イノシトールは、筋肉や神経細胞に多く存在している栄養素で、以前はビタミンB群の仲間として扱われていましたが、体内でも生合成でき欠乏症もないため、現在はビタミン様物質として扱われています。水溶性で穀物や果物などの食品に多く含まれ、脂肪肝や動脈硬化の予防から神経細胞の働きを助ける作用まで幅広い働きを持っています。 イノシトールとは ●基本情報 イノシトールとは 糖アルコールの一種です。生体内でグルコース(ブドウ糖)から生合成され、動物の体内では細胞膜に多く含まれています。植物では穀物の糠や豆に多く含まれています。白色の結晶性粉末で、臭いはなく、後味のないすっきりした甘みを持っています。 イノシトールには9種類の異性体(cis-, epi-, allo-, myo-, muco-, neo-, D-chiro-,L-chiro-, scyllo- )が存在しますが、ミオイノシトールのみが生物活性