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『万葉集』と『星の王子さま』の共通点? ──日本では、作家のリービ英雄が『英語でよむ万葉集』という新書を書いています。『万葉集』の全訳に取り組む詩人・翻訳家のピーター・J・マクミランも『英語で味わう万葉集』という新書を書いています。日本人が英語で『万葉集』を読むのを推奨しますか。 推奨はしません。いちばん重要なのは、どんな言語でも構いませんから『万葉集』を読むことです。でも、なぜ英語なんですかね。これも『万葉集』は簡単だから、英語にしてもいいという意識の表れだと思いますね。それはいいことでもあれば、悪いことでもあります。 やはり面白いのは、英語で味わう対象が『古今和歌集』ではなくて『万葉集』だというところです。 たぶん『古今和歌集』の日本語は、やはり教育の場で勉強する対象のひとつですので、当時の日本語といまの日本語には一種のつながり、連続性があるという意識が働くのだと思います。 でも奈良時
──フランスのどちらのご出身ですか。 いちおう、パリの出身です。パリ郊外のヌイイで生まれ、シャトネで育ちました。高校でパリに移り、それからずっとパリで学業を続けてきました。 ──日本に関心を持ったきっかけは何でしたか。 子供時代の友達のお父さんが、日本語の先生だったんです。その友達の家に行くたびに、日本の食べ物や本、DVDなど日本の文化との出会いがありました。 そこで初めて「おにぎり」というものを見たとき、「それって、本当にそうやって食べるんですか」と半信半疑でしたが、食べてみると、うまいことがわかりました。 DVDは、黒澤明の映画が多かったです。小津安二郎の映画も見ていたと思います。『東京物語』は、子供が見てもちょっとわからないかもしれないので違ったかもしれませんが(笑)。そういったところから日本に興味を持ちはじめました。 高校のとき、その友達が日本語の勉強を始めたので、自分も始めました
米ネバダ州の砂漠の荒野で開催される音楽とアートの祭典「バーニングマン」。 毎年夏の終わりに開催される同祭典のチケットは、販売されるやいなや、すぐに売り切れることで知られてきた。 電気も水道もガスも通っていない陸の孤島に、祭典中の7日間だけ巨大な街を作り上げ、世界各地から集まった数万の人々と過ごす経験を「一生に一度は経験したい」と思っていた人は多かったはずだ。 過去10年ほどは、メタCEOのマーク・ザッカーバーグやテスラCEOのイーロン・マスクなどの億万長者からハリウッドスター、そのほか多数の有名人やインフルエンサーなども参加しており、人気が沸騰していた。 しかし、今年は開催前から「2011年以来、初めてチケットが売れ残っている」と報じられていた。
2023年秋、ヨーロッパ某所。あるセキュリティ・オペレーション・センターが、ある事態を通知した。通知を出すことこそセキュリティ・オペレーション・センターの本業だ。その役割はシンプルで、コンピューター・ネットワークの利用者を追跡し、組織を守ることである。 セキュリティ・オペレーション・センターは、しばしばその頭文字から「SOC」の略称で呼ばれる。SOCの仕事は、いうなれば、モニター画面の前に座る、ショッピングモールの夜間警備員のサイバーセキュリティ版だ。居眠りしないように気をつけながら監視、待機している。 さて、その事態とは、監視していた会社のある職員のアカウントが、ランダムなパスワードによってログインを試みられたというものだった。たった1日のうちに数千回の試行がなされたという。これは怪しい。SOCはその企業にむけてこのログインの試行と失敗を通知した。 このSOCも、不正ログインを試みられた
勝手に「性的コンテンツ」にされる女性たち 韓国ではいま、ディープフェイクによって性的な画像や動画に顔をあてはめられ、テレグラムのグループチャットで拡散される性犯罪に、大勢の女性が巻き込まれている。 知らぬ間に被害者となった女子生徒がいるとされる数百もの学校のリストが、Xで公開されている。この投稿内容の事実確認はまだされていない。だが、被害にあわないようSNSから自分の写真を削除し、また新しく投稿もしないよう、各学校が学生らに注意を促す事態となっている。 韓国紙「ハンギョレ新聞」によると、こうしたディープフェイクを使った性犯罪のターゲットには「国内最大規模の大学の学生から、中学や高校の生徒たちも含まれている」という。また、女性の軍人や教師、看護師など、特定の職種の女性にターゲットを絞ったチャンネルも多数確認された。
あくびは、それをしようと考えるまでもなく、口を大きく開けて息を深く吸い込んだときに自然と出てきます。あくびが出るのは、疲れていたり退屈していたり、目が覚めたときだったりします。その回数は、1日に6〜23回が多いようです。そして、あくびをするのは人間だけではありません。動物もあくびをするのです! 誰かがあくびをしているのを見たときにもあくびが出るというのも、よくあることでしょう。これは「もらいあくび」と呼ばれます。 こうした「もらいあくび」は、とくに意識しなくても「反射」と呼ばれる体の反応で、自動的に起こります。とはいえ、生まれたときからそれが備わっているわけではないことが科学者たちの研究によってわかっています。
子供を道路で遊ばせてみたら… 2009年夏、イングランド南西部の中規模都市、ブリストルのグレヴィル通りに住む2人の母親、エイミー・ローズとアリス・ファーガソンは奇妙な苦境に陥っていた。というのも、家の中で子供と顔を合わせすぎるのだ。 「もう、なんでいるの? という感じでした。どうして外で遊ばないの? って」とローズは語る。 友人同士であった2人は、ひとつの実験をしてみることにした。ある6月の午後、家の前にある400メートルほどの道路を、放課後の2時間だけ自動車通行止めにするよう申請したのだ。パーティやイベントのためではなく、ただ通りに住む子供たちを外で遊ばせてみようとしたのである。 ゲームやアクティビティはあえて用意しなかった。もしそうすれば、実験の目的が損なわれると思った、とローズは言う。「路上で遊ぶ時間と場所と許可を与えてみて、何が起こるのかを見てみたかったんです」 結果はめざましいも
8月26日に開幕したテニスの全米オープン。大坂なおみ(26)がニューヨーク・クイーンズのコートに姿を現したとき、彼女にはたくさんのリボンがついているだろう。 まずジャケットの背中に大きなリボンがひとつ。そしてウェアには、4段のフリルの上にリボンが結ばれ、シューズも小さなリボンつきだ。 このスタイルを手がけたデザイナーのユン・アンは、コンセプトを練る際、大坂にこう尋ねたという。
日本を訪れる外国人旅行客がその美味しさに感動してしまう食べ物の一つが、コンビニで売っている「たまごサンド」だ。日本人にとって普通のサンドイッチが、なぜこれほど外国人の舌をうならせるのか? 香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」の記者が人気の秘密を探った。 ついに米国のセブンでも発売 米国よ、おめでとう! 日本で「たまごサンド」と呼ばれている、あの絶品たまごサラダサンドイッチが、全米のセブンイレブンで販売される日が近いようだ。 2024年7月、米セブンイレブンは、海外の店舗と協力して日本を含む各国の独自商品を米国の店舗に導入すると発表した。 この発表以来、TikTokではカリフォルニア州オレンジ郡のセブンイレブンでたまごサンドを見かけたという「目撃情報」が相次いで投稿され、全米発売への期待が高まっている。 たまごサンドは日本を訪れる外国人旅行者の間で絶大な人気を誇る。香港拠点にしてい
日本の自動車メーカーの危機感 日本の自動車メーカーは、中国の電気自動車(EV)メーカーの急成長ぶりに「慌てふためいて」おり、より速やかにイノベーションを推し進めなければ「追う」一方になると強い危機感を抱いている。そう話すのは、ソニー・ホンダモビリティ株式会社の代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO)の水野泰秀だ。 また、日本企業は保守的な企業文化を変える必要があると水野は言う。そして、ここ数年で世界有数の自動車輸出国に名を連ねるようになった中国のライバル企業に遅れないよう、製造業は飛躍的な進歩を遂げなくてはならないと訴える。 「中国のライバル企業はきわめて強力で、その推進力と実行力に大きな脅威を覚えています」。水野は、都内にあるソニー・ホンダモビリティ本社でそう語った。 「日本の自動車メーカーは、新車発表が近づくと、臆病になったり、神経質になったりしますが、そうした態度は改めなければなりま
外国人労働者の存在は、日本にとってますます欠かせないものとなっている。だが一方で、彼らを取り巻く日本の政策は短期滞在のみに焦点を当てており、労働力の確保という点では他国に後れをとっていると、米紙「ニューヨーク・タイムズ」は指摘する。 労働力は切実に必要とされているが… ンゴ・タジンはよりよい未来を求め、内戦で引き裂かれた母国を脱出しようとしていた。彼女が定めた目的地は、日本だった。 彼女はミャンマーで日本語を学び、国内最高レベルの大学で化学の学位を取得した。しかし、日本に渡ってからは、中規模都市の介護施設で入居者のオムツ交換や入浴介助をする仕事を、喜んで引き受けたのだった。 「日本に住みつづけたいのは、はっきり言うと安全だからです」とタジンは言う。彼女はいずれ介護福祉士の国家試験に合格し、有資格者として働きたいと考えている。「それで家族にお金を送りたいんです」 人口の減少と高齢化により不足
モサブ・ハッサン・ユーセフ 1978年、ヨルダン川西岸のラマッラで、イスラム集団「ハマス」の創設者、シェイク・ハッサン・ユーセフの長男として生まれる。少年時代からパレスチナの抵抗運動に身を投じ、イスラエル軍に何度も捕えられるが、イスラエル総保安局シンベトに協力するようになる。2007年に渡米し、2010年に米国に亡命。 著書に『ハマスvsイスラエル 何が彼らを争いに掻き立てるのか?!』(オリジナルは、『ハマスの息子』)がある Photo: Noam Galai / Getty Images イスラエルに寝返った「王の息子」 ハマスの7人の創設者のうちの一人、シェイク・ハッサン・ユーセフの長男であるモサブ・ハッサン・ユーセフ(46)。パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区の中心都市ラマラで生まれた彼は、痛烈なハマスの批判者として知られる。 パレスチナの抵抗運動に参加してきたモサブは、イスラエルに
訪日観光客が戻ってくるのを待ち望んでいたはずなのに、インバウンド消費が回復しつつあるいまの日本では、オーバーツーリズムを嘆く声が目立つ。この背景には、コロナ前とは異なる経済事情を経験している日本人の複雑な心境があると、英経済紙「フィナンシャル・タイムズ」は指摘する。 日本は、訪日客で自国が賑わう現状を喜びつつも、オーバーツーリズムを憂慮しはじめた。 訪日外国人用と、それより安価な地元住民用の価格を設定する二重価格制度についても、「妥当だ」「いや差別だ」「むしろ自滅を招くものだ」と、活発な議論が巻き起こっている。 この一方、政府が長らく同じ政策を維持し続けたせいで、かつては身軽だった日本人の海外旅行はコロナ以前のわずか6割に留まる。 膠着状態にあった日本経済は、いま大きな危機に直面している。自国の通貨である円と貿易の脆弱性が露呈したのだ。 日銀史上「最も議論を呼ぶ」決定 7月の日経平均株価の
米「ニューヨーク・タイムズ」紙によると、2年前まで無料動画配信Tubiについて、「詐欺なのか? ウイルスをまいているのではないか?」と疑う人が多かった。いま、このTubiは視聴者を増やし、同業のアップルTVを凌ぎ、ディズニープラスと拮抗するレベルに成長。追いかけるは、ネットフリックス、アマゾンプライムビデオ、フールー、Youtubeのみとなるほどに急拡大している。 Tubiはメディア大手フォックス傘下の完全に無料で見られる動画配信で、会員が支払う会費ではなく、広告収入を収益源とする。アカウントを取得する必要がなく、登録なしで簡単にすぐに見られるのが特徴だ。 英メディア「BBC」によると、Tubiは2024年中に英国に進出することを決めた。英国内でもTubiの2万以上の映画やドラマを無料で視聴することが可能となる。
中東情勢が悪化している一因に、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の強権的な政治があることは明白だろう。では何がネタニヤフをそのように駆り立てているのか。元朝日新聞政治部長の薬師寺克行氏が解説する。 先進的な民主主義国と呼ばれる国々のあいだで、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相ほど嫌われている為政者はいない。とにかく自己中心的で、我が道を行く政治家だ。 2011年、フランスで開かれたG20サミットの共同記者会見を前に、待機していたフランスのニコラ・サルコジ大統領が、隣にいた米国のバラク・オバマ大統領にこう語りかけた。 「ネタニヤフはうそつきだ。もう耐えられない」 するとオバマは、「うんざりしているでしょうが、私は彼と毎日やりとりをしなければならない」と返したという。 2人とも、イランの核開発問題やパレスチナ問題でネタニヤフに振り回されていたため、つい本音が出たようだ。 2015年には
米大統領選の民主党全国大会2日目、大トリを飾ったのはスピーチの名手として知られるバラク・オバマ元大統領であり、期待を裏切らない演説で会場は沸いた。 だが、おそらく彼以上に聴衆をしびれさせ、中継番組のアンカーや識者をうならせたのは、妻ミシェル・オバマのスピーチだった。 彼女のすぐ後に登壇したバラク自身、プレッシャーを感じて、「ミシェル・オバマの次に演説しようとする愚か者は私だけですよ」と自虐ジョークを飛ばしたほどだ。 「黒人の仕事」でカウンターパンチ ミシェルは当然のことながら、民主党の大統領候補に選ばれたカマラ・ハリス現副大統領を称え、なぜ彼女に投票すべきかを訴えた。だがそのスピーチのなかで最も力強かったのは、そうしたハリスの資質と対比して、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領に鋭い口撃を華麗に放ったところだ。
2024年7月、英航空会社ヴァージン・アトランティックが、上海〜ロンドン便の就航中止を発表した。25年間にわたって中国への就航を続けてきた同社だが、これによって中国市場から完全に撤退する。 シンガポール紙「聯合早報」は、ここ数ヵ月で同様の決断を下した航空会社をリストアップして報じる。8月初旬には、同じく英国のブリティッシュ・エアウェイズが1年間のロンドン〜北京便の運休を発表した。その1ヵ月前には、ロイヤルブルネイ航空が10月末からの北京発着便の一時運休を決め、オーストラリアのカンタス航空も7月末以降、シドニー〜上海便を運休している。
社交の場面でドギマギした経験は誰にでもあるだろう。だが、なかにはそうした場面で不安になりすぎる人もいる。「社交不安」とは何か、どう緩和できるのか、米国の臨床心理学者が解説する。 「パーティに参加すると、全員から見られていると感じます。鼓動は速まり、顔は赤くなり、胃も痛くなる。みんなが私を批判しているに違いない。私の容姿から、歩き方、話し方、食べ方までも。 そのうちに、社交的な場をますます避けるようになりました。不安に耐えられないからです。この孤立感に心が折れそうです」 こういった話を、社交不安を抱える私の患者たちからよく聞く。心理学者の私は、社交不安が、最も多い受診理由のひとつになっていることに気づいた。パンデミックも相まって、ソーシャルメディアや人とのバーチャルな関わり方が増えてきてからはなおさらだ。 社交不安症は、米国では2番目に多い不安障害だ(特定の恐怖症に次ぐ)。米国では成人および
「養ってくれる男」を見分ける方法 カリフォルニア・サンディエゴ在住のカーラ・エリア(23)は、自称「人間関係の専門家」で「デーティング・コーチ」だ。裕福な男性と結婚した彼女は、自分のようにそうした男性と結婚する方法を伝授することがビジネスになると気づき、自身のウェブサイトを立ち上げた。 彼女が強調するのは、女性がデートすべきは「扶養者の精神」を持った男性だということだ。英紙「サン」のインタビューで、彼女はこう語る。 「私たち女性は、男性と同じように扱われるべきではありません。私たちは女性として扱われるべきであり、私たちは特別なのです。貴重なものとして扱われなければなりません」 だが、男性が「扶養者の精神」を持っているかどうかは、どうすれば見分けられるのだろうか。彼女によると、「扶養者の精神」を持っていない男性には、以下の5つの特徴があるという。
ガザ停戦協議のために中東を訪れていた米国のアントニー・ブリンケン国務長官は、「橋渡し提案」でイスラエルとハマスの溝を埋めようと試みたが、停戦合意にはいまだ至っていない。 カタールメディア「アルジャジーラ」が、その「橋渡し提案」の中身や、橋渡しできずにいる争点についてまとめている。 まず停戦そのものについて、イスラエルは「停戦」協議に加わっているものの、恒久的な停戦を望んではいないという。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエル人の人質を取り戻したあとに、ガザへの攻撃を再開する権利を確保したがっているのだ。 一方ハマスは7月に、一時停戦に合意し、やがては永久停戦に至る協議を間接的に続ける構えを見せていた。だが、ネタニヤフが新たな条件を加え続け、妥協を拒否してきたために、ハマスは新たな停戦案を拒否している。 イスラエル国防軍のガザ地区からの撤退について、ハマスは完全撤退を要求している。一方ネタ
7月に実施されたフランスの議会下院の選挙では、左派連合の「新人民戦線」が相対多数を得る結果となった。しかし、フランスの政治状況を見たとき、目に入るのは対立と不確実性だ。 はっきりと言おう。左派は得票数と議席数を伸ばしたものの、それで得られたものはあまり大きくない。左派連合は、政策綱領に関しても政党の連合の仕組みに関しても、改善の余地がまだまだあった。 連合した左派の政党が、いたらなかった部分にしっかり向き合って取り組んでいけば、今後、予想される混乱の少数与党時代を乗り越え、いつの日か選挙で絶対多数を得て、フランスの政権を長期間、担当できるようになるのだろう。 新人民戦線が議会解散の数日後に掲げた政策綱領は、ほかの政党と比べれば、きわめて優れた部分もあった。それは未来への投資、すなわち医療、教育、研究、交通インフラ、エネルギー・インフラへの投資の財源のありかを示したことだ。これらの投資は必要
急速な進化を遂げるAIは、仕事の生産性を飛躍的に向上させ、大きな経済効果を生むという期待が世界中で高まっている。だがMITの経済学教授ダロン・アセモグルは、AIがもたらす変化は「控えめなもの」だと指摘し、無批判の歓迎姿勢に疑問を投げかける。 欧米で論争を呼んでいるアセモグルの研究を、本人が解説する。 大手IT起業家や専門家、研究者によれば、人工知能(AI)は仕事の生産性を前例のないほどに高め、世界を一変させるという。 地に足のついた予測をする人もいるが、AIを搭載したマシンがあらゆる仕事を肩代わりし、人類が無限の繁栄を謳歌する時代が到来すると見る向きもある。たとえばゴールドマン・サックスの推計によれば、生成AIは今後10年で全世界の国内総生産(GDP)を7%押し上げるという。 こうした予測は、現実に即しているのだろうか? 筆者が最近発表した論文でも触れた通り、AIの未来は予測よりはるかに不
世界銀行によれば、韓国は世界で最も出生率の低い国である。そんな同国では近年、子供に贅沢品を買い与える親が増えてきていると英「フィナンシャル・タイムズ」紙は報じている。 2児のワーキングマザーであるアイリーン・キム(38)は、78万ウォン(約8万円)もする「ティファニー」のシルバーネックレスを4歳の娘に買い与えた。さらに、生後1年半の下の娘には38万ウォン(約4万円)のゴールデングースの靴を購入した。 「結婚式や誕生日パーティー、コンサートなどに出かけたとき、みすぼらしいと思われたくないんです」と、キムはフィナンシャル・タイムズに語る。 「こうした服や靴で子供たちが快適に走り回れるなら、値段は気にしません」 さらに、彼女は最近になって子供たちのために「モンクレール」のジャケットとシャツ、「バーバリー」のドレスとパンツ、そして「フェンディ」のガウンと靴も買い揃えた。 「ユーロモニター」で美容・
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年8月19日(月)の「CNN」に次の一文がありました。 The Canadian owner of Circle K convenience stores has made a bid to buy 7-Eleven in what would be the biggest foreign takeover of a Japanese company on record and the largest cross-border acquisition this ye
This article was originally published in +972 Magazine, in partnership with שיחה מקומית (Local Call). Read the original article. 現場への指示はなし 証言者Aは、陸軍の作戦本部に勤務した将校である。彼の指令室はガザの外にあり、標的の承認や誤射の防止など戦闘の指揮をおこなっていたが、彼は現場の兵士に伝えるべき、発砲に関する明確な指示を受け取っていなかったと証言した。 「指令室に入ってからというもの、状況の説明はなかった。上層部からは、大隊長や兵士たちに伝えるべき指示というのはいっさい与えられてない」 人道回廊では撃つな、という指示はあったというが、「指示のないところでは、その空白を埋めるのだ。『ある場所で禁止されたら、こちらでは許可をする』というアプローチだ」 Aは
This article was originally published in +972 Magazine, in partnership with שיחה מקומית (Local Call). Read the original article. 明らかな民間人でも撃つ 大雑把な発砲規制によって、イスラエルの部隊は、たとえ事前に民間人だとわかったとしてもパレスチナ人の射殺を許されていたということが、複数の兵士の証言から明らかになっている。 予備役のDが所属した旅団は、2つの人道回廊の近くに駐屯していた。ひとつは支援機関用、もうひとつはガザ北部から南部へと民間人が逃げるためのものだった。彼の旅団の作戦区域では、「赤線・緑線」、つまり民間人の立ち入り禁止区域を設定する方策がとられた。 Dによると、支援機関はこれらの地域であっても事前の調整で通ることが許されていたが(当記事のためのDへ
私たち日本人が伝統食だと思っている食事は案外、歴史が浅い場合もある。いったい誰が、何のために、特定の食文化を「伝統」に据えるのだろうか? クイーンズランド大学で日本文学を専門とする研究者が、日本の食とナショナリズムについて、グルメアニメ『ダンジョン飯』を足がかりに考察した。 ネットフリックスで配信中の人気アニメ『ダンジョン飯』は、一見すると、奇妙なほど食べ物に取り憑かれたダンジョン探検家を描いたファンタジーだ。 だがよくよく見れば、これは人気の高いジャンルである「グルメ」のパロディであることがわかる。食の伝統とはどのように作られ、どのように守られてきたか。同作はこのことを批判的に考えるきっかけを与えてくれる。 また、食とは非常に政治的なものであり、世界で、なかでも日本に強く見られる「食のナショナリズム」は、人々が思っている以上に複雑であることを教えてくれる。
This article was originally published in +972 Magazine, in partnership with שיחה מקומית (Local Call). Read the original article. 2024年6月上旬、中東メディア「アルジャジーラ」によって、「簡易処刑」と呼ばれるものの実態を暴露する痛ましい映像シリーズが放送された。そこには、イスラエル兵がガザ地区の海岸沿いを歩くパレスチナ人を射殺する場面が3つ含まれていた。そのいずれにおいてもパレスチナ人側は丸腰で、兵士に危害を加えようとしている様子もなかった。 ジャーナリストによるこうした映像が世に出ることはまれである。しかし、こうした安全上の合理性がいっさいない「処刑」は、「+972マガジン」と「ローカル・コール」の取材に応じた、ガザでの従軍をこの数ヵ月中に終えたばかりの6人
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年8月18日(日)の「BBC」に次の一文がありました。 For years the Swiss military used the lakes as dumping grounds for old munitions, believing it could be disposed of safely there.
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