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kanai.hatenablog.jp
1.新しい使徒的宗教改革? 近年、「使徒」を称するリーダーと教会の運動が世界的に広がり、日本にもその波が押し寄せています。フラー神学校の教授、教会成長運動の研究者、聖霊の第三の波(力の伝道)の指導者として著名なピーター・ワグナー氏は1994年に、その著書『使徒的教会の到来』の中で、NAR (New Apostolic Reformation: 新しい使徒的宗教改革)という呼称を提唱しました。彼はその定義を次のように述べています。 「新しい使徒的宗教改革とは、21世紀の始まりに向けて、世界中のプロテスタント教会に少なからぬ変化をもたらしている神の働きである。過去500年ほど、教会は何らかの形で教団教派という枠組みの中に属しながら成長してきた。兆しは1900年代の初頭から現れ、特に1990年代に明確になってきたが、地域教会の牧会、教会間の関係、経済管理、伝道、宣教、祈り、指導、訓練、超自然的な
序 西洋中世のスコラ学において、普遍的なものと個々の事物の関係について論争があった。いわゆる「普遍論争」である。 一方において、「普遍的なものが個物に先だって存在する」という主張が為された。これが「実在論」(Realism)である。これに反対して、「実在するのは個物だけであって、普遍は我々が後から作った名前に過ぎない」という主張が為された。これが「唯名論」(Nominalism)である。 この論争は、キリスト教に大きな影響を与えた。この小論では、「実在論と唯名論」の視点で、古代ギリシア哲学から中世のスコラ学を経てルターの宗教改革に至るまでの思想史を、簡単にたどってみたい。 1 形相と質料 古代ギリシアの偉大な哲学者アリストテレス(前384年~前322年)はプラトン(前427年~前347年)の直弟子であったが、両者の思想には重大な違いがあった。 プラトンは、こう考えた。――この世にあるものは
正統的キリスト教とは何か。その基準はどのようなものか。この問題について議論することが教会会議の重要な目的の一つであり、この問題に答える文書が「信条」である。アリウス主義とニケア正統主義の闘い、原ニケア信条とニケア・コンスタンティノポリス信条(NC)の成立に、その具体例を見ることができる。 1.ニケア公会議 「ニケア」は小アジア・属州ビティニアの都市で、コンスタンティノポリス(現在のイスタンブール)の南側に位置する。交通の要衝であり、首都防衛の拠点とされた。今日の名は「イズニク」である。ローマ皇帝コンスタンティヌス1世(大帝)は、ここに夏の離宮を設けていた。 コンスタンティヌス大帝は325年5月20日に、帝国各地の教会を代表する300名余りの司教をニケアに召集して会議を開いた。これが「ニケア公会議」(ラテン語Concilium Nicaenum、英語Council of Nicea)、最初の
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