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アメリカ大統領選
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私は朝鮮(言うまでもなく当時朝鮮は南北に分裂していなかった)のルーツをひく日本国籍者である。父の代に一家は韓国国籍を取得(帰化という言葉は使いたくない)し、祖父の世代が在日一世、父親の世代は在日二世、私の世代では日本国籍を持つ在日三世ということになった。私の中には朝鮮人としての意識と日本人としての意識の両方があり、どちらかを捨てられるものではない。どちらも私のアイデンティティの一部である。 余談ながらこういうアイデンティティの公開こそ、実は私が避けたいと思っていたことの一つだ。朝鮮にルーツを持つことを恥じるゆえではない。その事実は物心付いて以来自分の中にあった。私は、私については誰も知らないが、私の仕事については人に知られているというそんな存在になりたかったのだ。 私の一族には、在日ゼロ世とも言うべき祖父の母がいた。私のひい祖母である。祖父とひい祖母は間違いなく朝鮮語で会話できたはずだが、
東日本大震災が起きたときに、私はすぐさま地元福岡の反原発運動に参加した。やがて知ることになるのは、主に東京の方で「反原発運動に右翼を迎え入れるかどうか」「反原発運動での日の丸を許容するかどうか」という問題があることだった。 その時、すぐさまそれはあまりにばかげた問題だと思った。原発政策は国家により進められており、右翼は各地の原発建設において下働きの仕事をしてきたことは知られることだ。つまり、反原発運動に両者の要素が入り込む余地はない。だが、この時また、私は、これはおそらく東京という特異な場所のみの現象だろうと考えていた。 だが、やがて、福岡の地で日の丸を掲げようとする馬鹿者が現れることになる。私は、大月書店と日の丸の一件で揉めたり、その後労組に加盟して活動するよりも以前から、この傾向に抗ってきた。持ってくる人に個人で注意に行ったりしていたのも、それらの前だ。 さて、一方で「日の丸にも右翼に
昨年九月一二日に、文京区本郷にある大月書店本社前で、全国争議団の仲間たちと、全国結集行動の一環として、社前闘争を行ってまいりました。大月書店に対しては事前に、この日に団体交渉申し入れに行くこと、そして、大月書店社長中川進が在社していることを、要求する要請文を送信しておりました。 ずいぶん遅れた、闘争報告にて、申し訳ありません。 この日、まず数名の人間で下見に行ったところ、なんとまあご丁寧なことに「団交拒否通知」が、大月書店本社ビルの正面玄関にでかでかと貼ってある始末でした。 言葉を交わさないうちから、緊張感が増す中で、私たち、福岡地区合同労働組合の仲間たちや、全国争議団の仲間たちが、シュプレヒコールを上げ、大月書店ビルの入り口に近づこうとすると、玄関のガラス戸を挟んで、社内に数名の人影が現れました。どうやら社員と思しきこの数名と私たちの間で、まずは言葉のやりとりがありました。 「団体交渉の
前略 一七日付の朝日新聞報道で、以前大月書店で担当者だった岩下結氏が、貴会において事務局を担っていることを知りました。私は、大月書店に対し加盟する労組を通じて、団体交渉を要求しているものです。 そもそも、その団体交渉のきっかけとなったのが、岩下氏が私に送った電子メールなのです。長くなりますが一部引用します。 繰り返しますが、誰かを批判するのをお止めする権利はありません。(友人として悲しいという気持ちはありますが。)しかし一方で、我々にとってはビジネスの問題でもあります。たとえば反原連を支持する論者を批判するのは自由ですが、それが結果的に本が売れる道をいっそう狭くしていることはご自覚ください。 最初から申し上げているように、この本は、国内でOWSに関心を寄せる方(知識人、といってもいいでしょう)に媒介してもらえない限り、売れる見込みのない本です。… そうしたきわどい戦略を顧みず、売れなくても
朝日新聞の一七日付け朝刊に次のような記事が掲載された。下記はその一部である。 これでいいのか「嫌中憎韓」/ブームの出版界に疑問の声 東京都内の出版社の一室で4月下旬、大手から中小まで様々な出版社の社員約20人が議論を交わしていた。他国や他民族への憎悪をあおる言説に出版界の中から歯止めをかけられないか。そんな考えからフェイスブックなどを通じて集まった「ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会」のメンバーだ。 会社に秘密で参加している人も多く、今後どのような活動ができるのかはまだ未知数だが、事務局の岩下結さんは「今の状況をおかしいと思っている人が多いことを示したかった。のろしをあげることに意味がある。今後も会合を開き、出版界全体で考える流れを作っていきたい」という。 この記事中に登場する岩下結とは、大月書店の編集副部長であり、私に「反原連や日の丸を批判するのなら契約はやれない、契約が
日の丸を掲げた反原発運動という不正義は自然に終わったりはしない。 日の丸を掲げた反差別運動という不正義は自然に終わったりはしない。 差別者が行う反差別運動という不正義は、自然に終わったりはしない。 野間や木野、あるいはbcxxxや原田裕史は、自ら決して差別暴言を認めたりしない のいえほいえや上瀧浩子は、自ら決して差別暴言を認めたりしない。 マスメディアは決して、座るひとの排除も、ヘイトスピーチに反対する会の排除も伝えたりはしない。 マスメディアは決して、野間やその他の差別暴言や学習会の妨害を伝えたりしない。 では、どうするのか。 私たちがやるのだ。 彼らをとめるのだ。 彼らに責任をとらせるのだ。 踏みにじられた尊厳は、もはや沸点に近づいている。
野間らの「糞チョソン人」や「ミンジョク主義者」といった差別暴言が問題視されず、自称「カウンター」だけが起きる社会は、反差別がある程度実現した社会でなく、全く実現していない社会である。 そもそもツイッター上においても、「カウンター」勢による差別暴言は日常茶飯事なのに、それを無視して「カウンターの現場」とやらに行って何になるというのか。「糞チョソン人」や「ミンジョク主義者」といった差別暴言が、問題視されない社会こそ異常なのだ。 「カウンター」参加者たちは言う。関西のカウンターはマイノリティ主体だとか、現場に来ればわかるとか、多様な人々が参加しているので、意見は一様ではないとか。それでは、率先して「カウンター」の中心人物たちの差別発言を批判したまえ。それでこそ、野間らの影からはなれられるのだ。 野間は、私はヘイトスピーチに反対する会の学習会で見ているが、あれは駄々っ子だ。自分の中に倫理というもの
在特会と、いゆわる「カウンター」をめぐって、二つの共犯関係がある。 二〇一三年から始まった在特会への「カウンター」、あるいは「反差別運動」はしくまれた悪だった。私は、それを「ないよりもましといったものではなく、考えられる中でも最悪のもの」「反差別運動はこれによって殺された」と考えており、その旨表明してきた。レイシストが堂々と行う「反レイシズム運動」もどきが幅を利かせる状況を、他にどう表現しうるというのだろう? それらの運動を始めた人々は、「反差別運動」を始める以前から、反原発運動において帝国主義と植民支配のシンボルである日の丸を容認したり、右翼と組んだりしており、ツイッターなどにおいても、差別暴言は日常茶飯事だった。つまり、彼らはレイシストであり、差別者だった。 彼らが「カウンター」を始めたときに、多くの人々が、自分たちへの批判をかわすために、偽物の「反差別運動」始めたのだろうと考えた。だ
常野雄次郎さんへ 私たちが、目下の社会運動に起きている深刻な事態について、往復書簡形式でブログ記事のやりとりをする、と決めてからずいぶん経ちました。こんなに遅れたのは、主に私の責任です。ここしばらくは、労働委員会での大月書店不当労働行為事件について、準備に追われる毎日でした。それからまた、私と常野さんに共通するものだと思うのですが、抑うつ状態で活動的になるのが大変だというのもありました。今現在、大月書店不当労働行為事件は、調査を終え、審問を控えています。 この往復書簡をどのように始めたら良いのか、ずいぶん悩みました。考えた末に、私がずっと追い求めている質問を、常野さんにぶつけてみようかと思うのです。それは、「いったいなぜ、私が、日の丸とともに歩かされなければならなかったのか?」というものです。ブログなどで表明しているとおり、それは人生でも最悪の体験でした。私は、「ユダヤ人」を「朝鮮民族」に
*SNSでの投稿を下にした初読時での小さな感想です。何度か投稿しなおしています。 この本はインタビューを元にしたものなので、体系だったものではなく、きっちりとは要約しづらい。だが、二つの視点を持っているとは言えるだろう。一つは東アジアやアラブ世界を視野に入れている点、もう一つはソ連型の共産主義国家も、資本主義国家もどちらも選べない現状に根ざしている点。 冒頭で、倫理的なものに対する政治的なものの優位が言われる。それは単に倫理よりも政治を優先しようということではなく、私たちが倫理とみなしているものが、政治的な判断に基づいていることを言っている。 その意味で、次の引用は象徴的に思える。「女性をレイプするのは間違っていると主張しなければならない状況で生きるなんて、私はごめんです。レイプがよいか悪いかを議論する必要がある社会とは、どんな社会でしょうか。レイプをきわめて不愉快な狂気の沙汰とみなすこと
私の現在の活動の原点として、反原発デモと銘打ったデモにおいて、日の丸と一緒に歩かされたことがある。それは人生でも最低最悪の経験だった。それは、日本の植民地支配と帝国主義のシンボルであるというだけでなく、私のような人々を殺し、犯し、支配してきた旗だった。思想的にも民族的にも、日の丸を拒否しているにもかかわらず、それを掲げた示威行動に参加し、荷担してしまった。もし、そのデモを在日朝鮮人や在日中国人が見ていたらどう思うだろうか。意図したものではなかったとはいえ、私はそれに荷担してしまったのだ。 私は、数ヵ月間、怖くて反原発デモに行けなくなった。次に出かけた時には、なんとしてでも日の丸は揚げさせないという決意で、デモに出かけていった。そもそも、反原発デモに日の丸が持ち込まれるようになったのは、「あの」カウンターともメンバーが重なる反原連の活動がきっかけの一つである。 反原連のコアメンバーである野間
それは「名誉白人」である上に「名誉朝鮮人」でもある米津さんが自問自答するしかないと思うのですが、答え出ました? - 2011年8月12日 キチガイうるさいよ。絡まれてるのは私。 - 2011年12月24日 天皇フェチ、日の丸フェチ、慰安婦フェチ、南京フェチ等々は、左右ともに他人の邪魔するだけだね。 - 2012年6月3日 はい、福島以降の反原発運動自体が帯びている政治性と共鳴するものですね。これは一種のレコンキスタです。 - 2012年7月13日 名誉朝鮮人気取りの馬鹿。全体主義国家の暴力に加担するゴロツキ。人権概念を持たない無教養野郎。こんな感じですかね。 - 2012年8月11日 もうキチガイは全員「反・反原連」になってくれていいよ。マジで。反原連にもデモに来る人にも、もちろん反原発運動そのものにもなんの益ももたらさないから。 - 2012年8月14日 猪瀬直樹でええやん。 - 201
正確にいつ作られたかは知らないが、最近ツイッターに「すき家ストライキ拡散アカウント」が作成された。タイムラインを見ると bcxxx などの差別者をリツイートしている。私はこれまで、いくどとなく、彼から差別発言を受けてきた。例えば次のようなツイートだ。なお、私は精神医療ユーザーであることを公表している。 bcxxx (@bcxxx) 当たってた。 RT @BeneVerba お前は、人生の半分以上を精神疾患に苦しめられてきた人間に、「基地外」と言った。 2013年9月12日 bcxxx (@bcxxx) 早よ病院行ってこい。 RT @BeneVerba あなたには、1)自分の発言が差別発言であることを認めること、2)発言を撤回し、私個人に対して真摯に謝罪すること、3)差別発言のあったツイートを削除しないことを要求します。なお、当該ツイートは保存済みです。 2013年9月12日 そこで、件の「
以前のエントリでも書いたように、私は大月書店との仕事を始めるに当たって、自分のエスニックアイデン・ティティを知らせていました。そして、大月書店はそれに一定の理解を示していたのです。また、大月書店は日本軍政奴隷制度(「従軍慰安婦」制度)関連の本も出しており、マイノリティに理解のある版元に思えました。 なぜマイノリティとの連帯ではなく、右翼の受け入れなのでしょう。ブログやツイッターにも書きましたが、先行きに危ういものを感じます。また、自分の持つ思想から言っても、アイデンティティから言っても、自分の居場所がここにはないと感じます。 ――芦原メール これから必要なのは、差異の尊重が同時に「自分たち」の利益であると素直に思えるようなアイデンティティを、広範に育てていくことのように思います。ベーネさんご自身がそうするかは別にして、やはり在日はじめさまざまな差異をもつ人々が、脱原発運動の中でも声をあげ、
以下抜粋。 繰り返しますが、誰かを批判するのをお止めする権利はありません。(友人として悲しいという気持ちはありますが。)しかし一方で、我々にとってはビジネスの問題でもあります。たとえば反原連を支持する論者を批判するのは自由ですが、それが結果的に本が売れる道をいっそう狭くしていることはご自覚ください。 最初から申し上げているように、この本は、国内でOWSに関心を寄せる方(知識人、といってもいいでしょう)に媒介してもらえない限り、売れる見込みのない本です。… そうしたきわどい戦略を顧みず、売れなくても構わない、わかる人だけにわかってもらえればいいということであれば、お止めすることはしませんが、ビジネスパートナーとしての信頼関係もそれまでということになるでしょう。 *******は、***さんが訳す予定はないそうです。さっそく***さんに紹介してもらえました。社内で了解が取れしだい近日中にオファ
*この記事はどんどん情報を追加していきます。 リンク集: 6.11(針谷大輔登壇未遂・日の丸乱入)事件 ヘイトスピーチに反対する会「『6.11新宿・原発やめろデモ』に対する公開質問状」(2011年6月11日) ヘイトスピーチに反対する会「『6.11新宿・原発やめろデモ』集会で何があったのか」(2011年6月16日) ヘイトスピーチに反対する会「素人の日本国民運動?6.11デモ公開質問状への補足」(2011年6月17日) ヘイトスピーチに反対する会「『6.11新宿・原発やめろデモ』の報告への批判」(2011年7月22日) ヘイトスピーチに反対する会「『6.11新宿・原発やめろデモ』日の丸騒動と、内向きの自己免罪欲求」(2011年7月30日) Apes Not Monkeys「『ヘイトスピーチに反対する会』有志の公開質問状を支持する」(2011年6月16日) 評論その他 北守「<剥き出しの生>
マーガレット・サッチャーの死去に寄せて Reaction to The Death of Margaret Thatcher by Ken Loach 2012年04月09日 - ケン・ローチ 原文:http://www.guardian.co.uk/politics/blog/2013/apr/08/miliband-clegg-local-elections-cameron-madrid マーガレット・サッチャーは、現代において、もっとも分断と破壊を引き起こした首相でした。 大規模な失業、工場群の閉鎖、破壊された地域社会などが、彼女の残した遺産です。彼女は闘士でしたが、その敵はイギリスの労働者階級でした。彼女は、政治的に腐敗した労働党の指導者たちや、多くの労働組合の幹部たちに助けられて、勝利を得ました。今日、私たちが置かれている悲惨な状態は、彼女が始めた政策によるものです。 その他の首
目覚めゆく広場――15M運動の一年 原題:El Despertar de Les Places - Un Any de 15M 監督:リュック・グエル・フレック,ジョルディ・オリオラ・フォルク 制作:TransformaFilms,2012年,バルセロナ (45分) 日本語字幕:芦原省一,海老原弘子 URL:http://www.youtube.com/watch?v=xy_8NXEMqw8 2011年5月、「インディグナドス(怒れる者たち)」と名づけられた民衆による抗議活動が、瞬く間にスペイン全土に広がった。この一連の抗議活動は、5月15日(15 de Mayo)に行われたデモが出発点となったことから、15M(キンセ・エメ)運動とも呼ばれている。とりわけ「広場の占拠」という独特の抗議方法は国外からも注目を集め、約4ヶ月後に「ウォール街を占拠せよ」として、大西洋の反対側に再び姿を現すことに
私は、『ウォール街を占拠せよ――はじまりの物語』の翻訳者として起用される以前から、インターネットで寄付を募ることを考えていました。稼ぐためにではなく、インターネットでの翻訳活動を自律したものとして維持するためにです。外国語で書かれた記事を翻訳することは、その記事を読むのに比べて、はるかに多くの時間がかかります。さっと読めるような記事でさえ、いざ日本語に訳してみると結構手間がかかるものです。自分の生活から、翻訳に必要な時間と労力を割いてもよい、と思えるだけの何かが必要でした。 二〇一一年の一〇月から一一月にかけて、「ウォール街を占拠せよ(OWS)」運動がもっとも慌ただしい展開を見せていた頃に、この運動に関連する文書を立て続けに翻訳しながら、感じていたことが、いくつかありました。そのうちの一つは、この先もこの動きに付き合っていくことになるのだろうということ。もう一つは、翻訳活動が明らかに実生活
さあ、そこの九万人の解放者、反逆者、急進派[1]の諸君! 未来にとって良い前兆となる、革命戦術の世界規模の移行が今まさに進行中だ。タハリール広場とスペインの野営地(acampadas)の融合[2]である、この真新しい戦術はどのようなものなのか?その精神は、次の引用によくとらえられている。 反グローバリゼーション運動は、道のりの第一歩でしかなかった。振り返ってみると、我々のモデルは、狼の一群のように体制を攻撃することにあった。そこには最高位の雄、つまり群れを率いる一匹の狼と、後ろからそれに従って行く人々とがいた。今やこのモデルは進化を遂げた。我々は、ひとまとまりの巨大な群がりとなった民衆なのだ[3]。 ――ライムンド・ヴィエホ、ポンペウ・ファブラ大学、バルセロナ、スペイン この新方式の美しさは、そして、この新戦術がエキサイティングなのは、その実践的な簡潔さにある。種々の物理的な集会で、ヴァー
ゼネスト General Strike 2011年12月01日 - ガヤトリ・スピヴァク 原文: http://occupytheory.org/ http://occupiedmedia.us/2012/02/general-strike/ ある都市の全労働者がその道具を捨て置き、特定の諸要求が応じられるまで労働を拒否する時、それはゼネストと呼ばれる。この考えを最初に思いついたのは、労働者の一員ではなかったが、反国家主義の信念を持っていた人々である、一九世紀のアナーキストたちである。ドイツの反動的軍隊に殺戮されたポーランドの革命思想家、ローザ・ルクセンブルグ(一八七一~一九一九年)は、一八九六年に始まり一九〇五年のとてつもないゼネストに終わった、ロシア帝国での大規模なゼネストを目撃した後に、ゼネストの概念を書き換えて、これを労働者(プロレタリアート)のためのものにした。政治的な左翼から右
ウォール街を占拠せよ:今世界でもっとも重要なこと Occupy Wall Street: The Most Important Thing in the World Now 2011年10月06日 - ナオミ・クライン 原文:http://www.naomiklein.org/articles/2011/10/occupy-wall-street-most-important-thing-world-now *私は、木曜日の夜に「ウォール街を占拠せよ」で話すように招かれるという、栄誉を授かった。恥ずべきことに拡声器が禁止されていたので、私が言ったことは全て、他の人々にも聞こえるように、何百人もの人々によって復唱されなければならなかった(別名「人間マイクロフォン」[1]。そのために、実際に私がリバティ広場で口にした言葉は、非常に短いものでなければならなかった。そのことを念頭に置いてほしい。こ
ウォール街占拠についての本『99%の反乱』の翻訳者の一人である山形浩生氏が、発売からさほど立っておらず、売れ行きも定かではない、私の初めての翻訳書『ウォール街を占拠せよ/はじまりの物語』を口を極めて罵っている。しかし、それらの非難は事実において全く根拠がないものである。以下そのことを指摘する。 この本に対する氏の評価は、まず「少し時間がたった客観性皆無」の本というものだが、『ウォール街を占拠せよ/はじまりの物語』の「序文」(訳者序文などではなく、原著者たちが書いた序文)には、「私たちがこの本を出版しようとしている二〇一一年一二月はじめ」とあり、原著が出版されたのは今年二月である。それから翻訳権の交渉もあり、翻訳作業に半年はかかる。氏が翻訳家であることを考慮すれば、こうした事情は当然氏も知っているであろう。 以上を考慮すれば、「少し時間がたった」くせに、との言葉は、狡猾な悪意に基づいた攻撃で
テレビニュースも取り上げ始めた首都圏反原発連合による官邸前抗議は、「日の丸は許容、団体旗は禁止、『従軍慰安婦」否定の極右も許容」という方針をとっている。それが生み出した空間は、予想通りにも「国民国家」の再生であった。むろん、日の丸を掲げ、「従軍慰安婦」否定の歴史修正主義者を呼び、それらに反対する人を排除した結果である。 以前から私は、こうした方向性を懸念していた。ツイッターで今年二月に、「原発運動の中の国民主義みたいなものが気になる。『想像の共同体』としての国民国家を、再想像することで、脱原発を目指しているように見える」と書いた。そして、後に首都圏反原発連合の主催者の一人となる人物に罵倒された。こうした方向性が現在全面化したものが、官邸前抗議である。 首都圏反原発連合の公式アカウントは、日の丸容認の理由を問われて、「『特定の政治団体や政治的テーマに関する旗やのぼり、プラカード等』とみなして
官邸前デモではnoiehoieの便乗的左翼罵倒をリツイートする五野井郁夫とか田中康夫とかいたと記憶。姑息。それならいっそ針谷大輔でもリツイートしてろ。 posted at 18:37:35 脱原派を支持する知識人や音楽家がいることは知っている。一方TwitNoNukesと首都圏脱原発連合のやり方は昨年から批判されていたもの。現段階で「国民運動」に批判した知識人、音楽家っているのか? posted at 18:43:29 ソウルフラワー・ユニオン @soulflowerunion が首都圏脱原発連合@MCANjp のツイートを普通にリツイートしてた。以前からTwitNoNukessと仲良し小好しだったことは知っていた。 posted at 18:51:15 ソウル・フラワーユニオン @soulflowerunion が首都圏脱原発連合を支持するとか、自分たちの仕事を裏切るようなものではないの
〈資本主義〉対〈気候変動〉 Capitalism vs. the Climate 2011年11月09日 - ナオミ・クライン 原文:http://www.thenation.com/article/164497/capitalism-vs-climate?page=full 〈資本主義〉対〈気候変動〉 [1/8] -- ハートランド会議の四列目の紳士 〈資本主義〉対〈気候変動〉 [2/8] -- 科学的合意の拒絶へと向かう世論 〈資本主義〉対〈気候変動〉 [3/8] -- 気候変動否定派から裏返しに学ぶ 〈資本主義〉対〈気候変動〉 [4/8] -- 六つの領域における新経済への移行 〈資本主義〉対〈気候変動〉 [5/8] -- 気候変動への対応策と資本主義 〈資本主義〉対〈気候変動〉 [6/8] -- 階級的特権と気候変動否定論の関係 〈資本主義〉対〈気候変動〉 [7/8] -- 気候変
「ウォール街を占拠せよ」:次になされるべきは何か? Occupy Wall Street: what is to be done next? 2012年04月24日 - スラヴォイ・ジジェク 原文:http://www.guardian.co.uk/commentisfree/cifamerica/2012/apr/24/occupy-wall-street-what-is-to-be-done-next 「ウォール街を占拠せよ」運動の余波の中で何をなすべきか、遙か彼方で始まった抗議――中東、ギリシア、スペイン、イギリス――が、中心へと到達し、増幅され、世界を席巻しているのだろうか? 二〇一一年一〇月一六日のOWS運動のサンフランシスコでの反響において、一人の男が、まるでそれが一九六〇年代のヒッピー流のハプニングであるかのように、群衆に参加を呼びかけながら話しかけた。 「やつらは俺たちのプ
アルジャジーラ・インタビュー:今や領野は開かれた The interview on Talk to Al Jazeera: Now the Field is Open 2011年10月29日 - スラヴォイ・ジジェク 原文: http://www.youtube.com/watch?v=6Qhk8az8K-Y http://beneverba.exblog.jp/16539863/ ナレーション: 中東からロンドンの街角、そしてアメリカの都市まで、現状に対する不満が爆発しています。強力な政府の鉄の支配であれ、富裕層と何とかやっていくだけの人々との間に横たわる大きな経済格差であれ。しかし、これら変化を切望する声はどこへと向かっているのでしょうか?社会変革を目指す彼らの長期的ヴィジョンはどれほど深遠なものなのでしょうか? 「システムはもはやその自明性、自立的な妥当性を失ったのです。そして今や領
マスメディアの報道を通し、私が初めて「慰安婦」問題を知った時の気持ちを、どう言い表せば適切なのだろうか?それは一九九〇年か一九九一年のことではないかと思うのだが、敢えて言えば、「やはり……」というものにでもなるだろうか。幼心にそういう「腑に落ちる」ような気持ちがあった。 そうした時代に依存した感慨は、例えば今の一〇代やそれ以下の人々に、伝わるものだろうか?なにせ、崩壊の兆しが見え始めていたとはいえ、まだ長年に渡る自民党の支配に終止符が打たれていなかった頃の話なのだ。そして、今は直接的な戦争体験者の死去による戦争体験の伝達が危機を迎えている時代である。 SFや漫画などで、こういう物語を持つものがある。主人公は周りの世界をおかしいと感じているのだが、それが何に由来するものかわからない。ただどこかがおかしいとだけ感じている。だがある日、何かのきっかけで、実は普通の人間たちだと思っていた周りの人々
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