恋愛が共通言語ではなくなっていく2010年代 ――さて、いよいよ2010年代ですが、この時期になると視聴者の興味・関心が細分化してテレビ全体の影響力が下がったこともあり、時代を代表するような恋愛ドラマを挙げるのが難しくなっていきます。そんな中、印象的だったのは『モテキ』(2010年)でしょうか。 30歳を目前に控え、ほとんど恋愛経験のないセカンド童貞の藤本幸世(森山未來)に、ある日突然“モテ期”が訪れますが、自分に自信がなく「どうせ俺なんか……」と自己完結するクセのせいで、かえって女性を遠ざけたり傷付けたりしてしまう、という話です。誰とも正式な交際に至らず、恋愛以前の自意識の問題を解決するのに全話を費やすというのが、これまでになかったドラマという印象を受けました。 高橋 草食系男子が「市民権」を得るようになったほか、LGBTQに対する認知度も徐々に高まっていくのが2010年代。これまで当た