【ワシントン時事】11月5日に投開票された米大統領選の直後から、全米各地で黒人に対して人種差別的なメッセージが送られる被害が相次ぎ、連邦捜査局(FBI)が捜査に乗り出した。 〔写真特集〕ドナルド・トランプ氏~不動産王から米国大統領へ~ トランプ次期大統領の勝利をきっかけとした人種間の憎悪の広がりに懸念が広がっている。 「全米黒人地位向上協会(NAACP)」によると、多くの州で黒人の若者らに「綿花の収穫のために迎えに行く」などと匿名のメッセージが届いた。米南部では綿花栽培で黒人が奴隷労働を強いられた歴史がある。 人権団体やメディアによると、差別的なメッセージは選挙結果が判明した6日から送信が始まり、受信者の名前を明記したものもあった。南部ルイジアナ州の司法当局によると、メッセージの一部はポーランドの暗号化された仮想プライベートネットワーク(VPN)を経由しており、発信元は不明だという。 CN