これらの数値だけを見ればBYDに勢いがあると考えられますが、BYDの販売台数は新エネルギー車(NEV)全体の数値であり、プラグインハイブリッド車(PHV)の割合が全体の55%を占めることから、EV販売だけで比較すると、EV特化型開発事業者であるテスラが依然として世界首位を維持しているというのが実態です。 生産効率の面から見ても、BYDとテスラとの間には大きな開きがあります。1台当たりの自動車生産に要する時間の業界平均は60~90秒で、テスラが40秒と最も速く、トヨタやホンダが60秒でこれに続きます。 なぜこれほどのスピードで成形できるのか 一方、BYDは120秒を目標にして取り組んでいますが、実際には600秒もの時間を要しており、特にバッテリーの自動組み付け工程が5分以上かかっているのが最大のボトルネックになっています。 このように、NEV全体で販売が好調なのはBYDですが、EV開発に特化