や星数については、 文献毎によって微妙な違いがみられますが、18世紀に出版された『欽定儀象考成』 は星座名、星数が最もよくまとめられている文献であることから、 本書を基本としました。 星座名については、三垣二十八宿および南天の星座に分類しました。 前者については『欽定儀象考成』編纂において観測された277星座とともに、 「今無」(今は見えない)とされた6星座(天稷、天廟、東甌、軍門、土司空、器府) についても組み込み、合計283星座を記載しました。南天の星座は同書に記載された 23星座を記載しています。
1998年、奈良県のキトラ古墳の石室で天文図が発見され、多くの人たちが 注目しました。しかし、そこに描かれていた星座の形は、私たちが知ってい るものとは全く違っていて馴染みの無いものでした。というのも、描かれて いたのは中国流の星座だったからです。現代に生きる私たちにとって星座と いうと西洋星座の事を指しますが、古代から江戸時代末までの日本では、中 国流の星座を指していました。ですから、日本の星の文化を理解するには中 国星座を避けて通るわけにはいかないと言えましょう。 中国の星座は、今から2,500年位くらい前に成立した星座体系で、 西洋などの影響を全く受けずに独自に発達しましたといわれています。 星座は大きく分けて2つのグループがあります。第1のグループは 「二十八宿」と呼ばれる天の赤道に沿って作られた28の星座で、 天文学や星占いに重要な役割をもっているため歴史も古く、 紀元前8~6世
【紀元前】 4000頃 銅の使用(メソポタミア) 3000頃 青銅の使用(メソポタミア) 3000頃 星座の誕生(オリエント) 2800頃 ピラミッド建設がさかん(エジプト) 2000~ 青銅器時代(メソポタミアなど) 1100頃 鉄器普及(ギリシアなど) 600頃 サロス周期の発見 6世紀 自然哲学の創始(タレス) 6世紀 最初の世界地図(アナクシマンドロス) 6世紀 ギリシア数学の確立(ピタゴラス) 5世紀 原子論の創説(レウキッポス) 5世紀 古代原子論の完成(デモクリトス) 4世紀 天体の不規則運動を説明(エウドクソス) 4世紀 自然学の確立(アリストテレス) 280頃 月と太陽の大きさの算定、太陽中心説をとなえる(アリスタルコス) 230頃 地球の大きさを測定(エラトステネス) 250頃 アルキメデスの原理の発見 150頃 月までの距離を算定(
星座早見盤(以下、早見盤と呼ぶ)は現在最も普及している天文教具といえます。学校の副教材として用いられたり、書店や科学博物館などで気軽に、しかも手ごろな価格で手に入ります。早見盤が現在のように一般に普及しはじめたのは19世紀頃のことで、この頃から紙製で印刷された早見盤が大量に作られました。 1.星座早見盤の歴史は謎 これほど有名な早見盤ですが、その起源はよくわかっていません。一般的な説では、早見盤としての原型ができたのは17世紀頃で、平面アストロラーベから発達したとされますが、確証はありません。欧米の博物館で見かける古い早見盤でもせいぜい19世紀中ごろのもので、それより古いものにはなかなかお目にかかれません。19世紀中ごろの早見盤を見ると、基本的に現在の早見盤と同じ形態をしていて、紙製で印刷されている大量生産品です。しかし、いきなり完成された形の大量生産品が登場したとも考えにくく、どのように
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