オーストリアは、破綻したヒポ・アルペ・アドリア銀行の不良債権の受け皿(バッドバンク)として設立されたヘタ・アセット・レゾリューションについて、優先債務の減免を実施した。銀行ベイルインで優先債保有者に損失負担を求める法律が、欧州連合(EU)加盟国で初めて適用された。 オーストリア金融市場機構(FMA)は、80億ユーロ(約9856億円)相当のバランスシートの欠損を穴埋めするため、昨年管理下に置いたヘタの優先債務を54%減免し、全ての適格債の償還期限を2023年12月31日まで延長した。FMAがウェブサイトに掲載した声明で10日発表した。 FMAのヘルムート・エトル、クラウス・クンフミュラー共同責任者は「欧州の新たな銀行破綻処理の枠組み適用は法的にも実際面でも未知の領域だが、われわれはヘタの整理を適用対象とした」と説明した。 FMAはヘタの劣後債務や株式についても100%の損失負担を投資家に求め
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