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大谷翔平
www.sci.kyoto-u.ac.jp
天野 彩 昨秋、子宮頸がんワクチンを接種した思春期の女の子に重篤な副作用が出やすいという指摘に「科学的な根拠がない」と反論して一躍話題を集めた、医師免許を持つジャーナリスト村中璃子さんの講演を聞きに行った。彼女は接種の副作用とされる症状は元々その年代の少女によく見られるとしてワクチンの接種停止決定を批判した。科学的なデータに基づかない主張には逐一反論してくださいと聴衆の医師らに呼びかけ、講演を終えた。 主張には筋が通っていたが、「科学的に正しい」ことを重視しすぎると、科学の範疇ではない問題を軽視することになりかねないと不安になった。「科学的な根拠がない」とは「今の科学には結論を出すことができない」という意味であり、「正しい」か「正しくない」かを科学には判断することはできず、その材料を与えるに過ぎない。科学的な根拠のない主張を認めないことは、絶対的ではないはずの暫定的な科学の見方を絶対視する
平成27年度に京都大学大学院・理学研究科において科学ライティングの教育プログラム、「サイコム」を実践しました。 サイコムの内容ですが、科学ライティングに興味を持つ学生を対象とし、学生に共通の課題を毎月一つ与え、文章を書いてもらいます。学外から科学ジャーナリストのお二人に文章の添削をお願いしました。その添削指導のあと、学生が文章を直して完成です。それを8カ月間行いました。 毎月の課題選びで気をつけたこと、学生に要望したことは三つあります。 科学そのものの内容について、分かりやすく伝えることを目的とする。エッセーのようなものや、科学政策について論じるような課題は選ばない 読者の知識レベルをあらかじめ設定し学生に伝える。専門用語を使い難しくなりすぎないよう特に注意する。 文章の長さは600字程度とする。初心者にとってトレーニング効果が高いのは、この程度の長さだと考えた。 研究科内で希望学生を募る
小長谷 達郎 縄文時代の人がやってきたら、現代人はみんな魔法使いだと思うかもしれない。たしかに、私たちは飛行機を使って空も飛べてしまう。ガスコンロは火を噴くし、蛇口をひねれば水が出る。ところが、飛行機もガスコンロも魔法ではなく、科学技術の結晶にすぎない。魔法と科学技術の違いは一体何なのだろうか? 魔法使いという言葉があるように、魔法とは特別な人だけが使える技だ。ほうきで空を飛び回り、火や水や電気を自由に操れたらさぞ便利だろうが、我々が使いたいと願ったところで、魔力を得ることは不可能だ。 科学技術の最大の特徴は、原則的に誰でも手順さえ守れば同じものを作ったり使えたりすることにある。もちろん、飛行機を作ったり操縦したりするには、膨大な勉強と訓練、ときには身体的な適性が求められるものの、多くの人がそれを達成できる可能性を秘めているだろう。魔法使いのように特別な血筋である必要は決してないのだ。
蜥蜴(せきえき/トカゲやカナヘビを指す)や蝘蜓(えんてん/ヤモリ類を指す)に朱を沢山食べさせ、赤くなったものをすりつぶしたものを女人の体に付けると、洗っても終年落ちることがないが、房事があれば消えるという。この赤い印を守宮砂(しゅきゅうさ)という。この動物を守宮と呼ぶのは、後宮を守るという意味で、東方朔が漢の武帝に勧めて効果があったという。この話はずいぶんと有名で、南方熊楠の随筆にも晋の張華の博物誌が引用されている。 平安時代にはこの話はよく知られていたらしく、「いもりのしるし」として和歌にも見える。この「いもり」がヤモリの古い名なのか、イモリととりちがえたのかが問題になるが、百人一首の「むらさめのつゆもまだひぬ…」で有名な歌人である寂蓮法師の和歌に、「ゐもりすむ山下水の秋の色はむすぶ手につくしるしなりけり」というのがあり、これで明らかにイモリを指していることがわかる。 京都市内では、大学
平成28年10月31日 大隅良典先生のノーベル医学・生理学賞の受賞は、昨年の梶田隆章先生のノーベル物理学賞ともども、まさに理学の目指す基礎研究の成果です。大隅先生の受賞は、理学の教育・研究に携わる私たちとして、大変嬉しく、また誇らしく思います。昨年、梶田先生は、先生の研究は何の役に立つかと聞かれて、「知の地平を広げる」と答えられ、今年の大隅先生は、「『役に立つ』という言葉が社会を駄目にしている」と答えられました。これらの言葉は、理学研究の特徴を大変よく表しています。基礎科学は人類の生み出した文化であり、共有・継承すべき知的資産です。また、基礎科学は今すぐ社会の役に立たないかもしれませんが、いずれ役に立つと、私たちは確信しています。しかし、「役に立つ」を前提の研究からは、梶田先生や大隅先生のような誰も踏み込んだことのない新たな発見は決して生まれません。出口が見えないだけに基礎研究は大変難しい
(5月21日付) ・物理学・宇宙物理学専攻(物理学第二分野) ・生物科学専攻(植物学系) 大学院入試・専攻(系・分野)における分科等の教員及び研究内容を更新 令和8年(2026年) 4月入学者向け特色入試について
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