内戦が続くシリアをめぐって、アサド政権を支援するロシアのプーチン大統領は、政府軍が最大の激戦地となってきたアレッポをほぼ制圧し、圧倒的に優位な状況となるなかで停戦の実現を目指す考えを示し、ロシアが主導する形で停戦に持ち込もうという思惑がうかがえます。 内戦の情報を集めている「シリア人権監視団」によりますと、現地にとどまっていた数万人のうち、これまでに8000人以上がアレッポの外へ出たということです。 こうした状況について、ロシアのプーチン大統領は16日、安倍総理大臣との共同記者会見で、ロシア側の質問に答える形で「合意は着実に履行され、政府軍の軍事行動は成功している」と述べ、政権側が圧倒的に優位な状況に立っているという認識を示しました。そのうえで、「次の段階はシリア全体での停戦を実現することだ」と述べ、これまで反政府勢力を支援してきたトルコなどと協力して、中央アジアのカザフスタンで内戦の終結