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2年生の「国際文化演習」という授業で、サン=テグジュペリ作 内藤濯訳『星の王子さま』を読んでいる。この童話(?)はとかく「大切なものは目に見えないLe plus important est invisible」という一文だけがいたるところで採り上げられ、「子どもは純粋で、大人が気づかないことや見ようとしないことに気づく」といったような見方でこの童話を分かった気になっている人にはとても残念に思え、ときに怒りさえ覚えることがある。 子どもは「純粋」だから「大人」の慣れきった殆ど疑うことをしらないことに気づくのではなく、作者であるサン=テグジュペリが自分をも含めた大人の社会を想像力と思考を最大限に発揮して「王子さま」という登場人物を設定して自分自身と当時の社会に生きる人びとを批評したのだと思う。 フランス語の原文も一部配ったが、数回の授業では日本語で、全員で一緒に丁寧に読んでいき、冬休み後に、感
7月20日に京大の「あがるまの会2009」(代表 新宮一成、尾崎純子)という、精神療法を実践している精神科医や臨床心理士の臨床報告とそれに対する検討がなされる研究会に参加した。 そこでパリ第8大学の精神分析学部での留学を終え、「NPO法人ICCC」で職員として働いている池田真典氏の「障害福祉サービスに精神分析は活用できるか?-フランスのラボルド・クリニックを参考にして-」という発表を聞いた。 それは留学時にフランスのラボルド・クリニックに一週間滞在して学んだことを帰国後自らが働く、精神に障害を持つ人の世話をする作業所で応用して実践した報告と考察の発表であった。 ラボルド・クリニックはラカン派の精神科医であるジャン・ウリが開いた精神病院で治療者と被治療者の垣根を払い、開放型の入院病棟を持つ病院として有名である。 驚いたのは池田氏によれば、そのラボルトの病院で治療がうまくいかなくなった時、ジャ
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