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衆院選
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遅ればせながら、「不安な個人、立ちすくむ国家」をゆっくり読んでみました。 「ペーパー」への批判として良く目にしたものに、「具体性がない」「社会システムと政治がごっちゃになっている」「少子化の問題をについて触れられてないから失格(*)」また、「(生きがいや目標について)「人それぞれでしょう」の様なものがありました。これらについて、ペーパーに書かれていない部分について、そしてちょっと思いついたことなどについて書いてみたいと思います。 僕は有識者に挙げられている大澤真幸さんと鈴木健さんの本をちょっと読んだことがある程度で、出席した誰かに知り合いがいるわけでも何でもないので、全然見当違いかもしれませんが。 これは大きな物語のお話です。大昔は宗教や「家」、大戦中は「大君」という、有識者の一人の大澤氏の言葉で言えば「第三者の審級」がありました。自分の外側に自分を見守り、あるいは批判する大きな視点があっ
20アンダー20というのはピーター・ティールのプロジェクトで、20歳以下で、大学に行かないことを選択するか、大学を中退した生徒には10万ドルを与えて、起業の準備をさせるという、ものです。 20 Under 20のプロジェクトに採択された若者たちの内面やプロジェクトの詳細や推移についても、詳しく書かれているとは言えませんし、多くの登場人物が現れては消え、一貫した視点もテーマもありません。後書きをみると、なるほどいろんなメディアに書いたばらばらのものを20 Under 20を縦軸にまとめ直してみた本なのでした。脱字もあるし、「。。」みたいなのも残ってたりして、本としてのクオリティは低いです。(アイン・ランドとかアナクシマンドロスの仮名表記が通常と違うのも。何でなんだろう) ただ、HBOの「シリコン・バレー」が好きな人は、元ネタがわかったりして楽しめるかもしれません。 これに比べると、ティール自
地方自治体から大企業まで、オープンイノベーションイベントが盛況です。 真に新しいアイデアとそれをドライブする力の組み合わせによって世界が変わるのであるなら、個人やスタートアップ、大企業とのパートナーシップは正しいことのように思えますが、実際は困難が多いようです。実際に何件か参加を試みたこともあるので、スタートアップの側から考えてみたいと思います。 この記事では「システムとしてのオープンイノベーション」について考えます。もしかしたら「大企業が自分でやると手が汚れる部分をやらせるために会社を買いたい」って理由のオープンイノベーションイベントもあるのだろうと思いますが、ここではまじめな方を考えます。また、「イノベーティブなアイデア」と、その外部のリソースで生まれた大きな現象をオープンイノベーションである、としておきます。エジソンの「1%のひらめきと99%の努力」という言葉(日本では逆の意味に使わ
Mac+VMWareでもできました。 HoloLensを持ち運ぶようになって、リュックを使わなきゃならなくなった上に、Windowsノートまで合わせると12kg、家とオフィスとPAAKを周回する生活を送っているので、ちょっとこれはつらい。 最初はMacのUnityでもできるんじゃないの?と思って試したのですが、ダメでした。 これが出てこないのです。 ググってみつけたのはPalallelsを使うこちら。 HoloLensアプリをMac環境で開発・実機で動作確認 Palallelsも家のiMacにはインストールしてあるんですが、ノートにはVMWare(Fusion)しか入れてないし、この中で環境を整えていたので、なんとかVMWareで使えないかとトライしてみました。 VisualStudioのインストールには苦労しました。途中で止まってしまうのです。最初は原因がわからなかったのですが、ディスク
PAAK。このゲームでは、部屋をスキャンして、家具の配置によって登場人物の姿勢や配置が変化します。 2000年代のSNSの、本来そうであったであろう以上の大成功の理由は、コンテンツよりもスマホという媒体によるものではないかと、HoloLensを使いながら考えました。 人から数十センチの距離は、親密(intimate)な距離(*)と呼ばれています。この領域にスマホが入り込んでしまったせいで、スマホによって与えられるあらゆるモノが、あらかじめ親密なモノとしてタグ付けされてしまっているのではないかと思うのです。スマホはメディアであると同時にメディアのメディアでもありますが、いつの間にか、片時も手放すことのできないものになってしまっています。 人はスマホを手放すことに不安を覚えるようになり、シェアされたニュースを信じやすくなり、記事と広告の区別をつけられにくくなっています。密接距離の内側、親密な人
2016年にアマゾンから買った本は175冊でした。引っ越ししたり、いろんなことがあって、今年は少なめでしたが、オフで買ったのも合わせると200冊ちょっとでした。 その中で特別に面白かったのを何冊か紹介します。 「ヌメロ・ゼロ」 ウンベルトエーコ 薔薇の名前や「フーコーの振り子」の作者として有名な、哲学者で小説家で記号論学者でもあるウンベルト・エーコの遺作です。その前のプラハの墓地よりも遙かに気軽な短編で、嘘とちょっとした戯れが大事件につながっていくという運びはフーコーの振り子やほかの作品とも重なる部分もあります。「完全言語の探求」みたいな凄い本とは比べられないですが、特に日本ではタイムリーな出版だった気がします。 「まず、ありきたりの意見を紹介し、次のもう一つの意見を、記者の考えに非常に近い、より論理的な意見を紹介すること。こうすれば、読者は二つの事実を情報として得た印象を持つが、実際には
ある時期にある場所に居合わせることで、そのメンバーに特別な出来事をもたらすことがある。 音楽の世界ではよく聞くことだが、アートやファッションの世界でも同じことはよくある。 そして僕らの関心の世界ではもっとも有名なのはpayPalマフィアと呼ばれる人たちだ。 (上の写真はこちらから) 創業メンバーのピーター・ティール、イーロン・マスクらの創業しPayPalはebayによる買収後たくさんの人材が在野に下り、Linkedinやyelp,Yammerその他、サーヴィスやシステムを作り出した。 そしてそのほぼ全員が創業期に読んでいたSF小説がある。SF作家、ニールスティーブンスンのクリプトノミコンだ。 これを知ったのはゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか の中だったのだけれど、僕も起業する前に何度も読んでいたので驚いたことを覚えている。 小説は現代の主人公と、第二次大戦中の主人公の祖父とア
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