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アメリカ大統領選
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安倍元首相殺害の容疑者・山上徹也が、事件直前にジャーナリストへ手紙を送っていたことが、事件後にニュースになりました。ぼくは当時、このニュースに違和感を覚えましたが、最近ようやくそれが解消されました。 ぼくが感じた違和感を説明します。まず、以下に全国紙の報道を引用します。なお、引用部分は青字にします(報道の早い順)。 産経新聞(7月17日12時37分) 安倍元首相殺害 山上容疑者手紙で示唆か 事件前に岡山から 殺人容疑で送検された無職、山上徹也容疑者(41)が事件前、安倍氏の殺害を示唆する手紙を岡山市内から島根県に住む男性に郵送したとみられることが17日、分かった。産経新聞などの取材に男性が明らかにした。(中略)男性はブログで家庭連合への批判を展開しており、自宅ポストに封筒が届いたことには13日に気付いたという。 読売新聞(7月17日16時48分) 安倍氏は「本来の敵ではないのです」…山上容
朝鮮半島情勢は、平昌五輪から南北首脳会談へという流れで一気に平和ムードになりましたが、6月12日に予定されている米朝首脳会談を北朝鮮がキャンセルするかもしれないという情報が流れ、再び雲行きが怪しくなってきました。 北朝鮮、米朝首脳会談の中止を警告 一方的な核放棄要求に反発 北朝鮮は16日、米国が一方的な核兵器の放棄を要求し続けるなら、来月12日に予定されている米朝首脳会談を中止する意向だと明らかにした。 北朝鮮の金桂冠第1外務次官は、米国が向こう見ずな発言をし、悪意を隠し持っていると強く非難。(中略)金次官は談話で、もし米国が「我々を追い詰め、我々が核兵器を放棄するのを一方的に要求するなら、我々は協議への関心を失い、予定されているDPRK(北朝鮮)と米国の首脳会談を受け入れるべきか再考せざるを得なくなる」と述べた。 ぼくは以前、「チキンゲームの必勝法を使っている北朝鮮は怖い」という記事を書
タイトルは、ぼくが社長時代に、しばしば社員たちに言っていたことです。最近、ぼくが社長をしていた会社のグループで、いろいろと問題が起きていることを知り、元部下たちに同じことを言ってあげました。 どんな組織でも、問題というものは起きるものです。短絡的な人は、その問題が起きたことをことさら問題視します。そして、問題を起こした人を糾弾したり、あるいは早く鎮静化しようと火消しに躍起となったり、はたまたは自分はその問題に関係がないと無関心を決め込んだりします。 むろん、なぜその問題が起きたのかという原因究明は大切です。その過程では、問題を起こした人が誰かということを特定することにもなるので、その勢いでその人を糾弾したくなる気持ちは分かります。また、問題が組織内に知れ渡って騒ぎが多くなると、組織の維持が大変になるから、早く鎮静化したいという気持ちも分かります。さらに、実際に直接その問題に関係していない人
財務省が学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書を書き換えたことで、内閣支持率が低下したそうです。 支持率急落、安倍政権に衝撃=憲法改正・総裁選に暗雲 時事通信の世論調査で内閣支持率が3割台に急落し、安倍政権に衝撃が走った。学校法人「森友学園」をめぐる財務省の決裁文書改ざんが影響したのは明らかで、政権は危機感を募らせる。しかし、信頼回復への手掛かりは見えず、安倍晋三首相が悲願とする憲法改正論議や秋の自民党総裁選の行方に暗雲が垂れ込めている。 確かに、どんな組織でも、組織の構成員が不祥事を起こせば、組織の長が責任に問われます。そういう意味では、財務省に不祥事があれば、最終的には行政の長である首相にも責任があります。安倍内閣の支持率が下がるのも分かります。しかし、冷静に考えて、それは行き過ぎた批判です。公文書を書き換えたのは財務省なのだから、財務省が批判されればいいだけです。 書き換
ロシアでは、100年後の医学の進歩に期待して、遺体の冷凍保存をしている人々がいるそうです。 蘇生を願い、人体を冷凍保存する人々 写真16点 ロシア、モスクワから北へ2時間ほどの距離にある小さな白い倉庫には、再び生を得る日を待ちわびる56人の遺体が収められている。遺体は完全に血液を抜かれ、マイナス196℃の液体窒素に逆さまに漬けられた状態で、100年先まで保存される。 (中略) がんや心臓病で亡くなったとしても、そうした病が存在しなくなった未来であれば、人は蘇生できるかもしれない。「彼らは技術の進歩を信じています」。 冷凍保存されたこれらの遺体は、果たして100年後に生き返るのでしょうか? 大きく分けて、2つの重要な問題があると思います。 まずは物理的な問題です。科学が進歩したからといって、死んで冷凍されていた遺体が、再び生きていたときのように動くのかという問題です。 そもそも自然界の物理現
平昌オリンピックの開会式へ参加するために訪韓した安倍首相が、文在寅大統領と会談し、日韓慰安婦合意の履行を要求しました。 安倍首相、日韓合意履行を要求=対北朝鮮で連携確認-文大統領と会談 首相は会談の冒頭で日韓合意を取り上げ、「国と国との約束であり、政権が代わっても約束を守ることは国際的かつ普遍的に認められた原則だ。韓国側も合意の約束を全て実行してほしい」と迫った。 文氏は「元慰安婦や国民が(合意)内容を受け入れなかった。(慰安婦問題は)政府間の交渉で解決され得ることではない」と強調。「本当に解決するには、被害者の名誉と尊厳を回復し、日韓両政府が引き続き共に努力していかなければならない」と述べた。 安倍首相が言うように、国家間で約束したことを、政権が変わるたびに反故にされてしまっては、まともな国家関係を築くことはできません。韓国国民が受け入れられないというのであれば、韓国政府が国民を説得する
最近のテレビのクイズ番組は面白くありません。東大生が出てくるものや、高学歴の芸能人、物知りの子どもなどが出てくるものなどは、最低です。面白くないので、見ることもほとんどないから、それほど精神衛生上影響はないのですが、「そんな番組がゴールデンタイムで放送されているのか」と思うだけでも少々気分が悪いです。 昔のクイズ番組もくだらないといえばくだらなかったけれども、唯一の救いは一般庶民がよく登場していたということです。つまり、現在のように東大生などのような秀才が出るのではなく、ごく普通の人が出て、賞品・賞金の獲得を目指すというところが良かったです。 秀才は、知識が豊富で、いろいろなことを知っており、問題を解くことが得意です。受験、試験で鍛えられているからです。クイズ番組など、お手のものでしょう。「すごい物知りだな」と驚くのが楽しくてそういう番組を見るという人が多いのでしょうが(だからゴールデンで
国会が始まり、いよいよ憲法改正論議が高まってきそうです。全く遅過ぎますね。国会議員は怠慢過ぎます。お給料(しかもぼくらの税金!)に見合った仕事をしてほしいです。 今までは理屈をこねくり回して、無理やり自衛隊の合憲解釈をしてきただけです。普通の感覚で自衛隊を見たら、明らかに軍隊です。そして、普通の文章読解力で憲法9条を読めば、自衛隊の存在がそこに抵触していることは分かります。小学生だって分かります。 早く憲法9条を改正して、自衛隊の存在をちゃんと憲法で保証してあげなければ駄目に決まっています。自明です。それをやってこなかった国会議員は、給料泥棒(税金泥棒)なのです。いざというときに命を懸ける自衛隊員が、自分たちの存在が憲法で否定されていて、心ないやつからは「違憲だ」と言われるのは、気の毒以外の何ものでもありません。 そもそも、軍隊を持たない国なんて、国とは言えません。国家の体をなさないのです
来月から始まる平昌オリンピックの話題を見るたびに、胸くそが悪くなります。オリンピックでこんな気持ちになるのは初めてです。 韓国大統領の二重基準に憤りの声 日韓合意「当事者無視」…南北合同チーム「選手無視」 国際オリンピック委員会(IOC)が20日にスイスで開いた4者会談で、平昌五輪への北朝鮮選手の参加を正式に決定したが、主催国の韓国国民の多くが手放しでは喜べない状況にある。特にアイスホッケー女子の合同チーム結成をめぐって、文在寅大統領が掲げてきた「公正」や「当事者優先」に大きく反するとの憤りの声が上がっている。(中略) 文氏がアイスホッケーを含む五輪代表を激励する席で、合同チームへの注目によって「不人気種目の悲しみを拭う機会になる」と発言したことも、火に油を注いだ。 オリンピックに出場するために、4年間一生懸命努力してきた韓国のアイスホッケー選手からすれば、とんでもない話です。開催直前で、
昨年12月、女性宮司が弟らに殺害される事件が起きた富岡八幡宮では、初詣に訪れた人の数が激減したそうです。 富岡八幡宮 参拝客が8割減少 富岡八幡宮には、例年、正月3が日に、およそ15万人が訪れるが、2018年は、8割近く減り、およそ3万5,000人だったという。 容疑者の弟も元宮司で、姉と跡継ぎ問題で長年もめていたようです。 死んでも怨霊となって祟る「富岡八幡宮」弟と姉の確執16年 茂永容疑者と入れ替わりに、長子さんが跡継ぎになったのは2010年のこと。 しかし、全国の大多数の神社を統括する宗教法人・神社本庁は申請を受けても長子さんを宮司と認めなかった。 (中略) 2017年6月、宮司への任命を認めない神社本庁を離脱した長子さんは、正式な宮司に就任。茂永容疑者の “復職計画” 実現は絶望的になった。 12月9日、富岡八幡宮の関係者のもとに、自殺した茂永容疑者からの8枚にも及ぶ手紙が届いた。
毎年末、公益財団法人日本漢字能力検定協会が公募している「今年の漢字」で、2017年の第1位は「北」となりました。しかし、ぼくの体感的には「偽」でした。 日本共産党の小池晃書記局長もぼくと同じ体感だったようで、次のように言っています。 共産・小池氏、今年の漢字は「偽」 首相の国会答弁に (今年を象徴する漢字一文字は?)偽り、偽(にせ)、フェイク。「偽」という字ですね。偽りの答弁、偽りの行政、偽りの外交。 国会の安倍(晋三)首相の答弁なんていうのは、本当に事実をそらす答弁がずっと続いていたのではないかなと思いますし、官僚が様々に森友問題や加計問題で言ったこと。 (中略) そういったことが続いた1年だったなと思います。トランプ(米大統領の発言)だってフェイクと言われているわけで、世界中にこういう偽り、フェイクということが広がった一年なのかなと。来年こそは真実の政治を実現する、そういう年にしていき
大嫌いな国会議員の中の一人に、辻元清美議員がいます。上から目線な話し方も大嫌いですし、言っていることとやっていることが全然違うところも大嫌いです。 2002年には、散々国会で政府を批判していたくせに、自らが秘書給与詐欺容疑で警視庁に逮捕されました。しかも、逮捕後は口裏合わせをして証拠隠滅を図っていました。2004年には、詐欺罪で有罪判決を受けています。 むろん、前科者が国会議員になることは否定しませんが、なっていい人格と、なってはいけない人格はあるでしょう。彼女はどう見ても後者です。 最近も、ばかみたいに騒いでいます。 「もり・かけ・スパ」追及=辻元氏 立憲民主党の辻元清美国対委員長は8日午前、森友・加計学園問題に加え、スーパーコンピューター開発会社による詐欺事件についても政府を追及していく考えを記者団に示した。辻元氏は「もりそばと、かけそばだけだと思っていたら、スパゲティまで出てきた。も
『旧約聖書』の『創世記』では、アダム(男)とイブ(女)を人類始祖とし、その子どもとしてカイン(長男)とアベル(次男)を登場させています。そして、『創世記』4章17節には、カインの妻が登場します。ぼくのような科学好き兼宗教好きの人間は、この記述に首をかしげるのです。 なぜなら、アダム・イブが人類始祖である限り、カインの妻もアダム・イブの子どものはずです。つまり、彼女はカインの「実の姉妹」になります。 『旧約聖書』を経典とするユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、近親結婚を禁じています。神がそれを許していないからという理由です。それでは、なぜカインだけにそれが許されたのでしょうか。特に各宗教を信仰している人に聞いたわけでもないですが、ぼくなりの推理で、なぜ神がそれを許したのか考えました。(ちなみに、アベルは独身のときにカインに殺されたので結婚していません)。 人間の遺伝子は約3万2,000個あり
胸くそ悪い事件です。飲み会で、横綱・日馬富士が幕内・貴ノ岩に対して暴行し、けがをさせたというのです。横綱・白鵬や貴乃花の言動も嫌ですね。相撲界、大丈夫でしょうか。 日馬富士の引退会見の言葉が、この問題の根深さを物語っています。 先輩横綱として、弟弟子が礼儀と礼節がなっていない時に、それを正し、直し、教えてあげるのは先輩としての義務だと思っています。 礼儀・礼節が駄目だから、頭を9針縫うけがを負うような暴行をするんですかね。どっちが礼儀・礼節ないんだよ、という話です。いわゆる体罰的な教育がいまだに続いている相撲界だということを露呈しています。 でも、世の中ではこういうことはよくあります。上司の指導が論理矛盾を起こしているということです。例えば、「何を言っても怒らないから意見を言いなさい!」と怒りながら言う上司などです。言っていることとやっていることが違うタイプの偉い人って、どこにでもいるもの
2011年3月に起きた福島第1原子力発電所事故で、東日本に放射性物質が拡散されました。当時、ぼくが住む群馬県でも出荷できなくなったホウレンソウがあふれましたが、ぼくはそれを近所の農家からもらって食べていました。 知り合いからは「怖くないんですか?」と真顔で聞かれましたが、科学的に考えての判断なので、怖くも何ともありませんでした。 当時、地元の上毛新聞では、次のように報じていました。 伊勢崎市のホウレンソウで、放射性ヨウ素の暫定基準値(1kg当たり2,000ベクレル)を超える2,630ベクレルを検出した。 Bq(ベクレル)をSv(シーベルト)に変換してはじめて、人体への影響が分かります。具体的には、放射性物質の種類、食物などと一緒に摂取するか、吸い込んで摂取するか、ということによって、変換するための係数(実効線量係数)が異なります。 放射性ヨウ素の経口摂取における実効線量係数は、2.2×10
約1カ月前になりますが、理化学研究所(理研)、東京大学などの国際共同研究グループが、これまでの350倍という超高精度で反陽子の磁気モーメントを直接測定することに成功しました。 理研は既に2011年、欧州原子核研究所(CERN)で反水素原子を1,000秒(16分40秒)実験装置の中に閉じ込めることに成功していました。今回の超高精度な反陽子の磁気モーメント測定も、当時の研究成果の上に成り立っています。 着実に研究が進展していることが分かります。STAP細胞騒動ではたたかれまくった理研ですが、やっぱり理研はすごいですね。何がそれほどすごいことなのか? 以下にご説明します。 反陽子や反水素原とは、反物質の1つです。では反物質とは何か。読んで字のごとく反対の物質です。ちょっと意味が分かりませんかね。(^_^;) 物質は素粒子によって構成されています。同様に反物質は反素粒子によって構成されているもので
小学生女児に卑劣な行為をして捕まった男は、民進党の参院幹事長小川勝也氏の長男だそうです。 小川参院議員の長男逮捕=小学生女児暴行容疑-埼玉県警 埼玉県所沢市内の路上で小学生女児の衣服をつかみ、転倒させたとして、埼玉県警は2日、暴行容疑で私立大学2年の小川遥資容疑者(21)=東京都千代田区麹町=を逮捕した。 (中略) 県警によると、小川容疑者は「わいせつなことをするために女児に暴行したことは、間違いない」と容疑を認めている。 父親の小川議員は、民進党に離党届を出したそうです。 民進・小川参院幹事長が離党届=長男が暴行容疑 民進党の小川勝也参院幹事長(北海道選挙区)が2日、大塚耕平代表に離党届を提出した。 小川氏は同日午後に記者会見し、理由について、自身の長男が暴行容疑で取り調べを受けたことを明らかにし、「党に迷惑を掛けたくない」と語った。 意味不明です。まず、21歳という成人が犯した犯罪で、
22日の衆議院選挙で、小池百合子氏率いる希望の党は惨敗しました。日本国民に良識が残っていて良かったです。ほっと一安心です。 選挙前に、彼女の正体は概ね暴露されましたが、さらに馬脚をあらわしたのがパリ出張です。以前から国際会議に参加するスケージュールは入っていたのでしょうが、選挙を率いる党首が開票日にパリにいるというので批判されました。 それだけでも大問題ですが、ぼくがもっとひどいと思うのは、22~23日には台風21号が東京に近づいていたことです。この台風21号は戦後最大級で、かの伊勢湾台風と同じ勢力やコースであることが前々から言われていました。 【伊勢湾台風】戦後最大級の高潮被害 今回の備えは 21日10時時点で非常に強い勢力の台風21号。 接近時の勢力やコース、気圧配置が、戦後最大級の高潮被害をもたらした『伊勢湾台風』に似ています。 全国では実際に大きな被害が出ました。東京はそれほどでも
希望の党の公約を見ていました。失礼ですけれども、感想は「ばかみたい」でした。こういう党に政権を任せては、マジでいけないと思いました。 公約1 消費増税凍結 (中略) 消費税 10%への増税は、一度立ち止まって考えるべきです。その前に国会が自ら身を切り、公共事業をはじめまずは歳出削減を行い、国有資産の売却なども徹底すべきです。300 兆円もの大企業の内部留保への課税なども検討し、プライマリーバランスの改善を図ります。(P3より引用) 自民党の主張と真逆です。安倍首相は、デフレ脱却のために公共事業すなわち財政出動をしなければならないので、プライマリーバランスの改善を延期すると言っています。プライマリーバランスとは、歳入から公債金を除いた額と、歳出から公債の利息や返還分を除いた額のバランスです。それが釣り合っているほうが望ましいわけですが、デフレのほうが深刻だから、まずは財政出動していくというこ
小池都知事が立ち上げた希望の党が世の中をかき回しています。希望の党ではなく「野望の党」だという人もいれば、「絶望の党」だという人もいます。どちらも言い得て妙ですが、ぼくは後者のほうがマッチしていると思いました。 理由は、事実上解体をした民主党から希望の党へ移ろうとしている議員たちの姿が、芥川龍之介の小説『蜘蛛の糸』で描かれた世界を地で行っているように感じるからです。 『蜘蛛の糸』は既に著作権が消滅し、上記リンク先の青空文庫に載っています。読んだことがない人は、短い小説ですので、ぜひ読んでください。 衰退して風前の灯火となっていた民主党で、本来は議員失職必至だった議員たちが、希望の党にこぞって群がって助かろうという醜い姿は、『蜘蛛の糸』で血の池地獄に垂れてきた1本の蜘蛛の糸に群がってきた者たちの姿と重なります。小説では、結局、糸が切れてしまって、皆、地獄へ落ちてしまいます。 民主党議員たちも
本日9月28日、衆議院が解散されました。安倍首相は国難突破解散と銘打っていますが、ぼくは国難到来解散にならないか心配です。 それはなぜかというと、小池百合子・東京都知事が希望の党を立ち上げて、国政に打って出てきたからです。今のところ本人は衆議院選には出ないと言っていますが、政権選択選挙と言っていながら党の代表が議員にならない(つまり勝ったときに彼女を総理大臣に指名できない)のはおかしいという批判もあります。 もともと彼女は総理大臣になりたくて仕方がないらしいです。そうすると、多分今回がその最後のチャンスでしょうから、どんでん返しで「やっぱり出馬しま~す」となるかもしれません。そうすると、今度は「都知事の仕事を放り出しやがって」という批判を受けることになります。そのリスクと、選挙情勢の読みを天秤にかけることになるのでしょうが、出馬の可能性がないわけではないから、余計気持ち悪いです。 ぼくは以
自然界の仕組みを知れば知るほど、「本当にこんなものが偶然にできたのかなあ」と思うほど、巧妙なものがあります。進化論は間違っていて、どこかに設計者(あるいは創造主や神)がいるのかもしれないという思いさえします。 中南米に生息するバケツランというラン科の植物も、その一例です(写真)。 とてもランとは思えないグロテスクな形で、キノコと接着剤を混ぜたような匂いも異様です。ところが、その匂いが大好きなハチ(シタバチ)がいます。最も匂いが強いAの部分で、ハチは蜜をかき集めます。しかし、そこは滑りやすいので、水がたまったBに落下。近くの狭い出口Cから慌てて脱出します。 Cの内側にめしべ、外側におしべがあります。結局ハチは、おしべの花粉を付けて脱出することになります。そして、怖い目に遭遇したそのバケツランには二度と近寄りません。 ところが、脱出に成功して飛び回り、別のバケツランを見つけるころには、先ほどの
9月3日、北朝鮮が核実験を行い、しかも「水爆実験に完全成功」と発表し、大騒ぎになっています。米朝戦争勃発の可能性がますます高まっています。 水爆(水素爆弾)は、原爆(原子爆弾)よりも威力が大きいです。原爆が核分裂を利用しているのに対し、水爆はよりエネルギーの大きな核融合を利用しているからです。これらは殺人兵器ですが、核分裂を平和利用しているものが原発であり、核融合も平和利用しようという動きがあります。 殺人兵器の解説をするのは嫌なので、平和利用のほうで説明します。どちらも原理は同じです。要は、そこで発生する膨大なエネルギーを周囲に拡散して人殺しに使うのか、炉内で制御して発電に利用するのかということの違いです。 原発は、核分裂を利用して発電しています。ウランやプルトニウムという物質を燃料にして、そこに中性子を当てることで核分裂が起きます。 例えば、ウラン235に中性子を当てると、クリプトン9
前回は、2012年7月にヒッグス粒子発見の報道でメディアが間違ったことに触れました。ついでに思い出したので、同じ2012年1月にメディアが誤って「不確定性原理に欠陥がある」とほざいた報道も書いておきます。 当時の読売新聞(2012年1月16日)から引用してみましょう。 不確定性原理に欠陥…量子物理学の原理崩す成果 電子など小さな粒子の位置や速度を同時に正しく測定することは不可能とする「ハイゼンベルクの不確定性原理」が、常には成り立たないとする実験結果を、ウィーン工科大と名古屋大の研究チームがまとめた。 かなり不正確な記事です。メディアはいつもセンセーショナルに書きますが(というか、そもそも意味を分かっていないのか)、このニュースはそれほど大騒ぎするようなものではありません。 不確定性原理について説明していると長くなってしまいますから、過去に書いた記事をご覧ください。この記事で、不確定性原理
ウツボカズラは熱帯に生息する食虫植物です。液体が入った袋に虫をおびき寄せて溺れさせ、溶かして食べます。 この捕食方法には、大きな弱点があります。多くの虫が溺れて袋に溜まってしまうと、溶かしきれずに腐ってしまい、ウツボカズラの生命自体が危うくなってしまうということです。 ところが、そうならないように助けてくれるものがいます。ヒラズオオアリです。このアリは、ウツボカズラの袋につながっているツルの中に巣を作っています。そして、虫が袋に落ちて溺れ死ぬと、みんなで泳いでいって捕まえ、巣まで引きずり上げてエサにするのです。 世界広しといえども、泳ぐことができるアリは、このヒラズオオアリだけです。しかも、ウツボカズラの袋の壁はツルツルしていて、落ちた虫がよじ登れないようになっているのですが、なぜかヒラズオオアリだけは登れるのです。この理由は、今もって研究者の間でも謎とされています。 お裾分けをすることで
ぼくは、毎日ウォーキングをしています。歩くことで、いろいろな世界に触れることができます。定期的にコースを変えて、いろんな場所を歩きますが、どこでも必ず出会う植物がいます(写真)。それがオオバコです。 オオバコは、歩道に敷かれたアスファルトやコンクリートの小さな亀裂から土に根を張り、たくましく生息しています。彼らは、どこかから追い出されて、窮屈な場所に甘んじているわけではありません。むしろ、アスファルトやコンクリートの上を好んで生息しているのです。 なぜなら、アスファルトやコンクリートの上には、競争相手の植物がいないからです。背の低いオオバコは、周りに背の高い植物が茂ると、日光を得られません。人が往来するアスファルトやコンクリートの上なら、その心配がないのです。 こういう生き方を可能にしている要因は、オオバコ自身の強さにあります。草むしり泣かせの植物で、葉も茎も根も極めて丈夫です。踏まれたぐ
前回はDNAの話題に触れましたので、今回は犯罪捜査にしばしば用いられるDNA鑑定について解説したいと思います。 ひと口にDNA鑑定と言っても、実は何種類もの検査方法があります。代表的なものとしては、MLP法、STR法、SLP法、ミトコンドリア法、Y染色体STR法などが上げられます。全てを説明していると大変ですので、DNA鑑定の基礎を築いたMLP法について記します。 MLP法とは、1985年にイギリスの遺伝学者アレック・ジェフリーズ博士が発表したものです。別名DNAフィンガープリント法と呼ばれます。フィンガープリントを和訳すれば指紋です。ですからDNA指紋法とも呼ばれています。 指紋が個人を特定する有力な情報となるように、DNAの「ある部分」も同様の有力情報となることが分かったのです。 その「ある部分」とは、遺伝子以外の部分(全DNAの98%の部分)に存在するミニサテライトと呼ばれる領域です
一般的に「人間は猿から進化した」と信じられています。科学者でさえ、そう思っている人が多いです。しかし、この仮説が科学の世界で証明されているわけではありません。 進化論の研究は、当初、生物の形態を中心に行われていました。化石や現存する生物の中で、形態が似ているものを下等なものから高等なものへと順に並べ、「これが祖先、これが後孫」と判断してきたのです。 確かに猿と人間は他の動物と比べて格段に似ていますから、下等な猿の方が祖先だと考えられたわけです。かなりアバウトな方法です。 その後、研究技術が飛躍的に進歩し、分子レベルで進化論が研究されるようになりました。生物の体は、タンパク質という分子からできています。そのタンパク質を作る情報は、細胞核の中にあるデオキシリボ核酸(DNA)に書き込まれていることが分かりました。 これにより、DNAが生物の設計図であり、各生物のDNAを調べれば進化の系統が分かる
「森林を大切にしよう」というコンセプトからスタートしたマイ箸推進運動が盛んです。日本人が使う割り箸を作るために中国の森林が伐採され、土地の砂漠化が深刻になってきたためです。 普段から自分専用のマイ箸を持ち歩き、飲食店で割り箸を使用しないことについては、ぼくもある程度は評価します。何でも使い捨てにする習慣を改め、物を大切にする精神を復興させる上で、マイ箸の推進はよろしいと思います。 しかし、具体的に割り箸の生産をストップさせない限り、いくらマイ箸を奨励したところで森林を守ることにはなりません。 「だからこそ、マイ箸を使う人を一人一人増やし、飲食店の割り箸使用量を減らそうとしているのだ」と言うかもしれません。千里の道も一歩から、チリも積もれば山となる、といった精神は尊重します。でも、はっきり言って、そんな悠長なことをしていても森林伐採は止まりません。日本国民全員がマイ箸を使うようになった頃には
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