街中を走る選挙カー。走行中は政策を訴えることはできず、候補者名の連呼しかできない=東京都八王子市で2024年10月15日午前10時37分、長谷川直亮撮影(画像の一部を加工しています) 選挙が始まると、必ずと言っていいほど自治体に寄せられる苦情がある。選挙カーのスピーカーから流れてくる候補者の名前の連呼だ。 「朝からうるさくて迷惑」「赤ちゃんが起きてしまった」などと住民に煙たがられている。 過去に国会でも問題として取り上げられた。 「連呼行為は生活リズムを乱し、騒音と受け取られるようになりました。苦情が非常に多くなっております」 1983(昭和58)年、公職選挙法改正に関する調査特別委員会に出席した全国市区選挙管理委員会連合会の会長によるそんな発言が会議録に記されている。 これに対し、後に首相に上り詰める小泉純一郎委員(衆院議員、当時)が「個人的な考え」と断ったうえで、こう述べている。「たと