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これは、2024年8月に深沢が体験した出来事の記録です。この記事の趣旨は、社会正義運動内におけるヴィーガンへの偏見や無理解の根深さを周知させ、その課題を乗り越えることにあり、個人攻撃が目的ではありません。A氏・B氏の発言内容については若干言葉のニュアンスが異なる部分もあるかと思いますが、この出来事の数時間後に深沢が知人に送ったメールを参照しながら、できるだけそのやりとりを詳しく残しました。なお、解説にはヴィーガンであり翻訳家の井上太一さんの文章を掲載しています。 あるフェミニズムのイベントにいったヴィーガンの記録 深沢レナ 先日、あるフェミニズムのイベントに行ってきました。 わたしがこのイベントの存在を知ったのは、昨年からフェミニストたちのメーリングリストに参加しており、このイベントの宣伝が繰り返し送られてきたからです。今回のイベントのテーマは、日本のフェミニズムの広まらなさや分断をテーマ
2023年4月19日 去る4月6日、東京地裁にて、わたしたちの裁判の第一審判決が下されました。その結果は、「第一審・東京地裁判決 記者会見の報告」に示したとおり、部分的な勝訴にとどまるもので、わたしたち原告側の主張のいくつもの重要な論点が、納得のいかない理由で退けられていました(※詳しくは「判決文」をご覧ください)。 直後から、わたしたちは弁護士とともに分析会を設け、判決文のさまざまな問題点について話し合いました(※分析結果については、近々にアップする予定です)。記者会見でも、控訴の選択肢を検討中であることを表明しています。全国紙や主要テレビ局の報道で裁判結果が伝えられると、テレビのコメンテーターをはじめとする多くの方々から、「声を上げた原告に勇気づけられた」という励ましの言葉や、「受けた損害に対して賠償額が少なすぎる」といった疑問の声が、きわめて多数寄せられました。 ただし、判決と記者会
以下のメールは、2022年の4月に、原告A /深沢レナとその支援者である同級生Cが、現代文芸コースの教員2名に対し、陳述書の提出をお願いしたものです。 メール本文にあるように、本件裁判で大きな争点の一つとなっている入試選考の経緯については、元学生であった深沢や同級生らの立場では調べることが不可能であり、教員であったW氏や、すべての入試の内部状況を把握している早稲田大学と比べ、情報量に大きな偏りがあるためです。しかしながら、現代文芸コースの教員2名からは、具体的な理由の説明がされることもなく、断られる結果となりました。現在に至るまで、現代文芸コースからは、協力も得られず、本件ハラスメントとその対応の誤りについて正式な謝罪も行われていないままです。 学生が教員からハラスメントを受けた場合に、いかに情報収集が困難であるか、「場」の非対称性こそが問題の背景にもあるにもかかわらず、そこにフラットなフ
この件については、今、友人たちが改めて対応しようとしているし、まだ終わったことではないので、何かしらの展開があったら後日きちんとまとめて書こうと考えています。ですが、とにかく現在時点で出来事の記録を残し、この事がなかったことにならないようにしておきたいと思いました。友人たちもそれに同意し、了解してくれたので、ここに書き記すことにします。 きのう(2023/02/18)の夜、友人のNさんが主宰する食事会に行きました。彼女の同人誌に寄稿したことのある人たちがつどう会でした。 わたしは昨年鬱病が深刻化し、引きこもりとなり、障害者手帳をとることにして、ほとんど人とも会っていませんでした。会うとしても信頼している人と1対1でしか会えない状態になっていたのですが、今年になって、少しばかり“回復”しているように思えていました。わたしの訴える声に、多少ではありますが、真摯に耳を傾けてくれる人も増えてきたか
ジェンダー抜きに大学中央集権化問題を語るな——フェミニズムとアナキズム 栗田 看過しない会のウェブサイトの全般読んでいて、「陳述書」「参考文献」とか、あと「北仲千里さんの意見書」とかさ、ああいうのは、ハラスメントの前例とか文献とか使って仕上げてるなぁ、お疲れ様、と思って読んでたんだけど、インタビューで、「なんでここに栗原康さんが?」と、その落差はどうしてなんだろうなー?と思っていて。でも、今話を伺って納得しました。 ——栗田さん的には栗原さんってどう見えてるんですか? 栗田 ジェンダーに対する理解は薄いのではないかと思っています(苦笑)。 ——うん、全然だめですね(呆)。 栗田 『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』(岩波書店、2016)を読んで、伊藤野枝は重要な人だけど、そんなに崇め立ててもいけない相手だと思いました。「アナキスト」と言われると、「生活はどうなっているのかな?」と気にな
応援してくれているみなさん、いつもありがとうございます。 寄付や支援の言葉をいただくのは本当にありがたく、物心両面で支えられながら活動を続けています。これはまるで観客席からフィールドへ届く声援を糧にして戦う競技者のようだ、と思うこともあります。 ですが、実際のところ、わたしは/わたしたちは今、ひしひしと限界を感じています。 いつまでたっても自分がやったことと対峙しない加害者。ハラスメントを放置し、隠蔽し、被害者を救済するのではなく対面を護ろうとするだけの大学や企業。加害者の権威に屈し、なあなあでやり過ごして何も変えようとしないそれぞれの業界。平等なはずなのに被害者にばかり過酷な法のシステム。罪の意識さえなく気軽に繰り返される二次被害。それらすべてのストレス、身を蝕むトラウマ、病気、貧困……。戦うべき相手が多すぎて、強大すぎて、もう手いっぱいなのです。 観客席で見守ってくれている人の存在はわ
運動のやり方に正解はない、各々自分の心の赴くままに道を歩むべし!・・・とはいえ、ある程度道筋が見えていると安心しますよね。今回は「Be with Ayano Anzai」と「大学のハラスメントを看過しない会」の裁判の進行や運動の方法を比較しつつ、被害者・支援者の思いや苦悩を明らかにすることで、現在運動をしている方・今後運動を起こそうと思っている方への参考になればと、両団体でおしゃべりした様子を公開します。 (聞き手 深沢レナ) 【Be with Ayano Anzaiとは】 Be with Ayano Anzai(以下、Be with)はK氏および合同会社C社(以下C社)から受けたハラスメントを公表し、現在二つの裁判の係争中である安西彩乃さんの支援団体。2021年2月の団体発足後、裁判や被害回復の支援に加え、現在進行中の裁判の経過の記録・公開を続けている。問題解決までのプロセスを類似の問題
東京地方裁判所 民事第49部甲A係 御中 意 見 書 2022年5月30日 広島大学ハラスメント相談室准教授 北仲 千里 2017年に早稲田大学文学学術院現代文芸コースにおいて発生したW教授(当時)によるハラスメント行為及びこれに対する早稲田大学の対応について、原告から意見を求められましたので、末尾記載の訴状、答弁書、準備書面、当事者の苦情申立書、陳述書、大学関係者の陳述書の資料を参照のうえ、以下に意見を述べます。 私は、1996年頃から、キャンパス・セクシュアル・ハラスメントの被害者支援に関わるようになったことをきっかけに、現在まで約26年間、民間団体の支援員や、大学の相談室の相談員として、セクシュアル・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント、様々な性暴力やストーキング被害、そしてドメスティック・バイオレンスの被害者支援にかかわってきました。また社会学研究者として、こうした問題について
1 受験前~入試(2015年夏〜) わたしは2013年に██大学を卒業しました。法学部で法律を専攻していましたが、文学を学びたいという思いがあったので、卒業後は就職せずにすぐに結婚し、専業主婦をしながら独学で文学を学んでいました。その頃から██大学の文学部の授業に聴講に行くようになり、2015年の春には同文学部に入学しました。 ある日、他の学部生に混じってゼミを受けていたときに、研究者の先輩から「大学院を受けてみたら?」と言われました。わたしは文学を体系的に基礎から学んだ経験がなく、一方で、学部の授業に少し物足りなさも感じていました。2014年頃からわたしは詩人である川口晴美さん(甲53号証)の社会人向けの詩の講座に通っており、自分が目指しているのは研究職ではなく創作者の道であるということははっきりと自覚していました。授業を受けることで作家になれるわけではなくとも、現役の作家の元で学び、わ
To not be swept away by the slow flow of evil On the afternoon of 続きを読む 「大学ハラスメント対策検証プロジェクト」(略称:CAPA: Campus Anti-harassment Policy Assessment)立ち上げにかんする記者会見 https://www.youtube. 続きを読む
死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画——※ネタバレしてます 編集部 瞬間湯沸かし器みたいに怒っていいんだと思うんだけど、でも、ショックを引きずらない人はいないですよね。何かのときにまたふっと思い出して、それでも生きていかなきゃいけない。日常生活を続けていくと考えたときに、何をしたらいいか——映画見るのもいいし、漫画でもいいし、本を読むのでもいいけど、自分にあったものをどうやって見つけられるかということが大事になってきますよね。 ——そうそう。その後の日常を延々と生きていかなきゃならないから。わたしの場合は、映画がすごく助けになっています。でもはじめは映画も全然見られなかったです。 北村 ですよね。わたしもそうでした。 ——長い間何も見たくないという状態だったんですけど、たまたま知り合いからポール・ヴァーホーベンの『ELLE』を勧められて、全然期待しないで見てみたんです
Twitter事件をめぐって——いまだに続く二次被害 ——差し支えなければTwitterの事件についてお話を伺わせてください。もともとおふたりは面識はなかったんですよね? 【Twitterの事件】 2021年の3月末、著名な歴史学者の男性が、Twitterの鍵付きアカウントを用いて女性蔑視発言や知的エリート女性たちへの誹謗中傷を繰りかえしていたことが明らかになった一件。その誹謗中傷の対象とされていた女性のひとりが北村さんだったことが判明。その後、北村さんが本人に抗議して謝罪させた。 北村 はい。お互い東大生だったので共通の知り合いは何人かいたんですけど。 ——全然知らないところでそんなことされるのって、まさに交通事故ですよね。3月に北村さんがツイートされていた内容をよんで、胸に突き刺さってきました。 最初にこのことを知ったときはどういう気持ちになりましたか? 北村 わたしすぐ怒る質なので、
ハラスメント行為を受けたあとも、被害者は延々と続く日常を生きていかなくてはなりません。フェミニズム批評家として積極的に執筆・発信されている北村紗衣さんに、女性研究者としての体験や、2021年3月末のtwitterでの誹謗中傷事件とその後も止まらない二次被害、ミソジニーへの対処の仕方、死にたくなる前にみておくべきサバイバルのための映画、おすすめフェミニズム本などについてお話を伺いました。 北村紗衣さんプロフィール 1983年、北海道生まれ。専門はシェイクスピア、舞台芸術史、フェミニスト批評。東京大学の表象文化論にて学士号・修士号を取得後、2013年にキングズ・カレッジ・ロンドンにて博士号取得。現在、武蔵大学人文学部英語英米文化学科准教授。ウィキペディアンとしても活動。著書に『批評の教室』、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』、『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』、訳書にキャトリン・モラン『女
ハラスメントとは一種の依存行為 2018年の報道では、Aさんが在学中に受けたさまざまなハラスメントの中から、W元教授によるセクシュアル・ハラスメントが前面に取り上げられました。W氏は大学から解任されましたが、一方で「俺の女」というインパクトのある表現ばかりがメディアで注目され、その背景にあったAさんへの継続的なハラスメント行為や、囲い込みがなされていく過程にはあまり目を向けられないままになってしまいました。 W氏は、報道直後から一貫して自身の過ちを“一時の感情表現の誤り”というレベルの問題として捉えています。「たった一度間違えただけ」というのは加害者によく見られる典型的な言い分の一つですが、ジャーナリストの白河桃子氏は、セクハラのあるところには必ずパワハラがあるのであって、一度の失言が命取りになって即刻クビになってしまうというケースはほぼ皆無だと指摘しています。ひとつひとつの単位ではそこま
大学でハラスメント被害にあったとしても、高い学費や奨学金の返済を抱え、経済的にも困窮している学生が声をあげることはなかなか難しい……。学生のそんな事情を考えるために、奨学金や学費の問題に長年身をもってとりくんできた政治学者・アナキズム研究者の栗原康さんと、日本の大学のうつりかわりや大学のありかたについておしゃべりしました。 栗原康さんプロフィール 1979年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科・博士後期課程を満期退学。東北芸術工科大学非常勤講師。専門はアナキズム研究。主な著書に『大杉栄伝——永遠のアナキズム』『村に火をつけ、白痴になれ——伊藤野枝伝』『死してなお踊れ——一遍上人伝』『はたらかないで、たらふく食べたい』『菊とギロチン——やるならいましかねえ、いつだっていましかねえ』など。趣味はビール、ドラマ観賞、詩吟。 *より詳しい年表はこちら。 ※2023年2月追記:以下のインタビューは2
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