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chibigori.hatenablog.com
気持ちはわからないでもないですが、それはダメでしょうという思いが物語と共に漂い続けているせいか、楽しいような場面ですら複雑なベールで包まれてしまいます。主人公にしても過去を引き釣りながら未来に不安を感じながら現在を生きていて、その葛藤ぶりが視聴する側に様々な思いを投げかけて来る。主演は杏。彼女の心境というのが表情などからよく伝わって来ますね。そのため知らぬ間に見入ってしまっている。上手いなという感覚よりもむしろ演技を言うものを忘れさせてしまう程です。いろんなことを訴えかけて来る映画です。それで良いのか、そしてどうなるのか、見ている方も正直不安でしかなく、淡々と時間が経過して行く。出来ることなら救われて欲しい。そんな思いで彼女を見守っていることにも気づかされますが、そこへ来てのまさかの展開。公開は2024年。二時間を少々超えますが、じっくり腰を据えて秘めた部分を探って欲しい。 🦍本日のゲス
2023年から配信が開始された本作は「ジョン・ウィック」の女性版とでも申しましょうか、親友の無念を晴らそうと一人の元要人警護員の女性が暴れ回るというバイオレンスアクションです。主演はチョン・ジョンソ。鬼気迫る演技とアクションが見るものをグイッと惹きつけます。ちなみに「ジョン・ウィック」のスピンオフ映画でも同名タイトルがあるのでそちらも気になるところです。時間は93分とやや短めではありますが、展開に無駄がないのでちょうどいい長さと言えるでしょう。アクションシーンなどはハラハラしつつもどことなく心地良さも感じます。もちろんそれも魅力の一つでしょうが、映像の中に漂い続ける緊張感が良いですね。この辺り韓国映画は上手いです。怪しげな雰囲気を常に感じさせる。それゆえ格闘シーンなどがより迫力を増すんでしょう。ここまでやるかという話もどこからか聞こえそうですけどね。ランボルギーニも良かった。 🦍本日のマ
猫好きには必見の一作です。あれこれ考えず見ているだけで気分はホッコリ。もちろん様々な人間ドラマも本作の見所でもありますが、やはり主役はネコですからね。そのネコがいろんな問題を平らに均してくれる。テレビドラマもあるようですが、こちらは劇場版映画で公開は2010年です。原作は永森裕二の小説で実在のアサヒタクシーがロケに協力しているとのこと。車も当然その会社のものを使用。気弱な優しい運転手の男を演じるのはカンニング竹山で、おどおどしているところなどは普段の芸風と違って新鮮で面白いです。実際、こんな人もいそうだと、見るからに成績不振という彼には哀愁のようなものすら感じ、それがまたネコと組み合わさることでいい味わいに変化していく。キャストの筆頭が御子神さん演じるみーすけというのも頬が緩みます。ネコと出会って奮闘して行く姿もさることながら、それは永遠ではないことも教えてくれますね。 🦍本日のゲストペ
天童荒太による長編小説を映画化したもので、原作は第140回の直木賞を受賞しております。公開されたのは2015年。映画も2時間18分となかなかの長丁場で時間だけを前にすると大作の予感がしてきます。ただそんな期待をブロックするかのオープニングについ眉を寄せたりも。このどこからともなく聞こえる声が映像の中に入ろうとする気持ちに待ったを掛けるんですよ。謎めいた雰囲気は十分なんですけどね。何か音声のカーテンで遮られているようで気持ちが離れます。そして謎の行動。徐々にその意味は判明して行きますが、抑揚があるようでないようで、二時間耐えきれるのかと不安にもなります。それにいい刺激をもたらしたのが存在感のある記者でしょう。無味無臭に近い映像にピリッと辛い味を添えてくれます。見る側としてはむしろこちらの方がメインでも良かったんじゃないかって思えるほど。いずれにしても難解な映画ではありますね。 🦍本日のゲス
今年の一月から、つまりは2024年に配信が始まったのが本作で当然のことながら映像はラスト同様スカッとしてクリアです。主演は「ジュマンジ」でお馴染みのケビン・ハート。コメディアンで俳優でもある彼が泥棒集団のボスで奮闘します。個人的には「ワイスピ」と「オーシャンズ」をブレンドしたような印象。ちなみにF・ゲイリー・グレイは「ワイスピICE BREAK」の監督でもあります。もちろんカーチェイスはありませんが、ボートや飛行機での攻防はなかなかの緊張感も加わって文字通りクライムアクションを楽しめます。と言ってもどことなく安心感も漂うのか手に汗を握るというほどでもありません。血圧も急上昇するほどでもないので割とリラックスして見られる娯楽作品ではないでしょうか。俳優陣もそこそこの顔ぶれが揃ってます。何に出たと記すと残りの文字が終わってしまうので、ご自身でチェックしてみてください。上演時間は106分。 🦍
74年公開ということですので50年前になるんですね。TVドラマは見たような記憶はあるんですが、映画の方は初見となります。もちろん西城秀樹主演で大ヒットしましたから本作は知っています。まだまだこれからの63歳での急逝は多くの人に衝撃を与えたのではないでしょうか。エネルギッシュな彼だけにとても驚いた記憶があります。いずれにしても残念で仕方がありませんね。そんなエネルギッシュでギラギラした彼を本作では堪能することが出来ます。悪ぶれた感じがなかなか様になってます。原作は数々の劇画、漫画で名を馳せた梶原一騎。さすがに50年前ですから映像や見せ方に時代を感じますが、今見るとそれが新鮮にも見えます。相手役の愛を演じるのは役名と同じ早乙女愛。テロップに(新スター)と出るのも面白いです。調べたら彼女は西城よりも若い51歳で亡くなっているんですね。そんな若き日の二人を本作で振り返るのも良いかと。 🦍本日のマ
ドキドキハラハラが最後まで続いて下手なホラーよりもよっぽどスリリングなクライムサスペンスです。オリジナルは韓国映画でつまりはリメイクなんですが、日本でやる前に中国、そしてフランスでもリメイクされているんだとか。確かに映画を見れば頷ける話かもしれませんね。飽きさせずに最後まで行くという展開は見応え度十分というか十分すぎるほどです。主演は岡田准一で迫真を越えた演技が素晴らしく、その驚愕な進行に思わず驚きのあまり笑ってしまいそうになります。とにかくオープニングから見ているものを鷲掴みにしますね。一気に物語に引きづり込む。クールでカッコいい岡田准一は本作では存在しません。日本版の公開は2023年。上映時間は約二時間です。間違いなく人に勧めたくなる映画で、是非ともオリジナルの韓国版も見てみたい。ただし、吹替があればですが。でもひょっとすると字幕でも良いかなと思わせる映画ですね。 🦍本日のマイページ
オープンカーから颯爽と飛び降り台詞少なめの渋い印象のある裕次郎だが、本作は1963年公開とあってとにかく若々しいの一言に尽きる。原作は堀江謙一の手記で映画公開の前年に三ヶ月かけて太平洋を単独無寄港横断に成功。従って実話を基にした作品ということになる。なお本作は石原プロモーション映画製作第一回作品とのこと。監督は市川崑である。その市川は本作を失敗作と評したらしいが、見ている分にはそんな印象は受けなかった。無鉄砲にチャレンジする若者の勢いや苦悩は十分に感じられたし、自然との格闘シーンも迫力があり、ふと目的こそ違えど老人と海が頭に浮かんだりもしただろうか。大冒険と裕次郎を堪能する一本であることは確かで、大袈裟にいえば映画の8割方は裕次郎の関西弁という感じだ。ひとりぼっちでありながら一人舞台とも言える。他の登場人物はすべてが裕次郎の陰に隠れてしまうほどの魅力を全面的に感じるはずだ。 🦍本日のゲス
似たようなタイトルはいくつかあれど、かつてオカルト映画で世間を震撼させ今は金字塔として名高い名作に迫る、そして物語が関連しているものはほとんどない。しかし、2023年に公開された本作はれっきとした1973年の直接の続編で悪魔に憑りつかれたリーガンの母親役を演じたエレン・バースティンが再登場している。それなりに年数も経過しているためしばらく誰だかわからないほどだった。元女優、そしてリーガンというキーワードでピンと来たが、現在はなんと91歳。まだまだいろんな映画に出られるのではないかと今回の作品を見て思った。ただ、作品自体はあくまで続編と言いながらも、あの背筋を凍らせるほどの恐怖までは継承していない。悪魔云々の前に家族愛の方が勝っていて、肝心の悪魔が弱まってしまった印象である。おススメ度は低いものの、73年の作品をご覧になっている方ならば一度見ておいても損はない気がする映画である。 🦍本日の
公開は2023年で水木しげる生誕100年記念作品なんだそうです。小さい子供が鬼太郎をどれだけ知っているか、なんて思ったりもしますが、ベースとなったのは2018年のTVシリーズなんだとか。6年前ですよ。その頃にもやっていたのかと、むしろ当時見ていた大人がビックリしたりします。となれば今の子でも十分知っているってことでしょうね。古い鬼太郎しか知らない者には、クリアな映像がまず新鮮です。そして物語も壮大で大人向け。何か鬼太郎というよりも「犬神家」のアニメを見ているような気分です。少なからずそう思われた方もきっとおられるのではないでしょうか。あくまで誕生ということなので、メインの鬼太郎はちょっとしか出て来ないんですよね。もうちょい役ってくらいで。それでも慣れ親しんでるから登場した時の存在感は相当なものです。それがまた良い感じで作品に花を添えてる。誕生の経緯をじっくりとご覧になって下さい。 🦍本日
2023年公開の本作でゴジラシリーズではなんと37作目に当たるのだとか。そして第96回のアカデミー賞では邦画では初となる視覚効果賞を受賞。それだけでも一見する価値は充分にあるのではないだろうか。それにしてもタイトルが斬新というかユニークで当初どのように読んだらいいのかと戸惑った人も多いはず。マイナスワンと読み戦後ゼロになった日本にゴジラが現れることでマイナスに突き落とすという意味があるらしい。これはもう泣きっ面に蜂どころの話ではない。なお本作にはモノクロ版が存在することを後々知った。戦中戦後の時代背景を考えるとむしろモノクロで見た方が味わいやゴジラそのものの迫力が増す気もする。映像はさすがに賞を取っただけあって過去の作品の中では群を抜いていて、同時に戦争にまつわる歴史映画も楽しめるのも面白い点だ。ゴジラ生誕70周年記念作品でもある本作をゴジラにあまり興味のない人にも見て頂きたい。 🦍本日
2024年の今年に制作されたドラマ映画は二時間越えという時間でありながら、見ているものを知らず知らずのうちに物語に引き込むことでその時の流れを頭から消し去ってしまう。決して軽い話ではない。ただし、登場する人物のコミュニケーションとも言えるやり取りがその重さを多少緩めてくれ、悲しみの中にも光を見出すことが出来る。辛さを心地良さの両立。この不思議とも言えるバランスが本作の魅力の一つではないだろうか。主演は長澤まさみ。年齢を重ねるにつれ円熟味を増す彼女の周りをこれまた演技には申し分ない個性派の俳優たちが固める。生々しい話が中心ではあるが、核心の部分はファンタジーとなっているので不可解でツッコミどころはあるものの、あえてそれには蓋をしても良いとさえ次第に思えて来るはずだ。それぞれの人生や生き様をじっと見守ってやる。深く考える必要もないのである。心地いい映画を見た。そんな余韻がある。 🦍本日のゲス
2004年の公開の本作を見るのは何度目でしょうか。と言っても二桁は見ていません。前回見たのも記録によると2018年ですからもう6年前。そのため記憶も断片的でところどころを覚えている程度。それでもこの両者の対決は相も変わらず胸躍らせてくれます。もちろん最初に見たほどでは当然ありません。この映画の制作が決まった。そしていざそれを目の当たりにした時はまさに夢の対決という高揚感で一杯になったものです。どちらの強さもそれぞれの映画で十二分に見ていましたからね。どんな戦いになりどう決着するのか。考えただけでもワクワクして興奮したものですよ。「エイリアン2」のアンドロイド役で登場した人物が社長で出演したりしているのも面白いところで、人間、プレデター、エイリアンとそれぞれのキャラをしっかり描いているのも本作の良さではないでしょうか。怖さの中にもカッコよさも混じって最後まで楽しめる一作でしょう。 🦍本日の
これでようやくシンのシリーズは見終わった感じじゃろうか。さすがにシン・タイガージェットなんてのは出てこんじゃろうが、サーベル持って暴れるなんてのもちょっとばかし見てみたい気もするのぉ~。スナックは要らんからカードを売ってくれとお願いしたことを思い出しながら見たんじゃが、ことわざとは真逆に新しきものを見て古きを知るってところかの。確かにあの頃と違った斬新さがあるかのぉ。でもそれでいて懐かしいんじゃよ。映画は2023年に公開になったって話じゃから、やっぱり造りは昔とは違うのぉ~。はっきり言って子供にゃ刺激が強すぎるってもんじゃろ。ヒーローでありながらヒーローらしからぬ人間臭さが当時を知った大人向けって感じじゃ。音楽も耳に懐かしいじゃが、見ているものは新しい。まさにシンってところじゃないかの。それと見ていて驚いたのはケイかのぉ~。思わずロボット刑事が友情出演したって思ったわい。 🦍本日のマイペ
こ洒落たタイトルからして邦画というよりも海外を意識しているのではないだろうか。オープニングからの展開もしかりでノリはあちらの映画。ただし、そこに日本らしさが随時漂っていて正直なところ作風的には奇抜さがあって面白いが、どっちつかずの感が緊張感を薄めてしまう。いわゆる中途半端な立ち位置と言えば分かり易いか。リアルな怖さもさほどでもないので、犯罪や任侠の入門として興味はあるが一歩踏み出せない人にはお勧めかもしれない。演技は悪くないものの、西島秀俊の元ヤクザは無理があるような気がする。むしろそれを頼って来たチンピラの存在感の方が光り輝いていて印象は大だ。公開は2022年。上映時間は二時間強とそこそこのドラマを盛り込める時間だが、ツッコミどころが多いせいか、見終わった後には不完全燃焼のモヤモヤ感がどうしても残る。怖さ半分、痛快さ半分、つまりは期待も半分程度で見ると楽しめるだろうか。 🦍本日のゲスト
この手のゲームに夢中になったのはディテールもチープな昔の話。もちろん名前は知っているし、購入を迷った時期もあるが実際にプレイしたことは無い。ゲームでの腕前が秀でている。そんなプレーヤーを実際の車に乗せて走らせたらどうか。いかにも映画に適したかの脚本でゲーマーでなくても車好きならば興味をそそられるのではないか。しかし、これは実話だというテロップが一度画面に出るや、抜いていた肩に自然と力が入る。2023年の公開とあって映像は文句なし。特に実写からゲームのシーンに切り替わるところなどは目を見張るものがある。最後に出るのがルマンというのも良い。赤と白のモチュールの文字が整然と並んで目にも鮮やかだ。このフランスのオイルは十年以上愛用していたこともあり、自ずと気分もレース同様盛り上がりを見せる。人間関係、レース、ゲーム、いろんな要素を盛り込んで楽しませる実話ムービーを堪能出来るはずだ。 🦍本日のゲス
ああ、ついに映画になったんじゃな~って思ったわい。若い人は知らんじゃろうが、戦争が終わったことも知らずにずっとフィリピンのルバング島で過ごしていた兵士がおって、その史実を基に作られたのがこの2021年の映画じゃ。もう三年も前になるんかいの~。知らんかったわ。内容からして完全な邦画じゃと思ったら監督も脚本も外国の方だったって言うんじゃから驚いたわい。一応制作国には日本も参加しているようじゃがのぉ。どうりでカメラのアングルってのか映りというのか日本の映画らしからぬ雰囲気が感じられたってことになるわけじゃ。もっともこれが日本映画なら端折って二時間を切るじゃろうが、こちらはほぼ三時間じゃ。それでいて飽きさせずに画面に集中させるんじゃから立派んもんじゃ。久々に良い大作を見た満足感でお茶を飲むのも忘れたわい。とりあえず長いから小用だの一服休憩は間に挟みはしたがの。唸る映画じゃったの。 🦍本日のマイペ
つい先日原作を読了し、映画化されていたことを知り視聴することにした。原作は橋本紡の小説。物語のほとんどが日常を描いていて、水のように喉を通る。悪く言えば味気ないとなるのだが、その理由の一つに抑揚が控えめということもあるのだろう。淡々と進んで行く物語と映像にするとどうなるのか。これが一番の興味を引いたところでもあり、期待した部分でもある。見始めてまず思ったのは、この手の小説は映像化した方が理解しやすいということ。視覚と聴覚とで情報を得られるため、脳の中で描こうとしている苦悩が時間を追うごとに鮮明になっていく。映画によっては作風をガラッと変えることも珍しくはないが、本作に関してはほぼほぼ原作に忠実な仕上がりになっているような気がした。公開は2015年。個人的には父親役の小市慢太郎がいい味を出していて、その表情についつい見入ってしまった。中心的な若い男性二人の影を薄めるほどだ。 🦍本日のマイペ
さすがに云十年も経ったんだなと画面を見て思ったわい。なんでもシンなんてのが巷では流行ったらしいがの。ワシなどはついインドの猛虎とか新しいところじゃと南斗聖拳の使い手を思い出すがの。いずれにしても子供の時にこんなのを見たらさぞかしぶっ飛んだことじゃろう。すべてシンかというとそうでもないところがまた憎いんじゃ。当時を思い出させるシーンもちゃんと盛り込んであって、このあたり往年のファンも大事にしてるって思ったわい。胸の辺りの飾り物がないのには驚かされたが、背中のファスナーがないところも含めてシンってことなんじゃろう。それにしても大盤振る舞いじゃった。これでもかと怪獣が出て来る。もっとも怪獣よりも巨大化した長澤まさみの方が驚いたがの。真上を歩いていく時なんかはついつい見上げて脈拍が上がったもんじゃ。婆さんの視線を感じて慌ててお茶を飲んだがの。2022年の映画はまさにシンだったの。 🦍本日のマイペ
さぁ、やってまいりました。一時期流行ったタイトルでリングサイドの空きを埋め尽くそうというプロモーターの作戦が功を奏するか。まさにニー・ゼロ・ニー・ニーに幕を開けた決戦に注目が集まるわけですが、オーッと!いきなりゴングが鳴る前から乱闘かっ!リングが傾いて雪崩式に物が落ちていくぞ。観客を掴もうとしている作戦か。しかし、CGがあまりに安っぽいぞ。これはレンタルショップで借りて来た人は思わず顔面蒼白か。やっちゃったと口をあんぐり開け帰ろうと席を立った時に開始のゴングだ。90分一本勝負が始まった。オーッと!これはどうした!急にB級がA級になったかの映像に今度はお目目が見開いたぞ。これはちょっといい試合になる。そんな予感のまま落ち着いた立ち上がりを見せていたら途中から試合展開が怪しくなって来たっ。王道のパニックスタイルにホラーが組み合わさったツープラトン攻撃。カウントが入る。ワン・ツー・! 🦍本日の
製作は2023年。原作となったのは2020年の全米図書賞の最終選考に残った小説とのことで、筆者はルマーン・アラム。その小説をお気に入りに加えたと元大統領のオバマ氏が発表し注目を浴びたのだとか。作品は約二時間半と見応えのある時間で何章かに別れて進められていく。ただし、話が過去に戻ったりすることもないので物語はそのまま週末を描いていく。その週末に豪華な別荘を借り家族でのんびり過ごそうというところから始まるのだが、穏やかな気分でいられるのはこの辺りまで。主演はジュニア・ロバーツ。そしてその夫をイーサン・ホークが演じる。原因不明の不可解な出来事にのんびりしたそれまでの空気が一転。そこからは見ている側も事態の把握に頭脳をフル回転させられる。ぎくしゃくする家族。つくづくわからないということは怖い事なのだと痛感させられる。その出し惜しんだかの展開が見事でラストまで心拍数が落ちることはない。 🦍本日のゲ
マーダーケースという意味は分かりませんが、原作は東野圭吾の「レイクサイド」でだいぶ前に読んだことがあります。それほど厚い本ではなかったものの印象薄だったのか記憶はすでに曖昧です。公開は2005年ということなので映像はそれなり。だけどこの物語に今時の鮮明の映像は不要とも思いました。このくらいが雰囲気が出る。役所広司や柄本明と言ったベテラン俳優陣がとにかく見せてくれます。別荘で殺し、加えて薬師丸ひろ子も登場するので、つい「Wの悲劇」を思い出し頭が混乱しましたが、どういう状況で何が起こってと何を訴えたいのか、そんなところが映像からよく伝わって来て映画自体はなかなか面白かったですね。自分だったらどうするのか。そんなことも考えながら見ていました。なるほどと思った時には唸ってしまう。そんな映画です。年内は無理としてももう一度本棚に置かれた原作を読んで見ようかという気になりましたね。 🦍本日のマイペー
公開は2023年とあって映像は迫力も十分。終戦まじかに迫ったドイツでの話をサスペンスタッチで描いている。ドイツ軍の脱走兵が逃げるところから始まるのだが、この辺りもただならぬ緊張感が漂っていて、つい当たりを引いたと予感させる。展開としては面白い。ただ、あくまでこれは映画として見ているからで、戦争自体を喜んでいるわけではないことを付け加えておく。しかしながら、ナチスのお偉いさんは存在感が抜群で良い。悪は悪いほど映える。まさにこのノリである。とは言え、少々欲張った作品であることも確か。結果的にはうまくまとまった感はあるものの、結局はなんだったのかという疑問が残る。二時間を超える大作でなかったのが幸いだろう。ただし、つまらなくはない。ドイツがドイツの戦争をブラックユーモアを交えて制作した。ワンフレーズで語るならばこんな映画だろうか。いずれにしてもこういうのは映画だけにして欲しい。 🦍本日のゲスト
奇しくも脱出するような映画が続きました。加えて自らのオペ。それも太腿というのだから偶然ながら違った怖さがありますね。2023年の本作の主演は中島裕翔。酔っぱらって空いていたマンホールに落ちる。あとはどう出るか。一見するとそんな単純なストーリーをどこまで面白く見せるかって感じでしょうが、それではあまりに芸がないというのが製作側の意見でしょう。確かに面白いのは落ちてからで、そこからの展開は想像を超えるものでした。結婚を明日に控えた好青年からの変わりようの演技はなかなか素晴らしく見せてくれます。SNSを上手く駆使するあたりは今時って感じですかね。そんな便利な反面、この映画では怖さも教えてくれる。そして終盤の思わぬ展開です。99分と映画としては短めながら見応え度は悪く無く、見ているうちにグイグイ引き込まれていきます。限られたセットと少ない登場人物。それでも面白い映画は作れるんでしょう。 🦍本日の
スペインの映画だなんてちょっとなめてたんだけどさ。これはもう一級のパニック映画と言っていいじゃね~か。2023年の今年だからさ。映像も文句なし。とにかくリアルで最後まで目が離せね~よ。緊張感はオープニングからずっと続いて、息を抜く間もほんの僅かってんだから、気の弱い人は見ちゃダメだな。残酷なシーンもあるから妊婦さんなんか特にダメ。って言っても頑張るのは妊婦さんなんだけどさ。崩壊した国から逃げるってんで、コンテナに乗り込んだまでは良かったんだけど、いや、もう乗り込む前からどうなるんだって感じだったよな。お腹には赤ちゃんがいるし、彼とは別れ別れ。ただでさえ怖いってのに一人で漂流なんだからさ。実際は二人か。途中で生まれちゃうんだよ。そこからの彼女は頑張ったね。母は強しって感じだったな。もうすっぽんぽんで体当たりの演技でつい頑張れって応援しちまったよ。一回見ておく映画だろうね。 🦍本日のゲストペ
東野圭吾原作の文庫本はズシリと重く寝ながら読んでいると危険なくらいです。現在、しばらくぶりに二度目を読んでいまして2011年公開の映画も二度目になります。2009年には韓国で一足先に映画化されています。こちらも以前見たことがありますが、出来栄えは良い。むしろ日本版よりも良いのではと思ったくらいです。ただ、読んでる本が最終に近い事や、一度映画も見ているということもあって、初見よりも映像への入り込みは良く、149分の時間すら短く感じられます。主演の堀北真希さんも怪しい美人という雰囲気をよく出していて、存在感がありましたね。さすがにあれだけの長編ですから、端折ったり設定を変えたりしないと二時間強には収まらないわけですが、それでもうまくまとめてあったんじゃないでしょうか。ドラマや舞台にもなったヒット作です。じっくりと腰を据えて読むには相応しい一冊、そしてお勧めしたい一本だと思います。 🦍本日のマ
副題で引っ張ろうなんて意図が感じ取れますね。とにかく長いです。ただし映画そのものはそれほど長くもありません。いわゆる位置づけ的にはB級ってことになるんでしょうが、良い感じで箸休めになるんですよ。時間を繰り返す映画は他にももちろんあって、そんな映画を思い浮かべていると話の中にちゃんと出て来る。つまりはそれらよりも当然新しいということになります。公開は2022年の10月。ちょうど一年前くらいですかね。仕事とかに行ってると毎日似たような繰り返しで、気付くとひと月が終わっている。これは誰もが感じるところじゃないでしょうか。それをコメディタッチで描いたのが本作ってことになります。登場人物も同じ社内だけと少ないものの、似たようなシーンを何度か見せられても意外とこれが飽きないんですよ。次にどうなっていくのかという期待を感じさせるからなんでしょうね。それをどう抜け出すのかも面白かったです。 🦍本日のゲス
こういう映画はそっとしておいて欲しいっていうのが率直な感想かしら。角川映画40周年記念作品なのはわかるけど、あの頃の栄光にすがっているようでなんだか寂しさも感じちゃう。橋本環奈ちゃんは可愛らしいし、映画初主演だから贔屓目に見たいけど、やっぱりある程度の線引きがしてあってそれ以上は踏み込めないって演技を見て思っちゃったわ。一生懸命なのは伝わってくるんだけどね。映画そのものがコメディタッチだし、シリアスな演技も不要なんでしょうけど、何かが物足りないって感じね。もちろんそれは彼女に限った話じゃなく、いろんな部分から見えて来ちゃうのよね。やくざとお笑いってこの相反するところがこの映画の魅力なんでしょうけど、このバランスが難しいところね。間違えるとどっちつかずで中途半端になっちゃう。2016年と驚くほど古くないので映像はそこそこ奇麗。でも二時間近い時間は必要だったのかって思ったわ。 🦍本日のマイペ
第一章と宛ら小説のように話は進んで行く。主人公はほとんど声を出すこともなく、ひたすら画面から流れて来るのは心の声である。一言で淡々とストーリーは進んで行くのだが、そこには絶えずスリリングな緊張感が漂い続けている。それが今年公開になった約二時間の映画だ。主演はマイケル・ファスベンダー。どこにでもいるような普通のいで立ちながらどこかただ物ではないといった雰囲気が逆に怖さを醸し出している。特に第一章の念入りな準備の過程には見ている方が生唾を飲むほどだ。それからの手際もまた鮮やかで思わず唸ってしまう。やはり証拠となるものは残してはいけないということだろう。だが、ターゲットを外したことで思わぬ事態になる。冷酷で感情移入をしない。名を変え場所を変え、淡々と自分の仕事を全うしていく。なぜか似たような展開ながらついつい引き込まれてしまう不思議な魅力を持った映画で時間経過が早く感じる。 🦍本日のマイページ
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