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第6回 ワインの価格に無頓着な経営者と客が多すぎる 何回かのブームがありましたが、まだまだ一般に普及しているとはいえないワイン。一番の注目が「ヌーヴォー祭り」ですからレベルは低いといえるでしょう。まだまだ未成熟な日本でありますが、肝心のワイン先進国であるフランスでは、ここ数年ワイン離れが目立ってきたと言いますから、日本のワイン事情も今後が心配です。ではなぜワインが深く根付かなかったのか。海外の有名レストランが日本人をカモにするため、次々上陸してくるほどフレンチやイタリアンは浸透しています。しかし、そのフレンチやイタリアンに必須のワインが裾野を広げられないのは何故か。これには二つの理由があると私は考えます。 一つはワインが難解で高級な嗜好だと思わせる営業戦略の失敗です。日本で最初のワイン同好のサークルができたのは30年ほど前だと聞きましたが、当時ワインに手を出す方は一部の限られ方でした。業
いよいよ2016年オリンピック開催地決定まであと2日となりました。以前のブログで、個人的には他国で開催して貰った方が嬉しいと書きましたが、委員やアスリートも現地に乗りこんで大詰めを迎えております。今朝のTVでは、彼らのお揃いのスーツ姿が映っていましたが、色がかなり明るいことに驚きました。これが1着30万円かけたという高額スーツなのでしょうか。 IOC総会が開かれるコペンハーゲンは確か北半球。秋だというのにこんな色合いで良いのでしょうか。公的資金でそろえるなら、もっと落ち着いた色合いにすれば良かったのではないか。変な意味で目立ちすぎになり、足を引っ張るような気がしてなりません。 石原都知事も、プロモーションビデオの作り直しに加えて、スーツの作り直しも指示するべきではなかったかと考えます。 さて読者の要求で今週取り上げてきた「さとなお」さん。以前から突っ込みどころ満載と指摘してきましたが、
甘いものにまったく興味がない友里でありますが、先日銀座で知らない行列店を発見してしまいました。 パーキングに並んでいてふと横を見ると客が一杯のケーキ屋らしき店。行列ケーキ店は「ヨロイヅカ」くらいしか知りませんでしたので興味が出て、帰りに入店してしまいました。 「キル フェボン」、ネットを検索するとかなりの人気店、高評価店であることがわかりました。全国で10店ほど支店がある「多店舗展開ケーキ店」であります。 http://www.quil-fait-bon.com/shop.php?tsp=1 なぜ店内が混んでいるのか。答えは簡単。わざわざ混むようなシステムにしているんですね。 各ケーキを並べたショーケースのところでは、注文をうけるだけ。整理券のようなものをもらってあらためてレジで品物と交換で精算するシステムであります。 手渡す時には、普通のケーキ屋では言われない「生ものですので・・
やはり注目度はそれほど落ちていなかったようです。 昨日のミシュランガイドプレス発表、多くのメディアが駆けつけたようで、ワイドショーはじめ多くのTV番組で取り上げられることでしょう。 さて今回の発表、友里の予想がかなりの確度で当たりました。完全にはずれたのは、「龍吟」の3つ星、「ランベリー」の2つ星、「オレキス」の1つ星くらいであります。 「石かわ」の3つ星、「堀兼」の2つ星などの大当たりは事前の「情報じゃじゃ漏れ」の証左であります。 「掘兼」の主人は、「2つ星以上でなければ拒否する」と交渉したと豪語しているそうですから、裏取引みたいなものですね。 世間では星昇格にスポットを当てているようですが、友里は「星降格」に注目です。 ナレ氏は、星降格店は「質が落ちたと判断した」とプレス発表で言い放っております。 まずは降格店リストをつくりましたのでご覧ください。 二つ星→一つ星 「植むら」
先日私が勤務する会社に差出人不明の変な封筒が郵便局から届けられました。宛先は「ル マンジュ トゥー 谷様」となっています。 何でこれが弊社に配達されたのか。A4が10枚入ったその封筒が重量オーバーで80円切手では料金不足になったようです。10円の追加を「マンジュ トゥー」に要求したところ差出人が不明で気持ちがわるかったのでしょうか、受け取り拒否をしたようでマダムの楠本さんのサインがありました。 送達先不明で困った郵便事業株式会社は郵便法の規定により開封、私の会社と私の名前が書かれていたので私が出したと勘違いして送達されたことがわかりました。 中身はカバーリング1枚にあとは「モウラ」での「ル マンジュ トゥー」の評価をコメント欄と共に打ち出したコピーでありました。 カバーリングがアンチの姑息さを如実に物語っていますので、正確にここに記述します。 谷様、突然のお手紙お許しください。私は
先日とあるレストランで男女のミシュラン調査員に遭遇してしまいました。 日本人女性にフランス人男性のカップルであります。 その店は次回の掲載で星が付くのでしょう、ミシュラン側から写真の掲載の話があり、近くカメラマンが訪問するところまで話が付いていたそうです。 おそらく、最終的な確認に来たのだと推測します。 とにかくこのカップル、挙動不審で笑っちゃいます。夫婦ではなく、さりとて恋人同士や親しい付き合いにも見えないこのカップル、勿論仕事などの接待の雰囲気でもないのです。一時流行ったという「ミシュラン遊び」(調査員になりすます)でないのも一目瞭然でした。 そのフランス人、「ちょい不良」にまったく見えないのです。仕事に疲れたパッとしない風貌、スーツも高級感なく、黒い大きめのPC布バッグのようなものを持っていました。お洒落な雰囲気を狙っているフレンチでまったくマッチしておりません。いわゆる「外
もはやミシュラン憎しというよりも、「マスヒロ潰し」ではないかと思うほどの過激な批判を展開している「ゲーテ 4月号」。 山本益博氏の品性下劣さを示すためなのか、業界関係者には公然の秘密だった彼の問題点を実名挙げて暴露してきました。 見城社長は「おねだり益博」、宇田川悟氏は「小判ザメ」と揶揄したマスヒロさんの「タダ飯要求」問題です。 ミシュランの掲載を拒否したと堂々と発言した麻布十番の「かどわき」の主人が、またまた以下のような爆弾発言をしています。 マスヒロさんが店へ予約の電話をしてきて「私が食べるということは、いろいろなところで批評して紹介することですからタダにしてくれ」と言うので断ったと。 私もこの手の「マスヒロタダ飯要求」、別の店での話として聞いておりました。私が好きな鮨屋でも要求したとか、ある星一つの鮨屋では直接主人から「特別待遇をしなかったので以後まったく来なくなった」とい
若い時からほとんど行ったことがない軽井沢。家族の関係で行かねばならず、雑誌の特集からその夜のディナーにこの「オーベルジュ ド プリマヴェーラ」を選びました。 選んだ理由は小沼シェフが「レカン」出身だと知ったからです。過大評価の「エルミタージュ ドゥ タムラ」と違って前店がまともなところの注目したのです。 1997年にレストランをオープンしてから、わずか5年でメゾン(宴会場)、オーベルジュ(宿泊施設)と増殖して行った「プリマヴェーラ」、かなりの繁盛店だということがわかります。 訪問して驚いたのは、レストランホールは小さい(席間も狭く圧迫感あり)のに、駐車場含めた敷地がかなりデカイこと。料理よりバンケットに力を入れているとすぐに直感しました。 料理は7770円から1万2000円までの3コース制。予想通りアラカルトはありませ。我々は最初で最後と考え、スペシャリテ中心の1万2000円(肉な
すでにTVなどで発表されていますから、ミシュランの格付けの詳細はご存じだと思います。 私の第一印象としましては、NY版の発刊の際に受けた問題提起を修正し、フランス系の店に甘くせず、全体には大甘で星を乱発してきたなと感じました。 ブログでも書きましたが、来栖けい氏好みの店がカンテサンスはじめ結構入るだろうとの予想が当たってしまって驚いております。 ミシュランならではのサプライズを用意すると思っておりましたがその目玉が3つ星の「濱田屋」でしょうか。私は店名を聞いたことがあるかないか、といった店で、完全なダークホースでしょう。 旅行者に全く向いていない、そして二郎さんと長男の握る鮨がまったく異なるというミシュランが嫌う「料理のバラつき」があるのに3つ星に選ばれた「すきやばし 次郎」。私の予想通りでしたが、「水谷」含めてこの選定に異論のある鮨通の方は結構いらっしゃると思います。 ロブション
いくつかのマスコミからミシュランガイド発刊に関する取材依頼を受けました。単に民間の一ガイド本の発売を取り上げて紹介するだけでは宣伝の片棒を担ぐだけであり報道機関として未熟ではないかとの考えで、アンチな意見も合わせて報道したいとの意図のようであります。確かにこのミシュランガイド東京版に問題提起しているのは私の知るところ伊藤章良氏と私くらいなものであります。 昨日は友里流星付き店を紹介させていただきましたが、本日は、ミシュランに掲載されてはならない店を考えてみたいと思います。 飲食店関係者の情報から、フランスの3つ星の支店、提携店ははずせないとの出来レースから、「ロブション」、「ガニエール」、「デュカス」に「トロワグロ」は3つ星を獲得するのではないかと思います。でもこれは調査員たちがそうしゃべっていたという情報をもらっただけですから、友里の予想ではありません。 私はミシュランガイド東京版の
読者の方から、ミシュランの評価基準と関係なく友里流に1つから3つ迄の星つけをしてみたらどうかとのメールをいただきました。 ミシュラン、友里のどちらが一般読者、一般客に良い店の情報を提供しているかを比べられるという意図だそうです。 ミシュラン掲載店が発表される前にブログで公開するとなると期限は19日までになりますので突貫でしたがなんとか形だけ間に合わすことができました。 ☆☆☆ CP度外視してそれこそ皿(料理)だけで判断しお店。例外としてワインサービスで選んだ店もありますが、各ジャンルに一店だけ、支払額を気にせずまずは味わってみるべし。 和食:京味 フレンチ:ロオジエ ステーキ:あら皮 中国:福臨門(予算を惜しまず事前に相談した場合に限る) イタリアン:エノテーカ・ピンキオーリ(ワインディギュスタシオンはワインオタクには大変お得で魅力的) フグ:銀座 福治 天婦羅:楽亭
先日初めて夜の新丸ビルを訪問、また台風の影響で雨がちらついた週末のミッドタウンへも行ってみました。昼と夜では客入りが違うのか、オープン当初と客入りはどう変わってきたか、まずは夜の新丸ビルです。 新丸ビル 昼の繁盛店が必ずしも夜流行っているとは限らないことがわかりました。昼一番の人気店、あの多店舗展開会社が運営している店名の実態がなくなった「自由が丘グリル」、夜は行列はなく簡単に入店できるようです。天ぷらの「船橋屋」、蕎麦の「石月」、洋食の「レストラン大宮」も割と空いています。反面昼は客が入っているように見えない「酢重ダイニング」は居酒屋的なところがうけたのか満席に近かった。 オープン当初の勢いが落ちたのは「イル カランドリーノ」、「たる善」、「オー グー ド ジュール」などでしょう。広く一般受けする寿司ですが、CPが悪く感じるのか「たる善」は昼もあまり並んでいません。「カランドリーノ」
現役の店関係者の方から沢山の情報をいただきました。欧州で星付きのお店で働いていた方の話では、ミシュランもゴーミヨも名乗っているとのこと。3つ星にいたときは事前にわかっていたという話も衝撃的でした。 ゴーミヨは食事中、ミシュランは食後に名乗ったとのことですが、これで覆面評価と言えるのでしょうか。他に覆面調査員がいて、名乗りはそれ専門の職員だというのでしょうか。しかし、わざわざ名乗る意味はどこにあるのか。別に名乗らなくてもいいと思うんですけど。星をつけていない店やビブ グルマンの店でも名乗っているとしたら、名乗り専門の職員も大変であります。 さて、次はこのミシュラン東京版のお話であります。ある和食系の店関係者からの情報です。 なんと覆面調査はすでに終わっているそうで、現在は「データ確認」と称して「日本ミシュラン」の名刺を出し、チェック項目に沿って質問をして回っているようです。 驚いたのは
2003年 5月 第1回 おいしい店をお探しの皆様へ 第2回 六本木ヒルズへ行きましたか 第3回 お店のコンセプトと食後の満足感 第4回 高価格店 ロオジェ (銀座) 第5回 低価格店 ラミティエ (高田馬場) 第6回 ワインの値付けの判定方法 第7回 料理店は儲かる商売か 第8回 料理評価本と自分の印象の違いはなぜ? 第9回 ワインのホストテイスティングとデカンタージュ 第10回 鰻屋の松竹梅の法則 第11回 料理人の勘違いポーズ 第12回 ソムリエの実力 その一 第13回 アラカルトのすすめ 2003年 6月 第14回 ワインのブショネ 第15回 料理人が本気で造ったら・・・ 第16回 サービスの基本なし アッカ (広尾) 第17回 儲け主義丸見え 麻布かどわき(麻布十番) 第18回 追加料金は潔くないぞ 第19回 ソムリエの実力 その二 抜栓技術 第20回 鰻はデリバリーでもおいしい
11月末に発売予定の「ミシュラン掲載店の検証本」、まだ題名が決まっておりません。ミシュラン3つ星、2つ星は全店、1つ星入れて総計90店に友里オススメ店9店を掲載予定です。 「ミシュラン」という商標登録をタイトルに盛り込むことは出来ないと思います。タイトルで何か「案」がありましたらご教授いただければ幸いです。 今週からは次の「新書」にとりかかります。まずは編集の人との打ち合わせがありますが、編集側の提案もあり店の個別評価は一切しないことになりました。 この5年主張し続けた飲食店業界の問題点、たとえば検証精神の欠落、フードライターや料理評論家と飲食店関係者の癒着、節操のないデヴェロッパーの再開発ビルに踊らされた飲食店、そして料理人を増長させる「客」の存在、などに斬り込みたいと思っております。 こちらも何かリクエストがありましたら、お考えを聞かせていただきたいと思います。 さて3店です。
友里征耶(ともさとゆうや) 自称 覆面自腹レストラン評論家。 「一般客の一般客による一般客のためのレストラン評論」を提供するため、レスラン経営者や料理人とは距離感を保った立ち位置をとり、あくまで一般客の目線でのレストラン訪問を日々心がけている。 ミシュランは正しいのか? グルメ通として、さまざまなお店に通い続けてきた著者が、そこに掲載のお店のウソを明らかにします。そして、料理やシェフのみならず仕入れから内装まで業界を知り尽くした男が、グルメブームをバッサリ切り捨てます。本書は、著者の前作『グルメの嘘』では書けなかった、偽装で儲ける手口や業務用食品を仕入れるすし屋の帳簿など、裏の裏を暴きます。 関係者レビュアーの多い「食べログ」や、巷に溢れるヨイショ本に惑わされるな。 グルメ本で絶賛されてる店に行き、ガッカリした経験はありませんか?シェフや経営者と仲良くなることばかりに熱心なグルメライターた
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