サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
masterlow.net
初出:ironna(産経新聞社) まだ猛暑が続く8月30日、大阪の御堂筋で、とあるデモが行われた。 御堂筋でのデモは特別に珍しいものではない。主催者によるとその数は600人。しかし、このデモが一風変わっていたのは、ディープブルーのTシャツを揃えてまとった参加者たちの大半は中国系の人であったことだ。「新型コロナウイルスの真相を伝える」との目的で行われたデモは、中国共産党を批判する内容であり、そしてディープブルーに49個の星が並んだ旗を多数押し立てていたことだ。その旗は、今年の6月4日にアメリカで発足したばかりの政治団体「新中国連邦」の旗である。 デモ隊は、新型コロナウイルスは中国共産党がつくったバイオ兵器であるとの主張を連呼していた。宣伝トレーラーや街宣車をも使い中国共産党の人権弾圧を批難するスローガンを掲げていた。「日本人よ、目覚めよ」と日本人は中国共産党と立ち向かうべきだとプラカードには
香港情勢は依然として収まるところを知らない。 といっても、情勢はどちらかというと反政府側も親政府側も手詰まりである。逃亡犯条例改正案が撤回されてから、事実上本質的な状況は変わっておらず、そのぶんプロテスターと警察の暴力がそれぞれエスカレートしているというのが実際のところだろう。 6月から香港を何度も訪れているので、その手詰まり感はひしひしと伝わってくるのだが、一方でこの暴力的傾向が強まっていくことには本当に心が痛む思いである。これは双方ともに全く利益がない。 あるとすれば、自滅覚悟でプロテスターが香港の本質、つまり一国二制度はフェイクであるということを身をもって示しているというだけだろう。香港にはこの分断をおさめるための大人はいない。もちろんこれを巻き起こした原因は中国の中央政府にある。 さて、その香港から流れてくる情報について、ひとつ注意を促そうと思い、以下ブルームバーグの文章を翻訳した
世界各国の軍人チームと世界一を競う、もうひとつのラグビーワールドカップである、IDRC 国際防衛ラグビーカップが開催されている。 いかにも大英帝国の御用達のスポーツであるラクビーらしい大会である。これは毎年のラクビーワールドカップにあわせて開催されているので、今回は日本での開催となった。もちろん日本の自衛隊も参加している。 ・・・と、ラグビーワールドカップにあわせた様々なイベントのうちのひとつが行われているという話なのだが、そこでイギリス軍がちょっとした「オフサイド」をしたということで話題になっている。 そしてこれがまた日本のみならず論議を呼びそうなところに関するものだから、様々に取り扱われている。 まずはそれを報じた日本の産経新聞の記事から。 ◆英国軍ラグビーチーム、靖国神社参拝 物議醸す 英紙報道 「指示したことはない」と大使館報道官 英紙タイムズ(電子版)は19日までに、現役の英軍人
北朝鮮の「スリーパーセル」(浸透工作員)を描いた映画で、私が大変印象深く記憶にのこっているのは、映画『レッドファミリー』だ。 韓国に潜入し、暗殺も含めた特殊工作に従事する工作員が、一般人に浸透するために、郊外の贅沢な一軒家で生活を営む。家族という設定で、工作員同士でファミリーを偽装する。 仲睦まじい家庭を装い、隣家とも交流し、それぞれ職場や学校で普通の生活をする。そのうちに様々な韓国での生活を通して、堕落した資本主義社会ではなく、どこにでもあるような隣家の普通の家庭ぶりに、工作員たちは心が揺れ動く。 だが母国から課せられた使命を守ることが、北に残した本当の家庭のためだということもわかっていて、そのなかであるときはユーモラスだが悲哀に満ちた葛藤が繰り返される。 やがて、この工作員たちは脱北者の暗殺を実際に行うのだが、それは実は・・・ 本来は重苦しいストーリーであり、物語は悲劇的な結末を迎える
高須クリニック院長である高須克弥氏のネット上での発言が波紋を呼んでいる。 もともと右派よりの発言でネットで話題になっていた高須院長だが、ちょっと今回ばかりは状況が違うようだ。なぜなら、今回は高須院長がナチス賛美を繰り返しているという問題だからだ。 これを問題視するネット民の一部からは、高須克弥氏が院長を務める「高須」クリニックと「ナチス」をひっかけて揶揄するツィートも拡散しはじめているのだが、話はよくあるネットの炎上にとどまらない可能性もある。 現在アメリカはネオナチやKKKなどの白人至上主義団体が、その反対派に対しておこした死者の出た暴力事件で騒然としており、それをあたかも擁護するような態度に出たトランプ大統領とともに、全米から批難を浴び一部の右派を除いて、完全に四面楚歌の状態である。 このような国際常識に照らし合わせれば、高須克弥氏の一連のナチス賛美の発言は日本国内だけではなく国際的に
※初出 2017年7月14日 蓮舫氏の二重国籍問題、まだ尾を引いているようです。 本件筆者は、そもそも二重国籍を否定する「国籍唯一の原則」自体が時代遅れで国際性がない「ガラパゴスルール」だということを昨年に説明させていただきました。 →法務省ですら事実上容認している二重国籍の禁止規定が、どれだけガラパゴスルールなのか考えてみる ただし、これに関してはいかに時代錯誤なルールだとしても、一応はそれが法的にはそうなっていることは確かで、それに関して説明が二転三転した蓮舫氏に関しては説明責任は確かにあるでしょうとも同時に思っております。 しかし、それが戸籍を公開するなどというエキセントリックともいえる方法なのは気になります。 戸籍を他人に公開を求められたり、さらには国籍や出自で就職や入学がその結果で判断されるというのは重大な差別行為です。国会議員がこれをなんの留保もなく行ったら、これらの戸籍差別を
一橋大学の学園祭「KODAIRA祭」で予定されていた百田尚樹氏の講演会が中止になった騒動が議論を呼んでいる。 サンケイ新聞の報道によると、以下のとおりの事態のようだ。 百田氏によると、昨年12月ごろに学生側から講演の依頼があり、それを受諾。ところが、「今年2月ごろから、一部の団体からの講演中止要請が繰り返し実行委に寄せられていたと聞いた」(百田氏)という。 その結果、実行委は今月2日、ツイッターなどで講演の中止を発表。中止の理由について実行委は公式サイトで、「講演会を安全に実施するため、厳重な警備体制を用意していた。しかし、あまりにも大きくなりすぎ、いくつもの企画が犠牲になった。『新入生の歓迎』という本来の理念に沿うものでなくなってしまった」などと説明している 百田尚樹氏講演中止問題 この報道をよく読んでみると、百田氏の言い分がそのまま掲載されているだけで、残りはネット上の一橋大学のこの百
明治政府により、国民国家に統合された沖縄と琉球人がどのように取り扱われていたかを、ちょっとまとめておこうかと思います。 「日本」が明治維新をはさんで、夷敵(外国・・特に西欧列強)の脅威を感じながら、近代中央集権的国家を作っていく過程で、まず最初に植民地化するのが蝦夷地(江戸期までは中央政府からは外国として位置づけられていた)で、「日本」はこれを「北海道」と勝手に名前をつけます(1869年)。 次に植民地化するのが、琉球です(琉球処分:1871年~79年)。ここにも勝手に「沖縄県」という名前をつけました(1879年)。 北海道と沖縄を「国内植民地」と呼ぶ人もいますが、「国内」というのは結果論です。沖縄には琉球王国という主権国家があったのだから、これは「外国を侵略した」わけです。北海道には、そのような中央集権的な「国家」のようなものはなかった(この事情は、台湾でもどこでも先住民は<中央集権国家
著名ブロガーであり、投資家、著作家、企業家にして、最近ではテレビのコメンテーターとしても活躍されている山本一郎(やまもといちろう)氏の近辺がなにやら騒がしくなっているようです。 事の発端は、映画評論家の町山智浩氏が、自身が出演するMXテレビの番組に、映画『この世界の片隅に』に出演した能年玲奈さんを出演させようとしたところから始まります。 ところが、事務所からの独立問題で「干されていた」ために、番組に圧力がかかって出演が中止。この事実を町山氏が暴露したところ、そこへ現れたのが山本一郎氏。 不思議なことに山本氏は、事務所からの圧力はなかったのではないかと主張し、町山氏を批判。ここからのお話です。 ここから山本一郎氏をめぐる壮大な謎と迷宮のパンドラの箱が開きつつあるという現在ですが、あまりにもスケールが大きな山本氏のご活躍でありますので、その全貌がつかみづらいという方もいらっしゃるかと思います。
もともとは西原理恵子のブレイク以来乱立した類の、下ネタとホンネトークで笑いをとるコミック作家の方である。最初は、違うペンネームで活躍されていたようだが、そのうちにコミックの「芸風」もかわり、既婚ながら、mixiで知り合った男性と不倫するに至る体験を赤裸々に描いた作品を発表する頃に、この「ろくでなし子」というペンネームになったようだ。 この体験マンガの芸風は続き、今度は彼女が女性器の整形手術を受けるというものが評判になった。それ以来、反表現規制のフェミニストの方々と結びつき、そのうちに、いつの間にか、女性器を題材にする「芸術家」となっていたというのが簡単な彼女のプロフィールとなろう。(このへんの経緯は彼女の著書『デコまん』に詳しい) このへんまでは、まあなんというか笑い話としてもいいのであるが、そのうちにこれが昂じて、女性器を模したボートを制作したり、その資金のクラウドファンディングに自身の
大阪のなんばの寿司店で、韓国人にわさびを大量に入れて提供していた件が韓国で話題になったのはしばらく前。韓国人差別ではないかというものである。 その後に、実際に韓国人や中国人がわさびの増量を要望する客が多いということがわかり、それを考えた店側が一種のサービスのつもりで、全ての韓国人に(おそらく中国人にも)、わさびをたっぷりと入れていたのが実情なのではないかという見方になりつつある。もちろん実際には、言葉が通じないゆえの無愛想な接客と相まって、日本文化に常々触れていて、日本語もわかり、来日経験豊富な韓国人には差別的と感じられるシーンもあったのだろう。ただしここはあくまでもブラックボックスであり、実際にどのようなことを店側が行っていたかはわからない。 難波の「韓国人差別」と釜山の「日本人差別」以前、自分は似たような話を調べたことがある。それは全く逆の話で、韓国で日本人が差別行為にあっているという
台風は去ったのに、サッカーメディア業界のごくごく端くれにいる筆者のまわりはいまだ暴風域である。なんのことかといえば、現在、ネットを騒がせている『エアインタビュー』問題である。 詳細は以下のサイトをご覧いただければわかるのだが、背景も含めて、まずはざっとあらすじだけまとめてみる。 『エアインタビュー』告発キャンペーン →「サッカー専門誌「エア取材」横行か――作家の検証と告発」 より 今年の春、『フットボール批評』誌にて、海外サッカー雑誌のインタビューのかなりのものが、実際はインタビューしてない『エアインタビュー』などではないかという疑惑が記事になった。 現在、海外のビッグクラブでは選手や監督のインタビューなどに制限がかかっていて、そもそもこれが問題になっていたのにも関わらず、日本のサッカー雑誌は、次々と大物サッカー選手の単独インタビューをとってくる。しかも独占記事である。これはおかしいのでは
2016年9月16日の毎日新聞紙上に、「法務省民事1課への取材に基づき、日本は台湾を国として承認していないため、台湾籍の人には中国の法律が適用されると報じてきましたが、誤りでした。」との記事 が出ました。 法務省は15日、「国籍事務において、台湾出身者の人に中国の法律を適用していない。日本の国籍法が適用される」との見解 を明らかにした。報道各社の取材に対し、同省は「台湾は中国として扱う」などと説明していた。こうした点について、同省幹部は「言葉足らずの面があった が、中国の国籍法を日本政府が適用する権限も立場にもない」との見解を強調した。 毎日新聞 各紙、これを追うかたちで同内容の報道をしており、これをもって、やはり蓮舫氏には法的に問題があるという論調が現在出回っています。ホレ見たことか!やっぱり蓮舫は二重国籍だ!という類ですね。中華人民共和国の法律をもってして、国籍離脱したと解釈するのは間
蓮舫氏の「二重国籍」を問題視する一部の指摘があって、あれやこれやで議論があるようです。 この議論のなかには眉を顰めたくなるようなものから、なるほどと思わせる意見などもあり、改めて日本の国籍概念について考える機会になっているという意味で、自分はポジティブな結果につながるのではないかという感触をなんとなく得ています。そもそも、この二重国籍(以下「重国籍」とします)を禁止しているルールが、もはや日本とアジアの数カ国に代表される、いわば人権後進国のみのものだからです。まずはこれをあぶりだすという意味ではいいことではないかと。 日本社会のガラパゴス化については、様々に言われておりますが、重国籍の禁止もそのひとつです。その証拠に法務省も事実上、重国籍を容認してきているという話をこれからまとめていきましょう。 蓮舫議員の「二重国籍」疑惑はムリ筋である まずは、蓮舫議員の「二重国籍」疑惑について、これが「
東京入管横浜支局がパキスタン国籍のイスラム教徒の男性に豚肉の入った食べ物を提供したということで問題になっている。 東京入国管理局で収容されているイスラム教徒の男性に、宗教上食べることが禁じられている豚肉が入った食事が提供されていたことがわかりました。 支援団体は、17日入国管理局に対し再発防止を申し入れました。 東京入国管理局などによりますと今月3日、東京入管横浜支局で、夕食の際、収容されているパキスタン国籍でイスラム教徒の48歳の男性に豚肉のハムが入った煮物が提供されたということです。 イスラム教では、豚肉は宗教上食べることが禁じられていて、男性は抗議のために17日までの2週間、水と栄養補助剤以外は口にしていないということです。 これまでのところ、健康状態に問題はないとしています。 NHKニュースWEB 宗教的な食のタブーについては、もう広く知られているはずで、ましてや外国人の出入国を管
独ブンデスリーガの二部のザンクトパウリというチームが注目を集めている。 理由は二つ。ひとつはJリーグを飛び越えてイングランド・アーセナルからプロ経験を始めた注目の選手、宮市亮選手が所属していることから。もうひとつの理由は、このクラブチームのチームのエンブレムが海賊のようなドクロであること。 このクラブチームについては、日本でもいくつか解説されることがあるのだが、それがどうも「パンクスが熱狂的なサポーター」であるとか「反体制を売りにしたチーム」などということが書かれていて、どうにも歯がゆい。 このクラブチームはそんなものではなく、欧州きっての左翼リベラルやアナーキストの勢力がゴール裏を占拠した、「オルタナティブ」のチームなのだ。このへん、どうにも日本のサッカーメディアは突っ込みが甘い。政治的な背景に興味がないということなのだろうが、このへんがわからないとドクロも単なるファッションと捉えかねら
トルコの世俗派とエルドアンの対立現在、トルコでは軍部を一部とされる勢力がクーデターを起こしている。事態は進行中で、現地から入ってくるニュースも、まだ真偽不明なものも入り混じりながら曖昧模糊としている。そんな状況の中でむしろトルコの騒然とした様子を伝えてくるのは、メディア以外の人達が伝えてくるTWITTERやFacebookの情報や動画である。その中には、街に繰り出してきた戦車を迎えて歓迎するような人々の姿もあれば、全く逆に抗議の声をあげに来た人達の映像もある。これは一体どういうことなのか。 エルドアン首相は、イスラム回帰的な政策により求心力を得て、10年以上も政権を維持してきた。 しかし、最近ではアルコール販売の禁止が与党により可決され、イスラム教を冒涜したとして投獄される学者が出るなど、宗教右翼色を強め、世俗派と言われる人たちから批判が続いていた。 トルコはオスマン帝国の昔から世俗的なイ
「ロックに政治を持ち込むな」??? 今年のFUJI ROCK FESTIVALに、SEALDsという学生団体の人がステージに出るということで、ひと騒動になっているらしい。 どういうことかと言えば、「ロックの世界に政治を持ち込むな」という物言いが多数ついたということ。 これについては、たくさんの方々、とみに当のロック関係者の方々から、それどうなのよ?という反論が来ていて、おおよそこの筋で決着をみると思われます。まあ当たり前ですね。 ロックが政治や思想と切っても切り離せない存在であるというのは、ほんの少しでもその世界を齧ったことがある人ならばわかるものでしょう。 例えば・・・とやるのも野暮なんですが、いくつかだけ。 プラスチック・オノ・バンドの「ハッピークリスマス」が、単なるクリスマスソングだと思っている人がたくさんいる日本だったら仕方がないことかもしれないです。ベトナム戦争の真っただ中で「戦
燃費データの不正問題で次々と過去の所業が明るみに出る三菱自動車。 燃費の不正分の購買者保障だけでも数千億円、さらには取引先である日産自動車の損失補てんやお抱え部品メーカーの契約不履行の補償、さらにはエコカー減税の「脱税」分の国への返還などで、いったいどこまで損失が膨らむか行方も知れず。 この不正は91年から行われていたということで、掘れば掘るほど出るわ出るわのフィーバー状態で連チャンがどこまで続くかわからない状態であります。 ちなみに筆者ですが、若かりし頃(90年代後半)、三菱自動車のヒット商品、パジェロミニに乗っていたんですが、この分の燃費とか中古買い取り価格差とかも補償してくれるんでしょうかね。いやー、もう購入した証明とか全然ないんですけど! この三菱自動車、過去に二度リコール隠しで倒産寸前まで行きましたが、さすがに今回は三度目の正直というところではないでしょうか。世評では、「倒産」「
横浜の元町や中華街から運河を上ってほど近い現在の中村町のあたりはドヤ街だった。 関東大震災発生してすぐに、食料を確保するとの名のもとに、ある政治チンピラがこのドヤ街の労働者を糾合して「横浜震災救護団」という自警組織をでっちあげた。もちろん彼らは日本人である。そして、彼らがやったことといえば救護でもなんでもない。食料供出の名のもとに、民家や商店を武装して荒らしていたのだ。 関東大震災の朝鮮人虐殺を引き起こしたデマの出所を調べていた横浜地方裁判所は、これがこの風評のきっかけだったのではないかと結論づけた。 以上については、この震災の二つの悲劇、すなわち震災とその直後の大火、そして一般の民衆が殺戮に走った朝鮮人虐殺を丹念に検証した『関東大震災』に記録されている。 →『関東大震災』 吉村昭 -デマの出所と第二の悲劇 大火の悲惨もさることながら、このデマと群集心理による想像を絶する暴力の記録をつらつ
「国体の衣を着けたる共産主義者」岸信介「陸軍赤化論」というものがある。これを世に知らしめたのは近衛文麿だ。敗戦直前、戦争遂行の可否に悩んでいた昭和天皇に奏上して近衛曰く、この戦争は「国体の衣を着けたる共産主義者」の陰謀である、と。そしてこれに同調したのが共産主義者の「新官僚=革新官僚」だったということだ。 敗戦は遺憾ながら最早必至なりと存候。以下此の前提の下に申述候。 (中略) 翻って国内を見るに、共産革命達成のあらゆる条件、日々具備せられ行く観有之侯。即ち生活の窮乏、労働者発言権の増大、英米に対する敵慨心昂揚の反面たる親ソ気分、軍部内一味の革新運動、これに便乗する所謂新官僚の運動、 及びこれを背後より操りつつある左翼分子の暗躍等に御座侯。 (中略) これら軍部内一部の者の革新論の狙いは、必ずしも、共産革命に非ずとするも、これを取巻く一部官僚及び民間有志(之を右翼というも可、左翼というも可
先日、某セキュリティソフト会社の管理職の人が、ネット上の難民を揶揄したマンガに賛同する人達の情報をリストアップしネットに公開したところ、逆にその素性がバレてしまい「炎上」するということがあった。セキュリティ会社の社員が、「個人情報」をネットに公開するなどということはいかがなものか、ということらしい。 それからほどなく、今度は、この「個人情報」をネットに公開したことを批判する弁護士に対して、某地方新聞社の管理職の方が、twitter上で弁護士に対して「暴言」を書いたということで問題となり、これも「炎上」した。 この二つの「炎上」を起こした人達については様々な批判があった。社会的地位にも恵まれた50代ということが共通点として目立つことだが、それよりも、この二人が、反差別を旗印にし、これまで賛否両論・ 毀誉褒貶を受けてきた「しぱき隊」であるということで注目を集めた部分が多い。 整理するために、最
ガンバ大阪のパトリック選手に対して、差別ツイートが書き込まれたことが波紋を広げている。 28日に埼玉スタジアムで行われたサッカーのJ1リーグチャンピオンシップ準決勝の浦和―ガンバ大阪戦に出場して1得点したガ大阪のパトリック選手のツイッターアカウントに、浦和サポーターを名乗る人物から「黒人死ねよ」と書き込まれた。ブラジル人のパトリック選手はチームの通訳に頼んでツイッター上で「まさかこの国でそういう目に遭うとは思いませんでした。私や私の家族を傷つけました」と日本語で応じた。 ガ大阪によると、ツイッターのアカウントはパトリック選手本人のものだという。浦和の広報担当者は「差別は断固として許さない。どのような人物がどのような目的で書き込んだかは特定できないが、引き続き情報収集する」と話している。Jリーグは両クラブと連携して対応を検討している。 朝日新聞 この日Jリーグチャンピオンクシップの準決勝 浦
警察庁によると、国内の外国人犯罪の検挙件数は、平成26年が1万5215件と前年(1万5419件)に比べて微減。ピークだった17年(4万7865 件)に比べて3分の1まで減少している。ただ、平成初頭の数年は6千件前後で推移しており、警察庁は「外国人犯罪は引き続き高い水準にある」と分析してい る。 産経新聞 2015.9.17 いつものことだが、こういう数値データはキチンと裏をとらないと恥をかくので要注意だ。ネットには様々な情報が入り乱れており、その中には単に扇動目的のものや、部分的なデータを取り上げて全体を表象するようなものが多いのは、改めて言うまでもない。 例えば、よくみかけるもので「外国人の犯罪がなければ、日本の刑務所はガラガラ」・・・という説がある。 衝撃的事実!日本刑務所の囚人内訳・・32%が朝鮮韓国人、21%が帰化人、33%が中国人、11%が他外国人、 日本人は3%wwwwwwww
安全保障関連法案が参議院で可決され成立しました。 採決までこれまでの数日間、国会前ではデモが続き、これに呼応するかのように主要野党による国会での強行採決阻止の動きがありました。 法案は通過しましたが、そもそもこれは防ぎようがなかったことです。 このことは「国会前の敗北主義」に書かせていただいたとおりです。はたしてうまく敗けることが出来たか、それは今後の世論の動き、そして直近の来年8月の参議院選で明らかになることでしょう。 ただ、自分はこのへんについては非常に懐疑的です。日本の有権者はエキセントリックに視えるものに対してバランスをとる傾向があります。国会での野党の不信任案動議や審議の時間を延ばすための国会戦術的フィリバスター(議事妨害)に対して、どのように有権者が評価するのか。 しかし、あくまでも自分の感触ですが、この強行採決までの各種の流れで、世論がかなり右振れしているような気がしてなりま
関東大震災直後の悲惨は震災直接の被害のみならず「第二の悲劇」で増幅されている。 いわゆるデマと流言が引き起こした虐殺事件である。これには朝鮮人のみならず日本人までもが多数巻き込まれ虐殺されることになった。 さて、このデマの出所について吉村昭の推察がちょっと興味深い。 いわく、いわゆる朝鮮人が「井戸に毒をいれている」「集団で暴動を起こしている」「爆弾を持っている」というデマは、横浜でおきた「横浜震災救護団」による集団強盗事件が出所として拡散していったのではないかというもの。 ドヤ街であった中村町に住んでいた立憲労働党の山口正憲という人がいる。この男が震災終了後すぐに、前述の「横浜震災救護団」を急遽組織し、震災後の物資獲得を名目に、日本刀や銃器などで武装し、横浜市内の商店を数十人で荒らしまわり、食料や金銭などを脅し取っていたというのだ。どうやらこれがデマの出所になったのではないか、それが吉村と
安保法制を巡って、その反対派が国会議事堂前でデモを行いました。過去最大規模だそうです。 その数は主催者発表で10万人超。警察発表では3万人だそうですが、この手の数字を警察が控えめに発表するのはいつものことですから、10万人は超えていなくともこれよりは多かったでしょう。 さて、数字の大小はともかくも、このデモの結論は明らかです。 この法案は可決されます。間違いありません。 そして、このことは国会議事堂前に集まったすべての人は皆知っているはずです。 この類のデモというのは基本的に議会制民主主義の中では最初から敗北しています。法案を提出した自民党が議席の絶対多数をもっているのですから当たり前です。そしてそれでもやるというのは「敗北主義」です。 ここでいう敗北主義とは、負けるとわかっていてもやらねばならないという態度のことです。なぜならばそれが次につながるからです。そうすると、この敗北主義というの
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『リベラルは失敗から学んだのか -拉致問題と三浦瑠璃の「スリーパーセル」発言から...』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く