米民主党のジョー・バイデン大統領(81)が21日、再選を目指す11月の大統領選からの撤退を表明した。「X」(旧ツイッター)に声明を投稿した。6月27日に実施された共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)とのテレビ討論会で言葉に詰まるなど精彩を欠き、高齢批判が高まっていた。 バイデン氏はXへの投稿で、残りの任期の職務は続けると説明。その上で、後任候補として政権ナンバー2のハリス副大統領(59)を推薦した。副大統領候補からの「昇格」となり、バイデン陣営が集めた選挙資金や政策を引き継げるなどメリットが多い。またバイデン氏より20歳以上若く「世代交代」をアピールでき、黒人票の取り込みも期待できる。 ただバイデン氏以上に「不人気」との評価もあり、挙党態勢を演出するトランプ氏に対抗できるかは、未知数な部分もある。 バイデン氏は6月までに実施された各州の予備選や党員集会のほとんどで圧勝し、党全国大会で