憲法20条が成立した背景 公明党のあり方は憲法20条に示された「政教分離」に反するのではないか? 宗教団体が政治に関与することは、そもそも違憲ではないのか? そのような主張が、今なおSNS上などでも見かけられる。 これは、公明党や創価学会を好きな人も嫌いな人も、特定の信仰を持つ人も持たない人も含め、すべての人にとって重要な問題なので、ぜひ正しく理解してほしいと思う。 日本国憲法第20条は、次のような条文だ。 1 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。 2 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。 3 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。 第20条は「信教の自由」を定めたもの。その「信教の自由」を実質的に支えるために、国家および公権力が宗教や個人の信