サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
hrhtm1970.hatenablog.com
3月24日にローンチされたGoogle Arts & Cultureによる日本のマンガ特集「Manga Out of the Box」に含まれる約50本の記事に監修者として関わりました(*一番下の追記もご覧ください)。 artsandculture.google.com グーグルの公式ブログでの紹介はこちら。 japan.googleblog.com 24日に行われたオンライン記者発表の報道のうち、一番詳細なものは以下の二つ。 news.mynavi.jp bijutsutecho.com ツイッターなどでも結構話題になっているのですが、ちょっと成り立ちや作りが分かりにくいんですよね。 ということで、あくまで一部の記事の監修者として把握している限りで、この企画の成り立ちと、サイトの見方をまとめました。 スライドにまとめて画像でツイートもしたので、テキストと同内容のスライドを並べさせてもらい
【11月26日追記】この件、11月25日夜にミュージアムから回答がありました。下記のエントリで報告していますので、ご覧ください。 hrhtm1970.hatenablog.com 【以下、11月18日発表分】 本日、川崎市長と川崎市市民ミュージアム館長にあてて、以下の文書を発送しました。 2019年11月18日 川崎市長 福田紀彦 殿 川崎市市民ミュージアム館長 大野正勝 殿 学習院大学教授 夏目房之介 学習院大学非常勤講師 佐々木果(元川崎市市民ミュージアム臨時職員) 東京工芸大学教授 細萱敦(元川崎市市民ミュージアム学芸員、現同ミュージアム評議員) 東京工芸大学教授 伊藤剛 東京工芸大学客員教授 小野耕世 明治大学国際日本学部准教授 宮本大人(元川崎市市民ミュージアム資料等収集委員会委員) 明治大学米沢嘉博記念図書館スタッフ ヤマダトモコ(元川崎市市民ミュージアム嘱託職員) 漫画文化研
【この件、2019年8月2日から、PTCアカウントでもナイアンティック・キッズアカウントと同様、親が設定を変更して制限を解除できるようになりました。半ばあきらめかけていたので、対応してくださったナイアンティック社に感謝します。この件に限らず、最近のナイアンティック社のユーザーに対する対応には、極力ていねいに、直接運営側に届くように、要望を述べていくことで改善につながる可能性があるのだと感じさせてくれる事例が、増えていると思います。このエントリそのものは、こういう状況があったことの記録として残しておきます。2019年9月7日追記。】 13歳未満のお子さんとポケモンGOを始めようとしている親御さんへ 13歳未満のプレーヤー用のアカウントは2種類あります。 1)ポケモントレーナークラブ・アカウント(PTCアカウント) 2)ナイアンティック・キッズ・アカウント いずれも、親が自分のアカウントを作成
【このエントリは、「君の名は。」を中心に論じた(1)( http://d.hatena.ne.jp/hrhtm1970/20170724/1500893086 )の続きになります】 7.この世界の中心に 「君の名は。」と「この世界の片隅に」を交互に何度か観るうち、「この世界の片隅に」の不思議な安心感が気になり始めてしまった。 「君の名は。」は何度見ても、この二人は最終的に再会しそびれるのではないか、お互いを見つけそびれるのではないかという不安感が消えないのに、そればかりかこのエッセイの前半で述べたように、再会してもなお二人の間には寂しさを運んでくる風が通り過ぎると歌われているというのに、「この世界の片隅に」は、見れば見るほど、ああ、何があってもすずさんは必ず見つけてもらえる人なのだ、という安心感が強くなってきてしまったのだ。 その安心感は、もちろん私にとっては、この作品を手放しで絶賛しては
1.名前と顔 なぜ、名前を忘れるのか。ついさっき別れたばかりの大切な人の名を。 なぜ、顔を忘れてしまうかもしれないと言うのか。夫の顔を、3か月会えないというだけで。 名前と顔は、人が人を、ほかならぬ「この人」と認識するための大きな手掛かりだ。 その大切な互いの名前を、何かどこかわからないところから働く大きな力にかき消されるかのように忘れてしまう。その瞬間の圧倒的な焦燥感と喪失感。「えええええ」という声しか出ないような、「焦る」などという言葉ではとても収まりきらないような、胸をかきむしられるような感覚。 「君の名は。」を何度見ても、私にとってこの感覚が薄れることはなく、なぜ、名前を忘れてしまうのか、という問いにとらわれてしまう。 自分にも夫にも、水原とリンさんという「選ばんかった道」があったことを知りながら、それでもその夫に選ばれたことを受け入れたはずのすずは、「三月は戻れん」と告げるその夫
【講座開始日の日付で載せています】 明治大学の公開講座リバティアカデミーで「戦争、赤本、漫画−昭和戦前・戦中期の子供向け物語漫画のいくつかの側面について」と題した講義を全6回で行わせていただきます。 15120004 戦争、赤本、漫画 昭和戦前・戦中期の子供向け物語漫画のいくつかの側面について 受付中 講座概要 講座番号 15120004 期間 2015年4月10日 〜 2015年7月3日 回数 6回 曜日 金 時間 19:00〜20:30 定員 40名 通常会員料金 10,000円 明大カード・福利厚生会員料金 9,000円 学生・生徒・教職員会員料金 5,000円 キャンパス 中野キャンパス アカデミー・ポイント リベラルアーツ 1 AP 講座趣旨 赤本漫画という言葉をご存知でしょうか。漫画史に関心のある方なら、敗戦直後の混乱期に、大阪で雨後の筍のように生まれた出版社が出した粗悪な作り
人工知能学会の学会誌の表紙イラストの問題から派生して、そのイラストを「ポンチ絵」と呼ぶ人がいたことから、伊藤剛さんがツイッターで、今、「ポンチ絵」という言葉がどのように使われているのか問いかけたところ、思いのほか、理工系というか技術系の現場で広く使われていることが分かって、これは興味深いですねという話があったようです。 で、もともと「ポンチ絵」ってどういう意味だったの?宮本センセイよろしく、みたいなことになっていたので、ごくざっくりと。 もとをさかのぼるとイギリスの人形劇「パンチとジュディ(Punch and Judy)」とそのキャラクターに到ります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%81%E3%81%A8%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%87%E3%82%A3 これを前提に、イギリスで1841年、
町山智浩さんが、『漫画アクション』連載コラムに書かれた「映画 鈴木先生」評のノーカット版が、町山さんのブログに掲載され、話題を呼んでいるようです。 http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20130219 19日に掲載されたばかりですが、ブックマークは100を超え、ツイッターでもどんどん拡散している模様。ツイッターを見ると、(「鈴木先生」が連載されてた『漫画アクション』でこれを書くことも含めて)町山さんすごい的な感想が添えられていることも多いのですが、それらのツイートのほとんどは、実際には映画を見ていない人によるもののようであることに不安を覚えます。 批評家として、自分が抱いた感想は、掲載媒体にも遠慮せず、はっきり述べるというのは、まったくもって正しく、むしろ「鈴木先生」的だと言えると思います。なので、町山さんが映画版批判を書かれているという情報を得たときは、おおさ
【開催当日の日付で載せています】 明治大学大学院国際日本学研究科では、学外の方も受講可能な特別講義としてフランスのバンド・デシネ作家エマニュエル・ルパージュ氏の講演会を行います。 現代フランスを代表するバンド・デシネ作家の一人 エマニュエル・ルパージュ 講演会 「革命」と「原発」と〜社会を描くバンド・デシネ〜 ニカラグアの革命に身を投じた少年の成長を描いた代表作『ムチャチョ〜ある少年の革命』が今年4月に邦訳されて評判をよんだフランスのB.D.作家、エマニュエル・ルパージュ氏をお招きしてお話をうかがいます。また、氏の最新刊として、チェルノブイリ滞在を元にして描かれた『 チェルノブイリの春』が本国で発売されたばかりです。「芸術性」が強調されるバンド・デシネ(フランスのマンガ)界の中にあって、「革命」や「原発」といった社会問題、そして少年の成長や同性愛という主題を描くことの意味を語っていただきま
を見に、長谷川町子美術館に来ました。感想は後ほど。 あさひが丘に自分で絵を描いたお家を建てていけるワークショップ。これは楽しい。たくさんのちびっこが夢中で家に色塗ってます。 磯野家の間取り体験コーナー。磯野家の居間のテレビでサザエさんが見られます。館内原資料以外は撮影可。 お台場からサザエさんキター。 エイケン制作部長・田中洋一氏によるレクチャー終了。「レクチャーを聞いてくれたご褒美に」16ミリフィルム18コマ分を使ったしおりをくれました。これ超レアじゃね? というわけで、後ほどになりました。 展示は、家族で楽しくアニメサザエさんの世界が体感できるように、というつくりで、上にあげたような展示と、下記の本の内容になるような、アニメ版「サザエさん」についてのいろんな知識をパネルで分かりやすく説明する展示で構成されていました。 エイケンの田中制作部長のお話も、50人も入ればぎっしりの部屋で、家族
ということで、僕の担当分の2回目でした。 前回に引き続き、「指示要綱」以後に登場した「生活」重視のマンガと「科学」重視のマンガのうち、前者では僕の好きな『赤助青助』(吉田忠夫、春江堂、昭和15年)を、後者では『愉快な子熊』(芳賀たかし、昭和15年、中村書店)、さらに「空想科学漫画」としての『火星探検』(小熊秀雄・大城のぼる、昭和15年、中村書店)などを紹介しつつ、昭和16年を過ぎると、まず「空想科学漫画」の「空想」が基本的に排除されていき、やがて漫画自体がほとんど子供向け出版物の世界から消えていくことを、『汽車旅行』(大城のぼる、二葉書店、昭和17年)などに触れながらお話しました。 では、なかなか新刊の漫画本などに触れられなくなった子供たちはどうしてたかということで、昭和18年や20年に書かれた当時の子供の漫画(これもネタは内緒っす。ぷーぷかぷー)を紹介し、「空想」と「科学」と「荒唐無稽」
西日本新聞連載コラム「マンガは生きている」の4月分の原稿を転載します。 ここで取り上げたお二人の仕事については、ネット上ではすでに十分話題になっている感もあり、今ごろ載せてどうなるのかという気もします。 普段こういうことはしていないのに、今回だけやるのはどうなんだという気もします。 今読み返すともう今ならこんなふうには書かないだろうという箇所もあります。全力で書きましたが、お二人の表現の力に、拮抗できる批評の言葉になっているとも、正直思えません。書き手としての自分の限界のドキュメントにしかなってないだろうという気もします。 ただ、この二人の仕事に、拙いなりにも、今、マンガ批評の言葉は応答しなければならないのではないか、という切迫した感覚で書いたものなので、多少なりとも何かを考えていただくきっかけにはなるのではないかと思い、少しでも多くの人に読んでいただきたく、ここに転載することにしました。
ちょっと遅くなりましたが、8月23日(月)の13時30分から15時30分まで、北九州市役所本庁舎特A会議室で開かれた「(仮称)北九州市漫画ミュージアムサポーターミーティング」のご報告をしたいと思います。 例によって例のごとく、長いです。が、一つの公立の施設ができて行く過程を、一人の研究者の視点から、こうやって継続的にウェブ上でレポートし続けて行った例は、今まであまりないんじゃないかなと思いますので、お付き合いいただければ幸いです。 なお、今までの当ブログでの関連エントリは、上の「北九州市漫画ミュージアム(仮称)関連」というタブをクリックしていただくとずらっと出てきますので、お時間のあるときにどうぞ。 というわけで、まずは出席者のみなさんを。 (仮称)北九州市漫画ミュージアムサポーターミーティング出席者一覧(五十音順)[敬称略] 1.伊藤 明生 あず漫画研究会(同人誌事務局) 2.井上 秀作
別にどこかの国の首相の話ではありません。「森村泰昌:なにものかへのレクイエム−戦場の頂上の芸術」展の中のある映像作品に出てくるセリフです。「善良な皆さん」に向かって、あなたもまた、家族や、恋人や、友人に対して、独裁者になってはいませんかと、問いかける文脈で出てきます。 こうした問いかけ自体は、いまや必ずしも目新しいものではないでしょう。「地獄への道は善意で敷き詰められている」といった言い回しもあるくらいです。 しかし、この作品は、大きく左右に二分割された画面の片方で、ヒトラーを模した独裁者が、ドイツ語風に発音される関西弁で暴言の限りを尽くす一方、もう片方の画面で、同じ容貌の人物が、そのような芝居を終えた後の「素」に戻ったような、あるいは、犯罪者として捕えられ淡々と自らを語る機会を与えられたかのような調子で、英語で、「私は独裁者にはなりたくありません」と語り続ける、というものです。 両者の映
というわけで改めて。 社会面にどーんとデカく載ってるのに西日本新聞のサイトには載ってないみたいなんで、書き写します。 小倉駅北口に「漫画の聖地」 日本の漫画文化の発信拠点として、北九州市が設立を表明していた「漫画ミュージアム(仮称)」が、JR小倉駅北口の「旧ラフォーレ原宿・小倉ビル」(同市小倉北区)の6、7階に入居することが14日、市などへの取材で分かった。同ビルは2007年1月のラフォーレ撤退後、ほぼ空きビルになっていた。下の1〜5階にはコスプレファッションやフィギュア(人形)などのテナントを集積させ、12年4月にも「漫画ファンの聖地」に生まれ変わるという。 同市は「銀河鉄道999」の松本零士氏や「まんだら屋の良太」の畑中純氏、「バンビーノ!」のせきやてつじ氏ら、著名な漫画家を多く輩出している。このため、漫画の魅力を伝える拠点としてミュージアムを計画。西日本鉄道(福岡市)が同区に建設を打
大阪府立国際児童文学館は、2009年12月27日を最後に、事実上、閉館になりました。今後は、府立中央図書館への資料移転のための作業が進められて行きます。 僕は結局、閉館日が決まって以降、行くことはできませんでした。スケジュール的に難しかったのも事実でしたが、駆け込み入館で非日常的な状況になることは分かっているところに、自分が一日だけ行くことにどういう意味があるのか、という疑問をぬぐえなかったことが、スケジュールなんか知ったことか、という気持ちより大きかったということかもしれません。 27日の様子については、「のりみ通信」さんがまとめられています。 「さよなら国際児童文学館」 http://norimi.blog45.fc2.com/blog-entry-490.html 向川館長の涙ながらのあいさつ、そしてその後の、あえていつも通りの明るい声で来館者を送り出す職員のみなさんの様子を捉えた動
9月議会での議論をフォローした上で、エントリを上げたいと思いつつ、何もできずにいたわけですが、財団の方から、11月3日付で、8月の戦略本部会議で示された案に沿っての移転を受け入れる旨の、報告がなされました。大阪府立国際児童文学館は、12月27日をもって、事実上閉館、ということになるようです。 http://www.iiclo.or.jp/hp/genjyo6.html 館の方のホームページにも、3月末日をもって児童文学館は廃止、12月28日から移転準備のため休館、つまり、財団からの報告同様、27日で事実上閉館となること、そしてそれまでのスケジュールが掲載されました。 http://www.iiclo.or.jp/heikan_guide.html 「資料の複写申し込みが急増しています」という一文が、悲しすぎます。コピーさえ取れればいいなら、府立中央に移ってからでもいいと思います。今さら駆け
読売テレビのニュースで、明確な試算がなされた資料がありながら、議会での議論の際に提示していなかったことが報じられています。 ここ↓の下の方に載ってる6月30日のニュース動画です。 http://www.ytv.co.jp/ten/sp/index.html 動画に直接リンクはこちら。 http://www.ytv.co.jp/ten/sp/bn/0906/asx/sp090630.asx 僕がもたもたしてる間に、白峰彩子さんや鷲谷花さんによってきちんとフォローされています。 http://d.hatena.ne.jp/mtblanc/20090701 http://d.hatena.ne.jp/hana53/20090702/1246506944 これ結構大変な話だと思うんですが、今、橋下知事に関しては首長連合という大きな話題があるためか、読売、産経、朝日、毎日、など、新聞各社のニュースサ
大阪府庁舎のWTC移転問題で、審議がズレにズレてきた、2月定例府議会ですが、23日の教育文化常任委員会において、第130号議案「大阪府立国際児童文学館条例廃止の件」は、自民、公明が賛成、民主、共産が反対、の立場をそれぞれ表明したのち採決が行われ、賛成多数で可決されてしまいました。これに先立って、共産は、平成23年まで廃止を先送りにする修正案(という理解でおそらく合っていると思います)を提出しましたが、否決されました。 続いて、今もまだ行われている(つい今しがた府庁舎移転案が否決されたばかりですが)本会議においても、先ほど、同様に、第130号議案は、自民、公明が賛成、民主、共産が反対、となり賛成多数で可決されました。 教育文化常任委員会で賛成多数で可決、となった時点で、自民から付帯決議を行うよう求める動議があり、次のような付帯決議が行われました。 【付帯決議】 大阪府立国際児童文学館の、中央
自公が児童文学館の廃止案の賛成に回ったとする、17日未明の産経の報道、他紙が全く追随しないのが気になります。 今議会最大の議題である、府庁舎のWTC移転問題をめぐる議論が紛糾するなかで、教育文化常任委員会の採決も、連休明けの23日にまでずれ込んでいます。 この3連休中に、各会派はWTC移転をめぐる態度の取りまとめを行うものと見られていますが、その時間の中で、自公の府議団が、児童文学館の廃止案についても議論を交わすことになる可能性は、まだゼロではないと、願っています。 そこで、自民、民主、公明、共産の各会派の、今議会で児童文学館についての質問を行った議員に対して、廃止案に反対の立場を取って/取り続けていただけるよう、お願いするメールを、先ほど出しました。 一応、各会派の質問内容、今までのスタンスに即して、書き方を変えてみています。 以下に、送ったメールの全文を引用しますので、もし、少しでも何
18日の教育文化常任委員会における山本陽子議員の質問に対して、橋下知事が発した言葉です。 府の担当者が責任をもって判断をして、府立の施設の指定管理者として、運営を任せているはずの財団に対して、府のトップが、その財団を不必要とみなす理由の説明として、府議会の公式の答弁の中で、「とにかく気に食わない」などという物の言い方をしても、誰もそれを、知事、それは言い過ぎですと、とがめることがないというのは、かなりやばいんじゃないでしょうか。インターネット中継を見ると、知事の答弁するすぐ向こうの席で、次期副知事の綛山教育長がふんふんうなずいている様子が見えますが、こういう発言を、いったいどう思っているのでしょうか。 http://www.gikai.net/dvl-osakahu/ というわけで、とりあえず、一番びっくりした発言をとりあえず取り上げましたが、今日の本題は、以下です。
18日は、結局国会図書館に早めにお邪魔させていただき、民主・上の議員と、共産・山本議員の知事質問をネット中継で見させていただいた上で、雑誌課職員のみなさんに、マンガ雑誌の資料的価値や、その保存・運用に関するお話をさせていただきました。 出版物の納本制度に支えられている国会図書館には、原則としてあらゆる種類のマンガ雑誌が、納本制度の開始以来、継続的に収められているわけですが、他の雑誌類に比べて利用率が高いため、経年劣化だけでなく物理的破損の問題にも他の雑誌類以上に、対応が必要な状況になっているようです。 そうした中で、では、今後、国会図書館では、マンガ雑誌の保存と利用提供のバランスをどのように考えていけばよいのか、が雑誌課のみなさんによって検討され始めている、ということで、そのための勉強会のような形で、今回僕がお話しさせていただくことになったという次第です。 国会図書館所蔵のマンガ雑誌が、他
「大阪府立国際児童文学館 廃止案は可決の見通し」 大阪府の橋下徹知事が2月定例議会に提出している府立国際児童文学館の廃止に関する議案について、自民、公明の両会派が賛成の意向を示し、可決される見通しであることが16日、分かった。可決されると、同文学館は平成21年度末で閉館される。 可決の見通しとなったのは、同館の蔵書を府立中央図書館に移す費用5億8700万円の予算案と、国際児童文学館条例の廃止案。 両議案について、最大会派の自民幹部は「賛成でまとまっている」。公明幹部は「当初から廃止すること自体に反対していたわけではない」と説明しており、条例案に賛成する公算が大きい。 一方、民主幹部は「移転条例案については、すんなり賛成しにくい」として反対の意向。共産も、廃止年度を先送りする独自の修正案を提案する方針だが、自民・公明が賛成すれば半数を超え、議案は可決される見通しだ。 2議案が可決されると、蔵
「緊急」って言っても僕がばたばたしててなかなか日程決められなかっただけなんですごめんなさいもうしません。 ともかく、11月15日(土)の午後1時か2時ごろから5時か6時ごろまで、北九大で、泉信行(id:izumino)さんにお話をしてもらえることになりました。合わせて僕も、ジェラール・ジュネットのナラトロジーの中の「焦点化」の議論と泉理論の接合ができれば、なんだかとっても包括的な感じになるんじゃないか、みたいな発表をさせてもらうつもりです。 ということで、僕と泉さん、それぞれ1時間半くらい話して、それぞれフロアの方も交えて議論、みたいな感じでやれればと思っています。 泉さんは今まであまり公開の場で話されることはなかったので、大変貴重な機会ですし、おそらく今用意されている最新の話題を提供してもらえるのではないかと思います。 『漫画をめくる冒険』をお読みの方はお分かりのように、泉さんのお話は、
「大阪府の国際児童文学館を応援します!」さんや、鷲谷花さんの「帰ってきたハナログ」に任せっきりで、こちらでは全くフォローできていなかった大阪府立国際児童文学館問題ですが、各所で報じられている通り、今日閉会した9月定例府議会に、「府立国際児童文学館を当面、現地で存続させること」を求める請願が、大阪国際児童文学館を育てる会ほか全20団体から、議会主要四会派の幹事長と政調会長を紹介議員として提出され、教育文化常任委員会での議論、および採択を経て、今日の本会議において全会一致で採択されました。提出の時点、および常任委員会での採択の時点での報道にリンクを張っておきます。 http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000810030002 http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008101001000869.html
【以下、追記です】 上のエントリを上げたと思ったら、早速鷲谷さんとこに続報が。 http://d.hatena.ne.jp/hana53/20081015/1224064450 NHK関西のニュースに出てるんですね。 http://www.nhk.or.jp/osaka/lnews/02.html 大阪府の定例府議会、会期末の15日は、午後1時すぎから最後の本会議が開かれ、この議会に提出された議案について主要4会派が議案に対する見解を表明したあと、採決が行われました。 (中略) 一方、橋下知事が、府の歳出削減案で、国際児童文学館を廃止し、中央図書館に統合する方針を打ち出していることに対し、支援団体などから出されていた文学館の当面の存続を求める請願が、全会一致で採択されました。 請願は採択されても知事に対する強制力はありませんが、文学館の廃止をめぐっては、与党の自民党からも「中央図書館への統
【すいません!エントリ中の記述に訂正すべき点がありました。エントリ末尾にも追記をしてあります。改めてご覧ください。9月7日23時20分追記。同38分、さらに追記】 集中講義と丸山さんとの講座を終え、大阪府立国際児童文学館での街頭紙芝居の上演&姜竣さんの講演も見て聞いて、ようやく最後の一日、ちょっとゆっくり、水曜日締め切りの原稿のための調べ物を、と思っていたら、当の児童文学館をめぐって思いがけないニュースが飛び込んできてしまいました。 ネット上でも賛否両論のようで、これから述べる論点も、すでにいろんなところで触れられているのではないかと思うのですが、児童文学館の問題についてずっと発信してきたブログとして、取り急ぎ、触れておきたいと思います。 まず、毎日新聞の9月6日付記事です。 橋下大阪知事:廃止方針の児童文学館の仕事ぶりを隠し撮り 大阪府の橋下徹知事は6日、廃止方針を打ち出している府立国際
いやー、この長男の初見の第一声。こうやって見出しにして、改めて眺めると、これ以上何を付け加えることがあるのかと言いたくなるような素晴らしい感想ですが、おやじはおやじで思ったことを書いておきます。 前回のエントリで、「最高じゃん」と書きました。もう「もののけ姫」以降恒例になってるわけですが、いわゆる「うるさがた」のみなさんは、今回も色々おっしゃっているようです。そんな中で「最高じゃん」と一言で言い切ることが、批評的な意味を持つような作品だと思ったんですね。ほんっとに吹っ切れたんだな、と。 普通にいい話だし、今までの宮崎駿のフィルモグラフィーを踏まえれば、特別分かりにくいところなどない、実に明解な話だと思いました。 別にきちんとどんなことが言われてるのかフォローしてるわけじゃないんですが、この作品について否定的なことや、否定のような肯定のような煮え切らないことを言っている方たちは、自分の眼が恐
3時間ほど前に、ようやくパブリックコメントを完成させて送信しました。先日の草稿にさらに2つ意見を付け加え、全12通に分けて送信しました。長いですが、きちんと読んでもらえるものと信じています。 新しく付け加えた論点は、基金の設立の提案と、鷲谷花さんの再開されたブログで教えてもらったユネスコの「世界の記憶」を例に、児童文学館のコレクションのような貴重、かつ散逸と損失の危険性のある資料を保存と公開の公的な支援は、世界的な潮流であり、その潮流を意識したアピールをしていくことで、今まで以上の寄付や援助を引き出すことも可能だと考えられるという点です。 以下、送信したバージョンを掲載します。送信分は12通に分け、それぞれ冒頭に「 大阪府立国際児童文学館と同館を運営する財団法人大阪国際児童文学館についての意見、×通目です。」、末尾に「(○通目に続く)」と記してありますが、煩雑なのでここでは省略しました。
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『宮本大人のミヤモメモ(続)』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く