「赤ちゃんです」。両頬に人差し指を当ててニッコリ。お笑いコンビ「ネコニスズ」の舘野忠臣さんは群馬県前橋市出身。2023年、40歳のとき、自身が「赤ちゃん」になるネタを始めてから、追い風が吹き始めた。気持ち悪くてかわいいいと人気を呼び、昨年のM-1準々決勝、「ツギクル芸人グランプリ」決勝進出と大ブレイクの兆しだ。 (取材/阿部奈穂子) ――いつからお笑い芸人を目指したのですか。 中学2年からです。当時、ダウンタウンの松本さんの番組「一人ごっつ」で、何か面白い答えを一般に募集する「お笑い共通1次試験」というコーナーがあって。答えを教室で考えていたんです。 その頃、僕はクラスメイトに若干いじめられていて。でも、いじめっ子が僕の答えを見て笑ったんですよ。いじめっ子を笑わすなんてとんでもなくすごい才能があるんじゃないかと思ったのがきっかけです。 ――本格的にお笑いを始めたのは? 大阪芸術大に進んで落