星間空間を航行中のNASA(アメリカ航空宇宙局)の探査機ボイジャー1号は、昨年11月以来、コンピューターシステムに不具合が発生し、意味のあるデータが送信されない状態が続いてきました。NASAは2024年4月22日(日本時間23日未明)、システムの状態などを示す意味のあるデータが、ボイジャー1号から再び送信されるようになったと発表しました。 ボイジャーからのデータは、バイナリコード(「1」と「0」の組み合わせ)の形式で送られてきます。2023年11月14日以来、意味をもたない1と0の繰り返しパターンが送られてきていました。 調査の結果、ボイジャー1号に搭載されている3つのコンピューターシステムのうちの1つ、フライトデータシステム(FDS)が今回の不具合に関係していることが判明しました。FDSは、科学データや工学データを収集して情報をパッケージ化する役割を担っています。パッケージ化されたデータ