17日投開票の兵庫県知事選で再選された斎藤元彦前知事(47)。SNS(ネット交流サービス)での発信力が高いユーチューバーらの「援護射撃」に加えて、自民党などの支援先が分散したことも追い風になった。 斎藤氏が出直し知事選に打って出たのは、パワーハラスメントなどの疑惑を巡る文書告発問題をきっかけに、県議会が不信任を突き付けたためだ。不信任決議案には、自民党と日本維新の会を含む86人の全県議が賛成した。しかし、知事選では両党とも独自候補を立てられず、所属県議の一部が水面下を含めて斎藤氏を支援。支持層を固められなかったことが、斎藤氏の勝利につながった。選挙戦への注目度の高さから、投票率は55・65%と前回を14・55ポイント上回った。 自民県議団は…