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ドラクエ3
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タトゥーの文化は古代からあったそうですが、近代になってそれはますますエスカレートする傾向にあり、現在は4500万人ものアメリカ人が少なくともひとつのタトゥーを有しているのだとか。日本ではまだまだ「ヤクザ」のイメージも強く、欧米のそれほどポピュラーではない印象ですが、それでも増えていますよねー。 タトゥーは一般的に細い複数の針で肌を突き破り、体内にインクを入れる、という手法を取っています。指された針の数だけpuncture woundができ、真皮層(dermis)は損傷され、炎症反応が起こります。この真皮層には汗腺(sweat glands)も含まれているため、「タトゥーを彫ることによって汗腺の損傷が起こるのでは?」「そしてそれは汗腺の持つ『汗をかく』という機能、そして『押し出された汗から塩化ナトリウムを再吸収して、発汗による塩分のロスを最小限に防ぐ』機能に悪影響を及ぼすのでは?」という疑問
何年かに一回、SNSなどで「AEDを女性に使おうとして訴訟されそうになった」「肋骨や胸骨を折ると訴えられるから心臓マッサージはしたくない」という投稿を見かけ、そのたびにもやっとした気持ちになります。色々思うところはあるのですけれど、今回は、サラッと胸骨・肋骨骨折についてだけまとめますね。 さて、成人が意識を失って倒れている場合、まずは1) 真っ先に救急車を呼んで、2) 救急隊を待つ間、患者の脈拍・呼吸が見られなければ一刻も早く胸骨圧迫を開始/AEDを使用する、というのが近年の救急対応スタンダードです。私自身、つい最近、アメリカ赤十字のCPR(心肺蘇生)/AED資格更新講習を受けたんですが、最新のガイドラインでは、成人の胸骨圧迫は最低でも2インチ(=約5cm)、子供は約2インチ(約5cm)、幼児が1.5インチ(約3.8cm)の深さに達しないと十分な効果無しと指導しています。私が初めて救命講習
救急医療のスタンダード化の重要性を強く信じている医療従事者のひとりとして、どうしても書き記しておきたかったので、この記事を残しておきます。 3月2日、スペインのサッカープロリーグの試合中にフェルナンド・トーレス選手が後方から接触を受け意識を失って倒れ込み、同チームの2選手が即時に舌を引っ張って対応する、という出来事がありました(↑上動画)。2選手の反応の速さにも驚きましたが、私が一番ショックを受けたのはこの記事で(↓下リンク)担当医師がこれを「完璧だった」と称賛したという点です。 味方の急変に対して救急性を感じ、即座に行動した2選手のhumanityは高く評価されるべきであると思うのですが、医療的観点という角度から、私はこの対応を必ずしも「完璧」ではない、むしろ、下手をするとトーレス選手の命を危険にさらす可能性もある行為だったと考えます。選手がチームメイトの危機にいてもたってもいられなくな
こんなYahooニュースの記事が目に入ってきたので、思わず元となっている論文(free full-text)を引っ張ってきて読んでしまいました。すごく面白かったので、この論文を読んで思ったことをまとめておきます。 この論文1の第一著者、Dr. 津川友介はハーバード大学で研究されている日本人の内科医さんなんですね。だから冒頭の「日本人の論文で」、になるわけです。書き出しに、まずこんな内容のことが書かれています。 女性医師と男性医師では、そのアプローチに違いがある、ということは複数の研究で既に実証されていることなんだそうです。例えば、女性のほうがクリニカル・ガイドラインにきちんと沿った治療方針を打ち出したり、2-4 予防的治療に積極的だったり、5-12 patient-centeredなコミュニケーションを実践していたり、13-16 スタンダード化されたテストの実践が上手だったり、17 患者に
…って、もはやAthletic Trainingには関係ないですね。 某ゆっけ氏が(もはや隠れていない)Facebookに載せていた記事を見て、 動物特集もたまにはいいなかぁと思い立ったので、つらつらとまとめてみます。 まずはキツツキ。 一応、元日本野鳥の会・会員として言わせていただくと、『実はキツツキという名前の鳥はいない』というのご存知でしたか?キツツキ科キツツキ目という分類名はあるものの、固有種名はアカゲラ、クマゲラ、コゲラなど、「~ゲラ」で終わるものがほとんどです。木を突く習性のある鳥を総じてキツツキと緩く総称しているだけで、キツツキという名前の鳥は実は存在しないのです。意外に知らない人が多いので、豆知識まで。 さて、このキツツキですが、一秒間に20回という速さでクチバシで木を叩き、穴を掘ることで知られています。衝撃も…身体がこのサイズにしては、かなりだと思いませんか?これほどの速
So I was called out for the ALS Challenge by my friend, Casey Pyle today. What I was impressed with THE MOST is, he didn't ask me to dump ice water over my head - which none of y'all probably care to see at this point. Instead, he asked me to share some info about ALS so we can increase its awareness. I was ready to decline if anyone is to challenge me to do the regular "ice bucket challenge" (as
アメリカにいる方なら知らないってことはないと思うんですが。 一昨日の大学男子バスケットボールElite EightのDuke vs Louisvilleの試合で、 とんでもない怪我が起きましたね。全米のベスト4を決める重要な試合だっただけに、 恐らく皆テレビに首付けで観ていたのでしょう。怪我をリアルタイムで目撃した方も多いはず。 それから一日たって週明けの昨日、AT facilityはその話題で持ちきりでした。 学生が、「Sy!Sy!アレ見た?」興奮して聞いてくるので、「もちろん。今日の授業でも話すよ」と答えたら、「やったー!Syのことだから絶対授業でもやると思ったんだ。楽しみ!」とわくわくしておりました。つくづく私ら、変な人種だわ。 え?何の話かさっぱり分からないって? そういう方は、下の動画を見てください。 Graphicなので、苦手な方はご遠慮願います(この下にも写真が出ますので注意
古くて有名な論文1だとは思うんですけど、忘れないように一度ちゃんと読んでまとめておこうと思います。 トレンデレンブルグ徴候に見られるような股関節外転筋の出力低下が膝や足関節の傷害発生に影響を及ぼすことはあまりに有名2-5ですが、これを神経ブロック注射(上殿神経)で人工的に作り出したら歩行メカニクスにどんな変化が出るだろうか?ということを検証したこの研究。まぁそら対側の骨盤ドロップが起こるでしょ、とか、立脚側の膝外反が出るでしょ、とかそんな仮説があったわけですが…。
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