目を開けた瞬間、青空が視界いっぱいに広がった。 ……いや、それだけじゃない。身体が……軽い? 「え?」 透き通るような声が喉から出た。 自分の声じゃない。 慌てて手を見下ろすと、細くて白い腕、そして可愛らしいネイルが施された指先が視界に入った。 信じられない。 地面に反射した自分の姿を見ると、そこには制服姿の女の子が座っていた。 茶色の髪、青い瞳、制服のスカートから覗く破れたタイツ。 まるで、どこかの漫画から飛び出したような美少女。 「これ……まさか……」 混乱の中、後ろから声がした。 「な、なんで俺がスカート履いてるんだよ……!?」 振り返ると、そこには自分――いや、元の自分の体に入った女の子が立っていた。 彼女は自分の身体を触りながら、半泣きになっていた。 「う、うそでしょ……!? どういうことなの……っ」 二人の名前は、優斗(ゆうと)と紗季(さき)。 同じクラスで席も近いけれど、特別