パワハラ疑惑などの告発で、県議会から全会一致で不信任を突きつけられ、兵庫県知事を失職した斎藤元彦氏(47)。出直し選では、SNS(ネット交流サービス)を中心に広がった支援が急拡大し、知事に返り咲いた。 一大ムーブメントはなぜ起きたのか。 心理に詳しい専門家は有権者の「義憤」が背景にあると分析する。【稲垣衆史】 当選を目指さない候補者 <斎藤さんを誤解していました、ごめんなさい> <情報は賛否両論、錯綜(さくそう)していますが、総合的に判断して彼(斎藤氏)を選ぶことにしました> <最後に、正義は勝つ!> X(ツイッター)では、ハッシュタグ(検索目印)を付けた<#さいとう元知事がんばれ>の投稿が多く、演説を聴こうと街頭に集まる人々の写真などが日々投稿、拡散された。 斎藤氏のXのフォロワー数は疑惑が表面化した3月時点は3万程度だったが、9月に失職・出直し選挙への出馬を表明した記者会見後には7万近