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阿部一二三や角田夏実などの柔道選手がパリ五輪で金メダルを獲得し、世間を賑わせている。だが日本生まれのこの競技は現在、衰退の一途を辿りつつあるという。これに危機感を募らせている日本の「アニメ」を使った対策について、仏紙「ル・モンド」が報じた。 日本の柔道人口は半減した 日本における柔道の競技人口は減少の一途を辿っており、この懸念がメディア賑わせている。1990年代には25万人いた競技人口が、2022年には12万4060人にまで減少していた。 その原因の一つに、日本の人口減少もあるだろう。だがそれよりも主に、柔道のイメージを損なうスキャンダルや、若者の興味がeスポーツやサッカー、スケートボードのような都会的なアクティビティに向いていることが理由にあげられる。 柔道は、1964年にオリンピック競技に加わった日本の代表的なスポーツだ。これに対する関心の低下は、日本マスターズ柔道協会(JMJA)に、
AIの活用によって人間の能力は失われる ──AIが飛躍的に発展したことで、多くの決断がAIに委ねられるようになっています。そうすることで、私たちの脳はチャンピオンのものから遠ざかっているのでしょうか。 大多数の人にAIツールが及ぼすのは悪影響ばかりです。機械にある作業を委ねたら、私たちはそれをする能力を失います。ChatGPTを多用する学生は、記憶力が低下するという研究結果もすでにあります。だからこそ、AIツールの使用には注意が必要です。ある能力を使わなくなると、脳内でその能力は眠ってしまいます。 AIとChatGPTの普及により、これからさまざまなことの意義が失われるでしょう。機械が人間より1000倍優れたものを作れるなら、人間が何かを学んで生産する意味はなくなります。大ヒット曲が簡単に生成できるなら、ギターの練習をしても何の得にもなりません。これは費用と便益を比較する考え方です。 この
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年7月28日(日)の「CNN」に次の見出しがありました。 US to revamp military forces in Japan in ‘historic’ move as regional tensions mount
陸上競技用のトラックといえば「レンガ色」が定番だが、パリ五輪で使用されるトラックは、オリンピック史上初めてのラベンダー色である。 製造したのは、イタリアの「モンド」社。同社は、前回の東京オリンピックはもちろん、1976年のモントリオール夏季オリンピック以来、すべての夏季オリンピックでトラックを建設してきた老舗メーカーだ。 同社は、東京オリンピックでは「以前のバージョンと比較して1~2%の優位性をもたらした」と主張していたが、当時の最新のスパイク技術との相性や暑さもあり、期待されていたほど多数の世界記録は出なかった。 今回のバージョンは、ポリマー素材の新しい顆粒が使われた「東京オリンピックのバージョンをさらにアップグレードしたものだ」と、英紙「ガーディアン」に述べている。 「フランスのアール・ド・ヴィーヴルを体現している」
【今回のお悩み】 「他人を『羨ましい』と思う気持ちをどうやって抑えることができますか?」 嫉妬まではしなくても、日々のなかで誰かが贅沢な生活をしていたり、楽しそうだったりする様子をSNSなどで見て「いいなぁ」と思ってしまうことはあるでしょう。それほど致命的に害のある感情ではないようにみえますが、いつも誰かを羨ましがっていては自身の幸福につながりません。 アドラー心理学に詳しい岸見一郎先生が解説します。 他人を羨ましいと思う気持ちは、自然に起きる感情ではありません。自分よりも給料が高い人を見ても、SNSで旅先の写真を見てもいっこうに我関せずと、別に何とも思わない人はいます。 自分が持っていないものを持っている人、幸運に恵まれているように見える人がいても、まったく羨ましいとは思わず、妬んだりしません。そのような人は羨ましいという気持ちを抑えているのではなく、そもそもそんな気持ちがないのです。ア
日本でいまだFAXやフロッピーディスクなど旧来のテクノロジーが使われている「本当の理由」を米紙が探ってみた。すると、「安全第一」や「ものづくり」など日本独自の価値観が関係していることが見えてきた──。 フロッピーディスクに勝利宣言 河野太郎デジタル相は2022年、ある時代遅れのコンピュータハードウェアに宣戦布告し、注目を集めた。フロッピーディスクだ。 河野は、日本政府はいまだに約1900件もの行政手続きにフロッピーディスクやCD-ROMの使用を求めているとソーシャルメディアに投稿し、それを廃止すると誓った。 そして2024年7月初め、河野はロイター通信に対し、こう勝利宣言をした。 「6月28日、我々はフロッピーディスクとの闘いに勝利しました!」 そんな闘いが必要だったこと自体が驚きかもしれないが、フロッピーディスクがなかなか手放せないのは日本だけではない。ノルウェーの医師らは2015年時点
日本では悩みの種となっている空き家だが、価格が格安ということもあり、過去に「クーリエ・ジャポン」でも紹介したように、自国の住宅価格に手が届かない外国人を魅了し続けている。 こうした需要を見込んで、日本に留学経験のある北米出身の2人が英語の購入仲介サービスを立ち上げた。だが、その過程では「本当にもどかしかった」という経験もあったと米メディアに語っている。 インスタで空き家の写真を見続けて 東京の南東に位置する日本の海岸沿いの地域では、海の見える小さな家を3万7000ドル(約580万円)で買える。京都では、歴史ある寺院から徒歩圏内の家を8万ドル(約1250万円)で買える。北九州市の近くでは、森と広大な庭に囲まれた1868年に建てられた伝統的な家を5500ドル(約86万円)で買える。 これらの物件はすべて空き家だ。日本全国にはこうした物件が何百軒もあり、その大半は地方にある。「アキヤマート」と呼
女性の著者が、男性の性機能について話す理由 ──さて、ここからは少し視点を変えます。あなたの本を広めるためには、批判的意見についても見解をうかがう必要があるように思います。私が実際に聞いた否定的意見をさらに発展させて、あなたのご意見をおうかがいしたいと思います。 はい、わかりました。 ──まず、生殖機能についての事柄は、とてもセンシティブな話題です。女性であるあなたが、男性の生殖機能について発言することは差し出がましい行為だと思いませんか? 男性が女性の生理についてあれやこれやいうのと同じです。その意見について、どう思いますか? ご指摘はもっともだと思います。 若い男性は、私のような、中年で、6人もの子供を持つ女性の話なんて聞きたくないでしょう。それで、いいんです。 というのも、私はこの問題について「男性自身が話をしてほしい」と思っているからです。男性から、避妊や中絶の負担の不公平、責任あ
東京でモデルをしている24歳の田中が中学生の頃、母親はよく、早く孫の顔が見たいと冗談を言っていた。いつか自分も出産するのだと思うと、彼女は怯んだ。 第二次性徴が始まると、彼女は極端な食事制限とエクササイズによって、体の変化を食い止めようとした。自分はジェンダーレスだと思うようになった。「一人の人間として認識される以前に、出産可能な子宮として認識されることが、私は嫌でした」と彼女は言う。そしてついには、妊娠する可能性をゼロにするため、不妊手術を望むようになった。 ところが日本では、女性が卵管結紮(けっさつ)術や子宮摘出術のような不妊手術を希望する場合、世界で最も厳しい条件を満たさなくてはならない。すでに出産経験があり、妊娠によって母体の健康が危ぶまれると証明しなければならないうえ、配偶者の同意も必要なのだ。ゆえに、多くの女性にとって不妊手術はハードルが高く、田中のような独身・子なしの場合は事
千葉県松戸市にある常盤平団地地区は、2000年代初頭に立て続けに起こった孤独死をきっかけに、日本でもいち早く孤独死対策を始めた地域だ。高齢化が進み、人知れず亡くなる高齢者が急増するこの国で、彼らが実施する最先端の孤独死対策とは──。 孤独死の現場から漂う臭い 「たまに挨拶はしますが、それ以上の付き合いはありません。近所の誰かが亡くなっても、気づかないんじゃないかしら」と、76歳のシカマ・ノリコは言う。 都心への通勤圏にある千葉県常盤平団地で一人暮らしをしているシカマは、ボランティアが出してくれるコーヒーを飲みながら住民たちと情報交換するために、地域の交流の場である「いきいきサロン」を訪れていた。 ここでは、白髪染めの是非のような日常的な議論に混じって、最近の孤独死に関するニュースも話題になる。孤独死とは、正式には「誰にも看取られることなく息を引き取り、一定期間経過後に遺体が発見されること」
起業家やセレブのあいだで「朝5時起き」の人気が高まりつつある。その影響を受けて、SNSでもこうした超早起き生活をシェアする人々が増えている。では、果たしてその効果はどれほどのものなのか? 記者が実践し、さらに専門家にも聞いてみた。 時刻は午前5時15分。私は自己満足にひたりつつ、近所の通りを歩いている。建物は夜明けの桃色の光を浴びている。「朝を制する者、一日を制す」と、生産性のグルであるティム・フェリスは提唱している。“賞品”は視界に入っている。一杯のオーツミルクラテ──馬鹿みたいに早起きした自分へのご褒美だ。電車はまだ動き出しておらず、沈黙のおかげで、これまで聞こえなかった音が大きく聴こえるようだ。カモメが摩訶不思議な叫びをあげている。 おそらく、とても早い時間に起きて出歩くことの一番辛い点は、「ロンドンは24時間眠らない街である」という嘘を暴いてしまうことだ。私が一晩中開いているものだ
ペレルの批判者たち 「不倫をやめなさいと言う前に、まず相手のことを知りたいと思うのです。あなたにとって不倫とはなんですか。どれくらい不倫にハマっていますか。不倫しているときのあなたはどんな感じですか」 ペレルは、不倫した人のわがままな考え方、心の弱さ、自制心の欠如を批判したりしない。その代わりに、こんな質問をする。なぜ不倫したくなったのか。なにを求めて不倫していたのか。不倫までして探し当てられると思っていたものはなんだったのか。ペレルは言う。 「物事はそれほど単純ではないんですと言うと、いつもそれは価値相対主義だと批判されます。しかし、不倫問題に取り組むのということは、誓約や信義、貞節や愛情などに関する人生のジレンマに取り組むことでもあるんです」 相談にきたカップルがセックスについて語り、それがきっかけでカップルとしての結びつきを回復させることもある。そのためには、適切な質問をして相手の答
※同書と本記事は異性愛者の視点から、生殖能力のある異性愛者同士の関係性を対象として書かれていますが、力関係や責任といったテーマを取り扱っており、特定の性自認にかかわらず役立つ内容となり得ると考えております。 何が書いてあるのか 「望まない妊娠は、セックスが原因ではない。男性が無責任な射精をした場合にのみ、望まない妊娠が起きる。彼自身と、彼のパートナーが妊娠を望んでいない状況なのに、男性が精子を女性のヴァギナ(膣)に放出した場合にのみ、それが起きるのだ──」 衝撃的な序章からスタートする『射精責任』。 展開される全28の項目では、妊娠の原因である男性の生殖機能は安易にコントロール可能であるにもかかわらず、避妊と妊娠に伴う精神的・身体的負担を女性のみに背負わせ続けている実態について、赤裸々に書き出す。 さらに、それらの負担が社会内で「当たり前のこと」として軽視され、女性の痛みや生命の危機が適切
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年7月25日(木)の英「ガーディアン」紙に次の一文がありました。
人気の理由 春の曇った日曜日の午後、マサチューセッツ州の静かな農場に約50人が集まった。彼らのほとんどがお互い「はじめまして」だったが、ある1つの情熱で結ばれていた。その情熱の矛先は、日本の軽トラックだった。 米国の通常の大きなトラックとは対照的に、コンパクトで燃費が良く価格も手頃であるため、過去10年間、軽トラは米国でカルト的な人気を博してきた。農家のマルカヒは、1991年製の三菱ミニキャブを6500ドル(約100万円)で購入。ブルーベリー畑の狭い間を移動しながら農具を運ぶことができ、燃費も良いとその人気の理由を語った。 軽自動車や軽トラは、日本国内市場だけでなく、海外でも人気が高い。日本政府の貿易統計によると、軽トラの輸出は過去10年間で4倍以上に増加し、2023年は約7万台が輸出された。特にトヨタ、ダイハツ、スズキ、ホンダの中古の軽トラックは人気だ。アウトドア用にも重宝され、その人気
2024年11月の米国大統領選に向けて、カマラ・ハリス副大統領が民主党の大統領候補指名争いに名乗り出た。そこで、米国初のセカンドジェントルマン(副大統領の夫)であるダグ・エムホフが、米国初のファーストジェントルマンになる可能性が出てきた。エムホフとはどんな人物なのか、米紙「ワシントン・ポスト」が紹介する。 その名前の連呼が始まったのは、カマラ・ハリス副大統領が7月22日、デラウェア州にある選挙事務所で、次期大統領選に向けた民主党の大統領候補指名争いへの出馬を表明する直前のことだった。 ダグ・エムホフ(59)が彼の妻を紹介するべく演台の前に出ていこうとするときに、ハリス陣営のスタッフが彼の名を連呼したのだ。米国で初めて副大統領の男性の配偶者として歴史をつくり、ハリスが11月の大統領選で勝った暁にはまた歴史をつくることになる男の名だ。 何世紀にもわたるジェンダーの固定観念を覆してほぼ4年が経っ
7月に入ってから、バングラデシュで大規模な抗議活動が起きた。デモ隊や警察を含め、少なくとも160人が死亡したとされている。 原因はなに? 抗議活動のきっかけは、バングラデシュの雇用制度だ。 米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、同国における若者の失業率は2022年時点で16.1%だった。そんななか、公務員の仕事を求める人は多い。「安定している名誉ある仕事」であり、福利厚生も手厚いからだ。毎年約4000の募集枠があり、30万人以上の学生がこの職を求める。
デジタルネイティブのZ世代は、恋人のデジタルライフのどんな行為を「浮気」と見なすのか。浮気を疑ったときに、どんな行動に出るのか。米紙「ワシントン・ポスト」が、生々しい実態を取材する。 彼氏がインスタグラムでモデルのビキニ写真に「いいね」した。それは裏切りか。無邪気な移り気か。あるいは、ただの小さな赤いハートマークか。 写真に友だちをタグ付けしたり、TikTok動画に「いいね」したり、われわれがオンラインですることのほぼすべてには跡が残る。恋愛関係にある人にとって、そうした痕跡は不貞のサインになりうる。事実そうであるにせよ、そう受け取られるだけにせよだ。 インターネット時代の小さな裏切り行為を指す「ミクロ浮気」ネタが、TikTokやインスタグラムなどのソーシャルメディアに絶え間なく流れている。ミクロ浮気のほとんどがオンラインで起こるので、カップルは互いのデジタル習慣を監視し、調べて、不貞のサ
「わかりやすさ」が真実を隠す ──本では、「セックスへの同意」と「妊娠の同意」が異なることなど、革新的なことがいくつか指摘されています。それらは考えてみれば当たり前です。ですが、そんな当たり前のことを、今まで誰も指摘してこなかった。なぜ、私たちの社会は、今までそれらの点に注意を払ってこなかったのだと思いますか? はい。多くの人がそれらに気付いていなかったと思います。私ですら、考えたことがありませんでした。6人の子供がいて、セックスについても妊娠についても充分知っている私でさえ。 正確な答えかどうかはわかりませんが、遺伝子検査技術が誕生するまで、私たちは誰が子供の父親かを証明することができなかったからではないでしょうか。 人類の長い歴史において、母親が誰かについては明らかでした。妊娠しておなかが大きくなるし、出産しますからね。でも、父親はそうではありません。 顔が似ていようが周りが何と言おう
日本は人工知能(AI)の中心地なのだろうか。 2024年4月、米IT企業大手「オラクル」が、クラウド・コンピューティングとAIに関するサービスの拡充のため、80億ドル(約1兆2500億円)を日本に投資すると発表した。その直前には、生成AIサービス「ChatGPT」の生みの親である「オープンAI」が、アジア最初のオフィスを東京に開設すると決め、さらにその2ヵ月前には、大規模言語モデル「Llama」を作った「メタ」社のCEO、マーク・ザッカーバーグの来日が大々的に報道されていた。 これと並行して、他にも大手テクノロジー企業が日本のITインフラに天文学的な額の投資を発表し、生成AIを用いたサービスを展開しようとしている。
体操のシモーネ・バイルズ、競泳のマイケル・フェルプスなど、ADHD(注意欠陥多動性障害)を公言しているエリートアスリートは少なくない。 子供の頃に診断された選手もいれば、つい最近まで「自身がADHDだとは知らなかった」という選手もいる。 東京オリンピックの女子マラソンの銅メダリスト、モリー・セイデル(29)が、その兆候に気づいたのは2022年頃だという。 「もし子供の頃にADHDと診断されて、すぐに薬を飲んでいたら、オリンピック選手にはなれなかったと思う」 というのも、彼女にとっては「振り返れば、スポーツが薬」のように機能していたからだと、米誌「ウィメンズヘルス」に語っている。
初回のパリ五輪では競技に使われた 開催直前となったパリ・オリンピック。その開催にあたり、パリ市はセーヌ川を泳げるようにすると約束し、水質改善のためにかなりの努力をしてきた。 7月30日と31日には、トライアスロンの選手がセーヌ川を1.5キロメートル泳ぐことになっている。8月8日と9日には、マラソンスイミングの選手が10キロメートル泳ぐ予定だ。 7月17日、イダルゴ市長はセーヌ川で遊泳を果たし、その水質改善をアピールした。しかし、競技当日に泳げるかは、まだわからないというのが本音のようだ。 セーヌ川は水質の悪さから、1923年から最近まで遊泳が禁止されていた。オンラインメディア「カンバセーション」によると、1900年のパリ・オリンピックでは、7つの水泳競技がすべて川でおこなわれた。当時、セーヌ川の水はきれいで、泳いでも問題はなかったという。人間の排泄物は農場で堆肥として使うために回収され、川
英経済紙「フィナンシャル・タイムズ」が、日本ではまだ少ない女性すし職人に注目。国内外で高額なおまかせコースが人気を博すなか、独自のスタイルで至極のすしを提供する東京の名店を紹介している。 2024年初頭、東京の高級住宅街・麻布十番にある「鮨 めい乃」が、日本の人気ドキュメンタリー番組に取り上げられた。店主の幸後綿衣(こうご・めい)は34歳のすし職人かつソムリエで、10年の修行を経て独立し、自身の店をオープンした。 店を持とうと決意したときのことを、独立するには最適のタイミングだと思ったと幸後は語っている。この店で提供されるのは、5万円の「おまかせコース」のみだ。 銀座の小野二郎に金沢郊外に店を構える山口尚享(たかよし)と、名立たるすし職人がそろう日本で幸後が注目を浴びる理由はシンプルだ。彼女がすしを極めたいと願う、女性の職人だからだろう。 すし業界は伝統的に男社会だ。2021年の政府統計に
アップルTVで7月10日に放送開始されたドラマシリーズ『サニー』は、AIと人間の関係性を描くダークコメディだ。だが、なぜアップルは自社AI「アップル・インテリジェンス」を発表したカンファレンスの後に、ディストピア作品を公開したのだろうか。 米誌「ファスト・カンパニー」は、「アップルの巧妙な広告戦略ではないか」と指摘する。 暴走するAIを描いた作品 日本在住のアイルランド人作家コリン・オサリバンの小説『ダーク・マニュアル』を元にしたドラマ『サニー』は、近未来の日本を舞台にした物語だ。京都に住む米国人女性スージーは最愛の夫を航空事故で失う。その慰めとして、夫が勤めていた企業が製造したロボット「サニー」を贈られ、共に暮らすことになる。 「ロボットは嫌い!」と、サニーに嫌悪感を露わにしたスージーだったが、両者は次第に友情を育んでいく。そして亡くなった夫に隠された真実を明かしていくうちに、危険に巻き
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年7月23日(火)の「BBC」に次の一文がありました。 The organising committee of Paris 2024 has vowed to make it the greenest Games in Olympic history, with half the carbon footprint of London 2012 and Rio 2016.
恋愛市場においてはジェンダー規範と職業がいまだに強く結びついているようだ Photo: Oscar Wong / Getty Images 小学校教員や看護師は女性の仕事、工学エンジニアやコンピュータサイエンティストは男性の仕事というように、ジェンダーの規範と職業を結びつける発想は時代遅れになりつつある。多くの職業において雇用機会を男女で分けたり、誰かの職業を指して「男っぽくない」「女っぽくない」などと評価したりすることは、社会的にはあまり受け入れられなくなった。 しかし、個人レベルではどうだろうか。特に個人のパートナーを選ぶ際、多くの人は無意識のうちに、いまだに職業とジェンダーを結びつけているかもしれないことが研究で判明した。マッチングアプリを中心とするいわゆる「恋愛市場」においては、性別のイメージに合った職業についている人のほうが「成功する」傾向にあると示されたのだ。 マッチング率に大
クーリエ・ジャポンのプレミアム会員になると、「ウォール・ストリート・ジャーナル」のサイトの記事(日・英・中 3言語)もご覧いただけます。詳しくはこちら。 シンガポール在住の中国人留学生(26)は昨秋、休暇で帰国するためスーツケースに荷物を詰めていた。荷物の中には衣類や靴だけでなく、米半導体大手エヌビディアの人工知能(AI)向け先端半導体チップが6個入っていた。 米国が半導体の対中輸出を規制しているため、大学の友人を介して、チップを中国に持って行くように頼まれた。チップ1個は任天堂のゲーム機「ニンテンドースイッチ」ほどの大きさで、空港の検査員に怪しまれることもなかった。 到着後、運んだチップ1個につき100ドル(約1万6000円)を受け取ったと学生は話した。 米バイデン政権の輸出規制はエヌビディアの先端AI半導体を中国に渡さないことを目的としている。だが、これをかいくぐる買い手・売り手・運び
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年7月21日(日)の「CNN」に次の一文がありました。 Biden reached the decision to end his campaign after days in isolation at his Delaware beach house with Covid-19 and after watching many Democrats desert the president who led them to power just four years a
JAMA精神医学誌に掲載された新しい研究によると、幼少期から思春期にかけての子供時代に2回以上の引っ越しをすると、成人後のうつ病のリスクが大幅に増加することが判明した。 「子供時代に頻繁に引っ越しをするリスクは、貧しい地域に住むリスクよりもはるかに大きかった」という。 この研究は、1982〜2003年の間に生まれたデンマーク人、100万人以上を対象とした大規模なもので、所得レベルによる違いも調査に含まれている。 対象者のうち、精神病院でうつ病の診断を受けた人は3万5098人(約2.3%)。研究者らは、「予想した通り、貧しい地域で育った人のほうが、うつ病を患う可能性が高く、地域の所得レベルが低下するごとにそのリスクが2%増加した」と述べている。 彼らを最も驚かせたのは「10〜15歳の間に2回以上引っ越しをした成人のうつ病のリスクが増加していたこと」で、この時期に引っ越しをしなかった成人と比較
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