世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥が、挑戦者ルイス・ネリを6回TKOでマットに沈め、防衛に成功した。絶対王者・井上のまさかの初ダウンという“波乱”から始まった注目の一戦、元WBA世界スーパーフライ級王者の飯田覚士氏はどう見たのか。前後編にわたって徹底解説する!<全2回の前編/後編へ> 初回で井上尚弥が生涯初ダウン 東京ドームがボクシングで揺れた夜――。 5月6日、4団体統一世界スーパーバンタム級王者“モンスター”井上尚弥が、元2階級制覇のメキシカン、ルイス・ネリを迎えたタイトルマッチはエキサイトシーンの連続だった。初回に井上がまさかの生涯初ダウンを喫して波乱のスタートとなったものの、2回にダウンを奪い返してからは優位を崩すことなく6回TKO勝ちを収めている。ドームが沸騰したこの一戦において、勝負の岐路はどこにあったのか。昨年12月のマーロン・タパレス戦に引き続き、WOWOW「エ