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林智裕 開催年月日 2024年11月8日 - 2024年11月10日 記述言語 日本語 会議種別 口頭発表(一般)
(2018年に「知の見取り図」というwebサイトからインタビューを受けて公開された(少し反響もあった)ものなのだけど、どうも本家のサーバーがずっと落ちているようなのでこちらに転載することにしました。インタビューの文脈としては「哲学科の学生は岩波文庫を全部読め」といった趣旨のことを言っている先生がいたので私は全く反対ですという意見をtwitterに書いたら多少バズってしまってそれで依頼が来たのだと思う。インタビュアーの方も政治哲学の知見をかなり持っている方で楽しくお話しできました。) 以下、本文 小難しい本を何冊も読むことが哲学を始める最初の一歩として相応しいわけではない。どんな順番でどんな本を読んだら良いのか、それらを推薦する理由は何か。慶應大学で倫理学を教える長門さんからお話を伺った。 目次 [hide] 1 自己紹介とこれまでの経緯 2 哲学や倫理学にまつわる偏見 3 長門さんの研究内
関駿平, 庄子諒, 佐藤裕亮, 鍋倉咲希 巻 43 号 開始ページ 1 終了ページ 14 記述言語 日本語 掲載種別 リンク情報 URLhttps://www.jstage.jst.go.jp/article/lifology/43/0/43_1/_article/-char/ja/ 本文へのリンクあり エクスポート BibTeX RIS
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1.呉座さんの訴訟と和解の概要およびその意味 すでに周知の事実ですが、さる2023年9月末、2021年3月に発覚した呉座勇一さんのネット上の差別的な数多の暴言をめぐる騒動と、そこから派生した訴訟について、続けざまに大きな進展というか結末が示されました。国際日本文化研究センターで内定していた准教授への昇任を撤回された呉座さんが、日文研の上位機関である人間文化研究機構に対し起こした地位確認の訴訟と、呉座さんの一件をめぐって出されたオープンレター「女性差別的な文化を脱するために」が、呉座さんの名誉を毀損したものであるという訴訟が、相次いで和解したのです。 その結果は、呉座さんは助教として日文研に復帰(再度准教授承認が内定しなおしたのかどうかは分かりません)し、名誉毀損訴訟は呉座さんの側が訴えを取り下げ、オープンレターが呉座さんの名誉を傷つけるものではないとの同意をして、和解したものでした。ただし
清水 唯一朗 巻 97 号 1 開始ページ 137 終了ページ 176 記述言語 日本語 掲載種別 研究論文(大学,研究機関等紀要) 出版者・発行元 慶應義塾大学法学部内法学研究会 ID情報 ISSN : 0389-0538 エクスポート BibTeX RIS
研究者番号 90747792ORCID ID https://orcid.org/0000-0002-6856-6655J-GLOBAL ID201801000417388468researchmap会員IDB000299495 外部リンク 1986年生、東京農工大学大学院博士課程在学中に次世代シークエンサーとバイオインフォマティクスに出会う。細胞の分化/脱分化を定量評価する方法を考案し値をLiberality と命名、神奈川県の支援を受けて特許を取得するとともに株式会社日本バイオデータを設立。現在に至るまで企業を中心に生物データ解析サービスを提供している。研究のフィールドを生物から情報にひろげ、2017 Thirteenth International Conference on Intelligent Computing にてBest Paper Award を受賞。2019年紺綬褒章
拙著『ブッダという男』の「あとがき」に端を発し、馬場紀寿先生(東京大学教授)が、2024年2月1日付けで、拙論(清水[2016])に研究倫理上の問題があるとして佛教大学仏教学会に申入書を送付して、当方に「追補」を請求していました(申入書は馬場先生のresearchmap上で公開)。 その後、佛教大学仏教学会において一月弱に渡り対応に関する協議が行われ、2024年2月29日付けの書面にて、当方に、馬場先生の「追補」の請求を差し置いたうえで、『佛教大学仏教学会紀要』の紙面上で馬場先生に回答として反論するスペースを与えるという連絡がありました。 (追記:当初の佛教大学仏教学会側からの研究倫理違反の告発をするかどうかについて明記が無かったので、問い合わせたところ、佛教大学仏教学会から「調査義務を負わない」という驚くべき返答を受けました…) 2017年から始まる馬場先生の「研究不正の言いがかり」によ
拙著『ブッダという男』の「あとがき」に触発されて、researchmapにて馬場紀寿先生が、8年前の拙論(清水[2016])の問題点について、2月1日付で佛教大学仏教学会に申入書を提出したと発表しました。申入書の内容や論点は、7年前に馬場先生が私に送り付けてきたものとほぼ同一ですので、今回は代理人弁護士を立てての送付となっていますが、その中身は馬場先生が全て執筆されていると推認されます。 今後は、佛教大学仏教学会が、私の論文を調査するという運びになるものと思いますし、私もそれを強く希望します。今のところ佛教大学仏教学会から当方に何の連絡もありませんので、暫定的なものとはなりますが、現時点での反論を公開させていただきます。 馬場[2008]『上座部仏教の思想形成——ブッダからブッダゴーサへ』春秋社. 清水[2016]「パーリ上座部における「小部」の成立と受容——結集と隠没の伝承を巡って」『佛
私、馬場紀寿は、表題の件につき、下記の通り報告いたします。 1 2024年2月1日、私は、佛教大学仏教学会に対し、研究倫理上の問題に関する申し入れを致しました(以下のファイル欄より申入書をダウンロード可能)。ここに公開するとおり、それは『佛教大学仏教学会紀要』第21号(77頁~146頁)に掲載された清水俊史氏の論文「パーリ上座部における「小部」の成立と受容——結集と隠没の伝承を巡って——」に認められる研究倫理上の問題を指摘し、それへの対処をお願いしたものです。先行研究の訳文をわずかな語句を変更して自作の訳文のごとくに使用すること、また先行研究の着想、論証方法、データ及び結論に依拠しつつも独自の成果のごとくに論述を行うことは、研究倫理に著しく違背する行為です。そのため、次に発行される号の紀要において、しかるべき追補がなされるよう、佛教大学仏教学会に申し入れました。 2 清水俊史氏は、2023
開戦以来ロシア軍はずっとウクライナの破壊を続けている。そのことを鑑みると、ロシアにとってウクライナ、とくにキエフは故地であり、それを失うことはナショナル・アイデンティティにとって考え難いことなのである、というこれまで自分を含むロシア史研究者がしばしば行なってきた説明が本当に正しいのかどうか疑わしくなってくる。ロシア政府もロシア軍も、およそウクライナの土地を、その歴史的建築物も含めて、尊重しているようには見えないのである。ただひたすら破壊と殺戮を行なっている。ナショナル・アイデンティティ上大事な土地だから手放したくないということではなく、ただ単にあそこは自分の勢力圏であると決めつけて、勢力圏である以上自分たちが支配するのだという考えのもとに侵略行為を繰り広げているだけなのではないだろうか。支配欲、権力欲を満たすということだけが、それ自体として目的なのである。 このことはさらに、ロシア史研究者
昨朝(2018/06/18),大阪で震度6弱の地震があり,朝からテレビやSNSで様々な情報が流れていました。それに伴って各地の災害状況,インフラの状況,驚いたことなど様々な情報が拡散(リツイート)されています。情報の拡散の背景には「自分にもできることは」と考えて,とにかく役に立つ情報を流して(広げて)いこうという気持ちがあるんだろうと思います。たしかにこういうとき,当然のことながらいろいろな人がいろいろな仕事をして復旧や救援などにあたっていますし,私でもこういうときにどうしたらいいか考えることはあります。ですが,とりあえずの結論として,当事者性の低い場合が多いであろう学生には「SNSでは何もするな」と伝えました。以下その理由です。 ちなみに私は大学教員なので直接(口頭で)伝えたのは学生ですが,もっと対象を広げてもほぼ同じことだと思います。 理由1:いつも正しい情報を適切なタイミングで流せる
2023年11月22日にオランダで総選挙が実施された。7月7日に第4次リュテ政権が崩壊し、早期の解散総選挙となった。このブログを書いている時点で開票は終了していない。結果はオランダ放送協会の以下のサイトで閲覧できる。 https://app.nos.nl/nieuws/tk2023/ この総選挙で着目すべき点は以下の5点である。 1.13年続いたリュテ政権の終焉 2.新党の成立と浮動票の増加 3.凋落傾向にあった左派政党が合併し、持ち直したこと 4.右翼ポピュリスト政党PVVが最大政党となったこと 5.政党間関係のドラスティックな転換が予想されること 詳細は以下の通り。 1.リュテ政権 ~解散総選挙の背景 マルク・リュテは2010年から13年間4次にわたり首相を務めてきた、自由民主人民党(VVD)の首相である。今回の政権崩壊をうけて、政界引退を表明している。 リュテは政党間の調整に長けてお
いろいろと気になる事が続いたので、書いておきます(元文章は2023年8月29日付の筆者の個人ブログです) ―—誤解①:科学における論理と感情は対立する 初歩的な間違いであり、論理の一般性は、あらゆる論理が発言側の感情と「無関係である」ことのみを示しています。ある感情に基づいた論理が正しい結論を導くこともあれば、ほぼ無感情的に(という表現も面白いですね)発せられたデタラメも多く存在しますし、ある感情が導いた科学的発見の例は科学史、というより伝記的説明のようなものをみれば多く見つかります。 論理と感情を対立的なものと誤認することによっておこる誤謬は、当然ありうべき他者の「感情」を不当に排除し、より悪質な場合には他者に「感情的」とスティグマを貼ることによって自己の優位性を担保しようとするエセ行為に帰結します。こうした誤謬の例は(残念ながら)「科学者」を含む多くの人物の行為にみられます。気が向いた
平成元年、京都市生れ。中学2年生から不登校となり、10代は文筆修行に明け暮れるとともに「哲学道場」運営に関わる。 2012年上京、もぐり学生として大学を渡り歩き、2013年、個別入学資格審査により日本大学大学院哲学専攻に入学、中卒の大学院生となる (日大文理学部史上、この制度を使ったおそらく初の例)。 現在はアカデミアへの所属はなく、哲学道場の運営協力とともに、山括弧塾 (主宰 永井均) で「勝手ゼミ」やら連続講義をしたり、独立哲学者・私講師 Privatdozent として、イベント登壇したり論文指導(?)したりしています。 新現代詩の会 同人 (2007~2009年) 東浩紀のゼロアカ道場 出場 (2008年) 猫猫塾 塾生 (主宰 小谷野敦、2012年度後期) 哲学塾カント 塾生 (主宰 中島義道、2012~2015年) 早稲田短歌会 会員 (2015年度) 新紀要 同人共宰 (20
久しぶりに日本人が書いたロシア史の本で面白いものを読んだ。宮野裕『「ロシア」は、いかにして生まれたか タタールのくびき』(NHK出版、2023年)。「世界史のリテラシー」という新シリーズで、一般向けにですます調で平易に書かれており、頁数も157頁と手を出しやすい。ぶ厚い本ではないが、内容は大変に豊かである。13世紀半ばから15世紀半ばまで、ロシアがモンゴルの支配下に置かれたことは知られているが、それはロシアにとってつまるところどういう意味をもったのか?が解き明かされている。通俗的には、モンゴル支配の過酷さがロシア権力の過酷さを生んだ、といった見方があるわけだが、これはモンゴルとロシア双方に対する偏見であろう。宮野が強調するのは、モンゴル支配はモスクワ大公国の台頭を生んだ点において、大きな意味をもったということである。自分は最近The Cambridge History of Russiaの
1 はじめに 前回このブログを使ったのは3年前のちょうどこの時期のようです。コロナ禍で少し遅れてオンラインで授業が始まって、授業準備をしているときにコロナ関連の情報をまとめておこうと思って書いた記事でした。で、その後3年がたち、コロナ禍は一応区切りを迎えているわけですが、新学期の授業を始めるにあたっていろいろ考えなければならないという意味ではそのときと同じような状況が(もちろんいろんな意味で位置づけは違うのですが)再び…。 ということで、チャットGPTの話です。すでによく知られているようにこのアプリが登場したのは昨年11月、時期的には2022年度後期にすでに広まっていた可能性はあったし、実際アメリカの大学では一足早くレポートでの利用なんかが問題になったりしましたが、実質的にはこの4月から始まる2023年度が、日本の大学にとってチャットGPT元年ということになるのだと思います。 具体的な話に
これは、ファッション、ミュージック、フード / フレグランス、ゲーム、ツーリズムの 5つの項目からなる美学のブックガイドです。 美学に関心のあるすべての人に向けて、手に入れやすく読んでためになる本をセレクトしています。 2023.04.08
大学での哲学講義や一般向け講座のために作成している資料です。受講のための基本的な心得を示したものです。適宜改訂しています(第6版以降はver表記になっています)。以下は目次です。 1. 質問.......................................................................................................................................1 1.1 質問は大切だけど難しい ...........................................................................................1 1.2 場合別:質問の仕方 .............................................
現在ロシアではソ連がかなり原型に近い状態で復活している状況で、まるで冷凍マンモスが蘇生してのしのしと歩き出した、あるいは冷凍マンモスから抽出された遺伝子を移植したことで、ゾウがマンモスになって暴れ出したような状況である。古生物学者にとって目の前にマンモスが現れれば興奮必至であるのと同じで、歴史研究者にとっても遺伝子マンモスの暴走は全面的に研究しなければならない。 プリゴジンによる囚人の使役も、巨大な古代象の鼻か足か尾か、とにかく体の一部である。9世紀のキエフ・ルーシ以来、ロシアでは国土とそこに住む人間とは、君主の所有物である。それらは君主(ゴスダーリ)=国家(ゴスダルストヴォ:君主の財産・家産)によって使役される。マックス・ウェーバーはこの事象をライトゥルギーと呼び、ロシアの右派リベラルのピョートル・ストルーヴェ、ドイツの国制学者オットー・ブルンナー、それに亡命ポーランド人歴史家であるアメ
河原梓水 巻 号 682 開始ページ 107 終了ページ 123 記述言語 日本語 掲載種別 研究論文(学術雑誌)
市東真一 巻 号 45 開始ページ 61 終了ページ 78 記述言語 日本語 掲載種別 研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元 長野県民俗の会 エクスポート BibTeX RIS
一橋大学大学院社会学研究科准教授 加藤圭木 一橋大学名誉教授 吉田裕 はじめに 2023年1月15日(日)に毎日新聞「政治プレミア」に有料記事として、政治部記者の大貫智子氏のコラム「韓国文化を楽しむなら加害の歴史に向き合うべきか」(現在は削除。以下、「大貫コラム」とします)が掲載されました。 「大貫コラム」は、加藤圭木監修、一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナール編『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』(大月書店、2021年、以下ゼミ書籍とします)、および同ゼミの学部生が2022年11月19日(土)に開催した学園祭のイベント「モヤモヤ本のその先へ〜みんなで話し合う「日韓」のモヤモヤ」(於一橋大学、オンライン配信併用、以下学園祭イベントとします)をとりあげたものです。 以下で述べるように「大貫コラム」は加藤ゼミ側への取材をしていない上に内容面でも不適切な点がありましたので、毎日新聞社に対してその旨
街角のやいまむにコレクション (言語学な人々 Advent Calendar 2022)1 日本国内の多くの言語・方言は,かな表記をもとにしてそれぞれのことばを書き表せるよう工夫を凝らしている。 「いや,日本で話されている言語なら仮名で書けるでしょ」と思った人は,試しに国立国語研究所の「『方言談話資料』データ」のページにアクセスし,岩手,静岡,鳥取あたりの表記についての解説 ((1)~(6) の本文PDF内) を見てみてほしい。[æ] や [ï] [ɯ̈] のような母音を表すために,「ケア ([kæ])」「キク ([kï])」のように仮名を組み合わせて記録されている。仮名はそれぞれが「標準語・共通語」と思っているバリエーションのために設定されていることをしみじみと実感する。 日本語の方言を書き留めるのは,研究者だけではない。例えば,図1は数年前から福岡市内で見かけるようになった,福岡県警に
2021年11月にオンライン開催された日本社会学会において、私が司会をつとめた性・ジェンダー(1)部会で私が「トランス女性は女湯に入っていい」という結論を表明していたとの書き込みをSNS上で発見したが本当か、という問い合わせをいただきました。ご回答いたします。 そのような発言をした覚えはありません。当該部会に参加していた方にも(もちろん全員ではありませんが)確認しましたが、そのような発言を私がした記憶はない、とのことでした。もしかしたら当該の書き込みをなさった方が、何か勘違いをなさっているのかもしれません。 なお、正確な記録がないものかと学会事務局に問い合わせましたが、事務局でも録音などは行っておらず、参加者にも録音・録画は許可されていませんので、直接的な証拠に基づく判断は残念ながら困難です。しかし、そもそも当該部会にはトランス女性の女湯使用を論点として呼び起こすような報告がなく、私がその
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