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経済学には「レントrent」や「準レントquasi-rent」と言う、よくわかったようなわからないような概念がある。 レントとはすなわち、労働者が特定の仕事を引き受けたり、企業がある市場に参入したりする場合の誘因(インセンティブ)となる「上乗せ利益分」のことだ。 たとえばある労働者が今勤めている職場を辞めて他の企業で働く場合にもらえる報酬をw^とすれば、 w-w^が、現在の仕事の「レント」ということになる。 またある企業がある財やサービスの生産を始めるとき、その財やサービス財が最低p^の値段でqだけ売れると踏んだ場合、実際の価格p(>p^)とp^との差額にqを掛けたもの、すなわち (p-p^)×qが、その財やサービスを生産する場合の「レント」である。 つまりある人が企業で労働市場で決まる賃金より高い賃金をもらっているような場合、現在もらっている賃金と転職してもらう賃金との差がレントであり、
モノの値段は、状態によって異なる。 従来の経済学ではそれを 「コモディティ」「商品」「サービス」という三種類に分類してきた。 たとえば市場で取り引きされるコーヒー豆価格は一杯当たりに換算すると、1~2セント(2~3円)に過ぎない。 これが「コモディティとしての価格」である。 それがパックに詰められたり、焙煎されて粉にひかれてスーパーの店頭に並ぶと、一杯当たり5~25セント(10~30円)くらいになり、そしてさらにコーヒーショップで提供される時には、一杯当たり0.5~1ドル(100~300円)くらいになる。 スーパーや小売店の店頭に並んだ状態が「商品」であり、その価格が「商品としての価格」である。 そしてコーヒーショップでサーブされる状態の価格が「サービスとしての価格」になる。 そう言う風に一口にコーヒーの価格といっても、実は三種類の価格があるというのが従来の経済学の認識だった。 だがしかし
ポール・ミルグロム&ジョン・ロバーツの「組織の経済学」とは、かつて経済学部生から「電話帳」と怖れられた企業と経営に関して経済学的な視点でまとめられた大著です。 1995年に出版された本ですが、アメリカの大学のビジネススクールの教科書として編纂され、経済学・経営学的な視点と数多くのケーススタディを融合させたとされる画期的な一冊です。 私も2度目の大学時代、農学部の経済学コースで、この本を教材とした授業(外書講読)を受講しましたが、非常によい本だったので5500円という大金を払って、日本語版を手にいれて読みました。 ただあまりにも分厚いもので、メールマガジンを出すということで読むためのモチベーションを維持しないといけないくらい大変でした。 このサイトは、そんなポールミルグラム&ジョンロバーツ箸の 「組織の経済学」を読みながら経済学・経営学のキー ワードを勉強しようというメールマガジンのバックナ
グレゴリー・マンキューは29歳でハーバード大学の教授に就任した秀才である。 マンキューはこのテキストを著すにあたり、 それまでの短期経済変動を中心としたマクロ経済学とは 異なった「長期分析から短期分析に至る」という手法を用いた。 すなわち現代経済では多くの財やサービスに「下方硬直性」が認められ、 特に労働者に支払われる給与などは いくら不況であってもクビにする以外はなかなか下げることができない。 賃金を一律カットしようとすると 外部雇用機会のある有能なスタッフはどんどん辞めていき、 後にはあまり生産性の高くない従業員ばかりになってしまう。 そういうわけだから企業は不況になっても賃金を引き下げず、 新入社員や欠員の補充をせずに済まそうとするから、給料自体は下がらない。 つまり労賃は短期的には伸縮性を持たず硬直的であるから、 古典経済学でおなじみの市場均衡理論は適応できないのである。 だがしか
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