未婚増「経済力に自信ない」 読売新聞社が行った全国世論調査で、日本人の結婚観に、経済的な格差の問題が影響していることがわかった。(山本淳一) 総務省の労働力調査によると、雇用者に占める非正規雇用者の割合は、2002年平均は29・4%だったが、07年は33・5%に達し、3人に1人となっている。厚生労働省の07年の調査では、非正社員の平均月給は19万2900円で、正社員の31万8200円の6割程度にとどまっている。非正規の雇用者が増えることは、社会全体で見ると、経済的な格差を広げることになる。 今回の世論調査(面接方式、9〜10日実施)からは、こうした格差の拡大が、「結婚はした方がよいと思うが現実は独身」というギャップを生じさせていることが浮かび上がった。 結婚については「した方がよい」と思う人は65%、「必ずしも必要はない」は33%だった。03年は「した方がよい」は54%で、この5年