宇宙時代を切り拓いた3人のロケットの父には、ある同じ問題が立ちはだかっていました。 秒速7.9 km(時速28,000 km)の壁。 この速度を超えなければ、決して宇宙へ行くことができないのです。でも、なぜロケットがこの速度に達することがそれほど難しいことなのでしょう?そして3人がたどり着いた「液体燃料ロケット」というアイデアはどのようなものなのでしょう?NASA技術者の小野さんが、数学を使う代わりに、『宇宙兄弟』のアンディを使って(!?)分かりやすく解説してくれます! 百万光年離れた銀河同士も目に見えない重力で結びつけられているように、遠く隔たった国に生まれ生前に一度も顔を合わせたことのなかった三人の「ロケットの父」も、その夢の軌跡を追うと、まるでなにかの目に見えない力で結びつけられているようであった。 ■ アメリカのロケットの父、ゴダード1899年10月19日、アメリカ合衆国マサチュー