厳選されたレコード針が並べられた「Feel Records 京都はなれ店」のショーケース=京都市下京区で2024年6月28日、山崎一輝撮影 インターネット配信などのデジタル音源で音楽を聴く時代にあって、魅力が見直されているアナログレコード。そこに欠かせないレコード針の専門店が4月、京都市下京区にオープンした。出店したのは兵庫県に本社があり、1本単位で注文を受け付けている老舗メーカー。京都とレコード針には意外な関係があった。 浄土真宗本願寺派の本山・西本願寺に近い七条通。片側2車線の車道に面して、長屋のように並ぶ古い商店街の一画に「Feel Records 京都はなれ店」が店舗を構える。のれんと木製の引き戸が京の雰囲気を演出している。 「古いものと新しいものがうまく溶け合う街で、魅力があった」 京都に出店した理由を語る同店支配人の仲川和志さん(60)は、日本精機宝石工業(JICO、ジコー)の