既にブログ上での感想もひと段落した感がある「ポニョ」ですが、敢えていまさら観にいきました。で、感想としては「陽性な不思議さ」の一言に尽きるのですが、この感想を補強するためにちょっと脱線しましょう。 ところで私は、「今まで観た映画の数」は「年齢とほぼイコール程度」の僅かな摂取量であるのに対して、今まで読んだ小説は「我が家の本棚の現在の在庫量」だけで464冊という数量比が象徴的なように、基本は「文字から喚起される自分の具象/抽象的なイメージを大事にするタイプ」の人間なのです。ちなみに、摂取した小説的なバックグラウンドからすると、今回のポニョの感想は「陽性なマジックリアリズム的なソレ」といいますか、南米なんかのそれよりも、米国の下記作品などが脳裏に浮かんでくるのです。 世界の果てまで何マイル (ハヤカワ文庫SF) 作者: テリービッスン,Terry Bisson,中村融出版社/メーカー: 早川書