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アニメ音楽の中には時折、キラ星のような名曲が現れるものです。「子供向けだからこそ本当にいいものを」という気持ちが込められた作品との出会いは、それを耳にした子供時代にとどまらず、生涯の思い出の一つとなり得るものだと思います。 今回は、そんな作品の一つ、赤毛のアンのエンディング曲『さめない夢』を取り上げてみます。 赤毛のアンは説明不要の名作で、高畑勲監督をはじめとする豪華なスタッフによって手掛けられましたが、その中でも光彩を放っていたのが作曲家の三善晃氏で、そのオープニングとエンディング曲はまさに「子供向けだからこそ本当にいいものを」という思いの詰まった名曲でした。 当時のアニメ主題歌&エンディング曲というものは、子供たちが口ずさみやすいような平易な(かつ面白がれる)メロディーと伴奏が用いられるのが一般的でしたが、このエンディング曲『さめない夢』において三善氏は、言うなれば「本気のアリア(叙情
2015年3月31日 カテゴリー [参考リンクやサイトの紹介, コラム] ソフトウェア音源で本格的なオーケストラ・サウンドを使いたい、でも具体的な方法が分からない、勉強したい、そんな初心者に役立つサイトを二つご紹介します。 カンタン・オーケストレーション 一つ目は「カンタン・オーケストレーション」というサイトで、「最低限の勉強で、オーケストラっぽいオーケストレーションを」というスローガンのもと、各楽器の特徴から実際のオーケストレーションまで、参考音源を豊富に用いながら平易に解説されています。 カンタン・オーケストレーション 作者自身、「自分が仕事をしていく上で『こういうことを最初に知りたかった』ということを中心に書いた」と述べられているように、最初の一歩を踏み出すための道案内として要点がシンプルにまとめられているのが素晴らしいです。 初心者向けサイトは雑多なものになってしまうか、ただ易しい
西洋クラシック音楽を対象にしたリズム論の古典的名著です。“リズム”という概念の枠組みを明確にしつつ拡大し、音楽のリズム構造についての理論を体系付ける試みがなされています。実例(最後はトリスタンとイゾルデの抜粋)を取り上げながら分析を進めると共に、作曲におけるリズムの視点にも言及しています。なお、本書は1968年に出版されたもの新訳です。 音楽において「リズム」と言う場合、それが指すものは多岐にわたります。ポピュラーなところでは、8ビートとか4ビート等と呼ぶリズムがあり、また、規則的な律動、躍動感をリズムと呼んでいます。音楽全体から感じる「ノリ」のことをリズムと呼ぶこともあります。「音楽」という言葉が指すものが広大であるように、「リズム」という言葉が指すものもまた、広大なものです。 著者の言葉を借りるなら、「ある旋律が、単に音高の連続ではなくそれ以上のものであるのと同様に、リズムもまた、音長
1999年11月20日 カテゴリー [「作曲発言集」] ■国安 洋(美学者) 「日常では我々は音楽を聴きたいように聴いている。それは個性的であるとして好ましい聴き方ともみなされている。しかし、これも美的享受とは無縁であるばかりでなく、我々の聴体験にとって決して好ましいことではない。聴きたいように聴くことは、聴きたいようにしか聴けないことを意味しているからである。これは耳の硬化あるいは偏向化であり、耳の暴力になりかねない」 ■国安 洋(美学者) 「(上記から続く)聴体験には多様な聴き方が必要であろう。音楽が違えば聴き方も違うからである。(中略)多様な聴き方は、聴きたい様に聴くことではなく、音楽に即した受容である。ということは、藝術として音楽にはそれに固有の受容の仕方があることを意味している。“まじめな音楽”にはそれに即応した“まじめな受容”の仕方が要求されるのであるが、それが鑑賞にほかならな
1999年11月20日 カテゴリー [「作曲発言集」] ■山田 耕筰(作曲家) 「作るのではない。生活から生むというのが私の創作上の信条だ。生むまでの苦心、日一日の精進だ、精励だ、刮目だ。いささかの油断も無い、全く言語に絶えた、真剣な生活そのものだ」 ■フレデリック・ディーリアス(作曲家) 「音楽に何か別のものを模倣させようとするのは、音楽に“おはよう”とか“良いお天気ですね”と言わせるのと同じ位くだらないことである。他の方法では表現し得ないものを表現できてこそ、音楽に値するものである」
このコーナーでは、作曲をする人、してみたい人、興味がある人にぜひ読んで欲しい本、『音楽をつくる可能性』をたっぷりとご紹介して行きます。本書を通して「作曲そのもの」のひとつの形に触れてみて下さい。 『音楽をつくる可能性』 副題:音楽の語るもの II (原題 「Sound & Structure」) ジョン・ペインター著:坪能由紀子 訳 出版社:音楽之友社 (ISBN:4276311616) 1994年1月10日第1刷発行 サイズ・価格:284ページ この本は、どういう本なのか? 『音楽をつくる可能性』とは、どういう本なのでしょう。作曲の仕方? 理論書? そんな疑問にお答えするために、本書の概容をお話します。 本書の概容 1.意外と知られていない名著 2.本書の内容と構成 3.力強い言葉たちに触れてみる レビュー 本書のいくつかの実践項目(プロジェクト)について、その内容解説を行っています。
1999年10月22日 カテゴリー [作曲について語る, 作曲・音楽理論の本, ブックレビュー, コラム] ※『ブルー・ノートと調性』の内容紹介はこちら。 「ブルース」という音楽に対する疑問の数々は、「ブルー・ノート」に対する疑問として集約されるでしょう。今までにも数々の音楽家や音楽学者らによって様々な形で解明しようとされて来ました。しかし理論的追求を行うと、その音楽としての魅力はたちまち失せてしまい、単なる観察結果になりがちで、ブルースという音楽を捉えるには至っていません。結局、ただ指をくわえて音楽に浸るしかないものでした。 その中で、「静態的な観察を繰り返すことではブルー・ノートを理解できないし、そもそもブルー・ノートを旋法化したブルース・スケールがはらむ調性の希薄感、その復調的、多調的性格はどこからやってくるのかが問題だ。そのために、和声進行を背景とした動態的な把握が必要である」とい
知的好奇心や学習意欲に応える本を集めてレビュー。評論から専門技術書まで、硬軟織り交ぜて取り上げています。 サブカテゴリー 一般の音楽書 作曲・音楽理論の本 管弦楽法の本 音楽史の本 作曲家が語っている本 「作曲発言集」 大変に個性的な音楽史の本です。 冒頭ではタイムスケールが縄文時代(石器時代)から始まり、考古学的に史実を列挙しながら音楽文化の変遷を追っていき、そのまま古墳時代・飛鳥・平安・鎌倉さらにその先の各時代へと、同時期の西欧の文化状況との比較考察が続いていきます。 続きを読む »
当サイトへのアクセスを調べてみると、オーケストラ音源のQLSOをキーワードに訪れて下さっている方も多いようです。 そこで、QLSOを使ったオリジナル曲と、QLSOと打ち込み制作に関する記事のリンクをまとめてみました。 続きを読む »
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