衆院選が公示され、街頭演説に集まった有権者ら=東京都八王子市で2024年10月15日午前9時11分、新宮巳美撮影 衆院選が15日公示され、12日間の論戦がスタートした。自民党派閥の裏金事件に関わった候補者は何を訴えるのか。与党に対抗する野党の主張は――。注目される主な選挙区の動きを追った。 下町の雰囲気を残す東京都葛飾区が入る東京17区。10期連続当選を目指す前職の平沢勝栄元復興相(79)は、裏金問題で自民党の公認を得られず、初めて無所属で臨むことになった。平沢氏は政治資金収支報告書の不記載額が1817万円に上り、党の役職停止1年の処分を受けた。葛飾区内の神社で開いた出陣式で、裏金問題についての謝罪はなく、約10分間の演説では「石破総理を実現するために頑張った」などこれまでの実績を強調。裏金問題による逆風は意識しているとみられ、最後に「反省しろよ自民党。反省しろよ平沢」と述べ、選挙カーに乗